「坂の上の雲」NHKのスペシアルドラマの語りに「凛として」という言葉が出てくる。 私はこの語りが大好きだ。「凛として」という言葉が耳に聞こえが良い。「凛として」という言葉は、別の言葉で(私の意味)「堂々として」と言う意味で理解している。
65歳のシニア男性だが、凛として生きているかと問われれば自信を持って「はい」と言えない。歳を重ねるたびにこの世を離れるときが近づいてくる。こう思うのはまだまだやり残したことがあるからだろう。それが何なのかはっきりしないが、自分が求める欲求心を追求すればそれが分かる気がする。
この写真は、2015年の4月にWashington, D.C.とVirginiaを訪問したとき海外の観光客があまり行かないAlexandria市のWater Frontである。本当に絵になる光景が沢山あった。
この米国旅行は、私の還暦祝いであった。全てカスタムメイドの旅行スケジュールで時間を自由に使った。私たちにとって時間が一番貴重だ。一緒に楽しい時間を過ごすことが人生の中で最優先される。
米国旅行から既に5年が経過した。コロナ禍で海外旅行も直ぐにはいけない状態になった。今年は夫婦で国内旅行に出かけるしか無い。コストは下がる上に言葉の面での問題も文化の違いもなくなる。旅行は私達シニア夫婦に非日常体験をいつも与えてくれる。
貯めているお金には賞味期間がある。60歳代で行く旅行と80歳代で行く旅行では味わいが違ってくる。老いからくる健康障害で体の調子が良くないと使うお金がたくさんあっても使っただけの感激を受けない。夫婦ともに健康で元気な時に旅行に行くべきだ。同じ20万円の旅行で80歳代よりも60歳代のほうが味わい深い旅行ができる。
歳は必ず取っていく。今、私は65歳。60歳から70歳代までにどのような仕事が出来るかを考えて準備している。70歳になったら、80歳までにやれる仕事があるかを考え実行する。80歳になったら、長生きするための仕事を考え実行する。
65歳を過ぎたら誰かに雇用される仕事を期待しない。日本の社会は高齢者を一般的な労働力として見ていない。パートやアルバイト人材として見る傾向が強い。人材派遣会社に登録しても特別な能力、資格がないと出番がない。老人は社会の弱者になって行く。
老いていくシニアがお金を稼ぐ続けるには自分でビジネスを始めるしか選択肢がない。誰もが出来ることではないが、誰もが一度挑戦して見る勝ちはある。挑戦することで開花されていない自分の才能を発見するかもしれない。挑戦できる年齢であるうちに起業を考えてみる。
今、60歳代であるならば体力も気力も十分あるのでシニア起業家として挑戦できる。これが70歳を過ぎると健康面で問題が起きやすくなる。情熱がないと最初の一歩が踏み出せなくなる。
週2回近くのスポーツセンターにあるジムで筋トレをしている65歳のシニアの私だが、最近、新顔のシニアが増えて来ているのを感じている。過去にスポーツをやっていないシニアは、運動の服装が普段着なのに驚いている。スポーツをやっているシニアは、ちゃんとしたトレーニング服装、水分補給のドリンクボトル、タオル、スポーツシューズでやって来る。
筋トレ初心者のシニアは、筋トレについての知識が貧しい。筋トレをする服装、水分補給、タオル、時間と器具の使い方、回数とセット数などが分かっていない場合が多い。彼らの運動を観察しているといくつかの問題が見つかる。
会社員ならば、定年退職が必ずやってくる。もし、定年まで働き続けられればの話だが。
今、59歳の会社員の心の中はどんな感じだろうか。定年退職まで後1年。定年後の生活をどのように過ごせば良いか考えざるをえない。多くの定年退職予備軍の社員は、心定まらずで何をしたら良いか戸惑っている。やりたい事がある社員は、それをやるための下準備を既に始めているはずだ。多くの59歳社員たちは何も出来ていない。
隣百姓のように同期の仲間がどのような老後の生活を送るのか参考にしようとしている。Aさんは、起業のするそうだ。Bさんは、知人の会社に再就職するようだとか。自分はどうなのか。自分には、やりたい事も再就職のツテもない。時間だけが過ぎて行く。
59歳の会社員には給与を1年間もらいながら60歳以降の人生と第二のキャリアを準備する時間が与えられる。その時間を上手く利用することに集中すべきである。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。