新型コロナウイルス感染が発生する前の横浜駅地下街は大勢のシニアが歩き回っていた。午前中のカフェはシニアと出勤前の会社員で席が埋まっていた。アフターコロナに成りつつある今の横浜は徐々にシニアの外出が増えてきている。
違っている点はシニアの皆さんが全員マスクをして歩いていること。カフェでの暇つぶしも少なくなっている。座れる席の数が半分以下になり、時間制限がされるようになった。シニアの居場所がアフターコロナで減ってきている。
自宅から出たら行き先はどこ?
コロナ以前の私は平日横浜駅周辺のスタバに通う。スタバでコーヒーを飲みながらインターネットの仕事をする。マスクはせずに周りを気にしないで仕事に集中。ランチ時間なれば、スタバを出て近くのレストランで食事。午後は13時から14時頃まで自由時間にして家電量販店や書店で気分転換となる。
午後15時から別のスタバ店に行って仕事を続ける。夜の6時頃に自宅に帰る。こんな生活のリズムがあった。アフターコロナの今、私の生活は変わった。65歳のシニアにとって新型コロナウイルス感染は死に直結するリスクがある。君子危うきに近寄らずである。
コロナ以前
1.カフェ
カフェは多くのシニアの憩いの場になる。朝から外出して街に出てくるシニアの最初の行き先がカフェであることが多い。新聞や小説の本を持参してコーヒーを飲みながら朝のひとときを過ごす。
午前9が過ぎれば出勤前の会社員が一斉に席を立ち会社に向かう。カフェに残っているお客はシニアや学生だけになる。時間はゆっくりと流れながらシニアはランチをどこで食べようかと考え始める。カフェはシニアにとって都会のオアシスになっている。
2.図書館
図書館は時間を持て余している人にとって良い居場所になる。新聞、雑誌、本と足を休める椅子がある。カフェでお金を使いたくないシニアならば、図書館に朝開館と同時に入っていく。本好きなシニアは図書館が自分の書斎代わりになる。
私は図書館に行くことが少ない。理由は図書館で見かける人たちが暇をつぶしている感じの人が多すぎるからだ。まだ現役で働いているのでそんな雰囲気を好まない。行くときは本を借りるときだけにしている。公共施設であるのでシニアにとっては行きやすい場所になる。
3.デパート
シニアの女性たちにとってデパートは目を楽しませる遊園地なような場所である。トイレや階段近くにある休憩用の椅子を陣取ってデパートに入ってくるお客を眺める。気分転換に新しいファッションの衣料をウィンドウショッピングする。ランチ時間にはデパ地下に行き美味しい弁当を買って休憩場所で食べる。デパート側もシニア女性客は良いお客を連れてくる場合があるので見て見ぬ振りをする。
4.家電量販店
シニア男性は新しいガジェットに興味がある。私はパソコンに興味があるので家電量販店に行くときはパソコンや周辺機のフロアーで時間をつぶすときが多い。家電量販店のトイレの近くに休憩用の長椅子や椅子がおいてあるのでそこでスマホを見ながら暇をつぶしているシニアを多く見かける。
横浜のヨドバシカメラは店舗が広いので色々な家電製品が展示されている。各階の製品を眺めるだけで1時間、2時間はすぐに過ぎていってしまう。シニア男性の遊び場として家電量販店は良い居場所になる。
5.ショッピングセンター
ショッピングセンターは郊外にある場合が多いので自動車、バスを使って行くことになる。場所によっては駅近くにある場合もある。広いスペースに多くのお店やレストランがある。デパートと同様に目を楽しませる。季節に関係なく冷暖房が効いていて快適な気温と湿度で長居がしやすい。
ショッピングセンターまでたどり着きやすいシニアならば、良い居場所になる。映画館も有り、トイレも有り、日中を快適に過ごす上で必要なものが全て用意されている。私が住む近くにはショッピングセンターがいくつかあるが全て自動車で行かないと不便な場所にある。
6.公園
公園は天気が良いときしか行けないがオープンエアーで自然を楽しむ場所としてシニア向けである。ランチを公園でしながら広い公園を散歩する。健康遊具があれば、それを使って軽い運動をする。男女区別することなく、自然を楽しむ場所とシニアの憩いの場になる。
森林浴を楽しむために朝早く出かける老夫婦もいる。脱水症にならないようにいつもドリンクをリュックに入れながら日光を浴びる生活は健康的である。
私達夫婦は色々な公園に出かける。出かける時は必ずお弁当を買って公園内でランチを楽しむ。自然を相手に楽しむ公園歩きはお金もかからない。自宅にこもるよりも健康的である。
アフターコロナ
新型コロナウイルス感染で緊急事態宣言がされ、シニアは外出を控えている。緊急事態宣言が解除されても新型コロナウイルスが消えて無くなったわけではない。感染するリスクは絶えず近くにある。
新型コロナウイルス感染と共生する新しい生活様式に自分を適応させる時代になった。シニアにとっては不便な新生活様式になる。外出する意欲が削がれる感じがある。カフェで大声を出して会話ができない。レストランでは食事だけに専念することを奨励される。適応力が落ちるシニアには苦痛に思う場面が多くなる。
1.自宅
新型コロナウイルス感染を恐れて外出する回数を減らし始める。自宅の庭や室内で暇をつぶす時間が増える。直接会って話ができないが、電話でお喋りをする時間が増える。テレビは常時オンの状態が続く。
外出は近くのスーパーに買い出しに行くときぐらいになる。自宅中心の生活が多くなる。人に会う機会がない自宅は安全である。安全を重視するならば、自宅で人に会わない生活をするしかない。
2.公園
新型コロナウイルス感染を比較的心配しないで動き回れる場所はオープンエアーがある公園になる。私が住む場所には公園が3つある。歩いて5分以内で行ける。運動ができる公園、子供の遊具がたくさんある公園、森林浴がたっぷりできる公園と選択肢がある。
シニアはいつも通える公園、ちょっと遠出していく公園、森林浴ができる公園などを決めて出かける生活のリズムを作ると良い。自動車を運転できるならば、郊外の公園をスマホやパソコンの地図を見て探す。新しい公園を探索しながら歩くのは気分的に新鮮さを楽しめる。
3.カフェ
カフェでの長居は難しくなる。あるカフェでは1時間制限をしている。座れる席も少なくなり、テイクアウトでの販売を中心に運営が始まっている。カフェはシニアにとって長居ができなく場所になる。
もし、どうしてもカフェで長居をしたければコーヒーの単価が500円以上のカフェに行くことである。単価が高くなればなるほどお客の数は少なくなる。3密のリスクが比較的大きいカフェはシニアにとって良い居場所ではなくなる。テラス席があるカフェならば、感染リスクが低くなる。
4.家電量販店
シニア男性にとって新しい製品を見たり、触ったりできる家電量販店はコロナ禍の影響が少ないかもしれない。店員も気軽に話しかけてこない。自分のペースでじっくり新製品を見て、触って楽しめる。
休憩用の長椅子や椅子にずっと座っているシニアは店内の換気が悪いとコロナ感染のリスクが増えてくる。その意味合いで椅子に座って休憩する時間は減ってくる。家電量販店の各フロアーを歩き回って家電量販店での暇つぶしを終える感じになる。
5.デパート
シニア女性にとってデパートは良い居場所になっていたが、閉じ込められた室内に長時間いるのはコロナ感染のリスクが増えてくる。その意味合いで長居をする場所としての魅力は薄れる。人混みはどうしても発生するし、ちょっとした油断でコロナ菌を手につけてしまうかもしれない。
シニア女性のデパートでの行動は新しい商品をウィンドウショッピングする形になって行く。
6.ショッピングセンター
ショッピングセンターもある意味合いで閉じ込められた空間になる。大勢の人の出入りがあるのでコロナに感染した無症状患者もいる。不特定多数の人との接触が多い場所はシニアにとってリスクになる。
外気に触れる場所で暇をつぶすならばリスクは下がるが、気温や天気が最適でない場合はシニアにとって良い居場所にならない。
シニアが気を付けるべきこと
新型コロナウイルス感染は人とと接触する限り発症するリスクがある。このリスクはワクチンや治療薬が生まれてこない限り続く。シニアにとって新型コロナウイルス感染は死を意味するに近い恐怖がある。このリスクを避ける最善の方法は、人との接触を最小限にすることである。
3密(密閉・密集・密接)を避ける生活は必須になる。外出するときには(1)マスクと(2)アルコール消毒ウエットティッシュを持参する。商業施設やお店に入る時はソーシャルディスタンスを意識して実行する。
人混みを避け、換気環境が十分なお店に入り、近距離での会話を控える。今まで意識していないことを意識した生活が続く。ランチなどを取る時はテイクアウトをして、公園で食べる。
エレベーターやエスカレーターに乗る時は多くの人が触るところを直接指や手で触らず別のものを間において触る。手に触れるものが多いほど感染するリスクが増えていく。
結論:
アフターコロナの生活では今まで以上に意識した不自由な行動になる。3密を意識して行く場所、交通機関、時間帯、お喋りの時間などに制約が生まれる。シニアは健康維持のために自宅にこもらないで外で動き回る生活を医者から進められる。
新型コロナウイルス感染のリスクがシニアの外出意欲を削いでいる。シニアの感染は直接死に直結する印象がある。感染で早く死にたくなければ、外出しないことと思っているシニアが多い。
外出する時はオープンエアーがある公園が一番シニアにとって安全で新型コロナウイルス感染に遭いにくい。街中を歩き回るだけならば、問題がないがカフェやレストランで時間を過ごすのは考えもの。換気が良く、3密になっていなければ手短に食事を済ませる。