自分の人生はどのようにして終わるのか。誰もいつ終わるのかを知らない。ただ、終わりが来るまで歩き続けるだけ。人生は旅そのもの。人によって旅の長さが違う。幸運にも私の旅はまだ終わっていない。69歳という人生の旅はまだ続いている。

60歳になると老いを意識し始める。心はまだ若いと思っているが、体は老いを感じている。体に老いを感じる変化が起きると今と同じ普通の生活を続けられないのではないかという不安が生まれてくる。10年後に今と同じ普通の生活ができているだろうか。そんな不安がよぎる。9年が経過して69歳になった今、まだ普通の生活は維持されている。60歳代は若いという理由が分かる。

70歳を過ぎて75歳の後期高齢者になったら、多くのシニアは普通の生活を維持できているだろうか。60歳代にやっていたこと、出来ていたことが70歳代になって維持出来ているだろうか。体力と脚力は確実に落ちていることは確かである。老化を体で感じているはず。

70歳を過ぎたらこんな事をチェックする

  1. 10キロをあまり疲れずに歩けるか?
  2. 階段の上り下りを問題なくできるか?
  3. 食べる量が減り粗食になっていないか?
  4. 自宅で時間をつぶす日が多くないか?
  5. 新しい事への関心を持ち続けているか?
  6. 時代を反映する新しい言葉の意味を理解しているか?
  7. 新しい経験をする活動をしているか?
  8. 計画を立てて物事を実行しているか?

 

70歳を過ぎると肉体、精神的に新しい生活の変化を受け入れ難くなる。体力の衰えで今まで定期的にやっていたテニスを止めたり、遠出をしなくなったりする。新しい事に挑戦しようという気力も失せ始める。何もかも面倒に思え始める。頭で分かっていても行動に移せない。そんな状態になる。

体の老いが肉体と精神面でネガティブに影響し始める。60歳の時の私と69歳の今では新しい事をやる気力に違いがある。60歳代の頃は新しい情報を求めて幕張メッセで開催される国際展示会に行っていた。69歳の今は行くべき場所を幕張メッセから東京ビックサイトに変えた。遠出する事が面倒になったからだ。

年齢とともに老いが実生活に影響し始める。

生活の中での老い

60歳になるまでは老後のことについて真剣に考えていなかった。今のままずっとこの生活が続くと思って疑わなかった。人生は面白いもので体が色々と分からないことを教えてくれる。体は自分自身が老いて行っていることを知っている。心はそれを受け入れようとしない。

体が普通の生活を可能にしていれば、心は何も変っていないと思い込む。体は、時折、そうでは無いという信号やサインを出す。心は、なぜだと問う!

老いの変化は日常生活のさまざまな場面で支障をきたす可能性がある

身体

老齢になると、身体の機能が徐々に低下して行く。具体的には、以下の変化が起こる。

  • 筋力や持久力が低下する
  • 骨密度が低下する
  • 敏捷性が低下する
  • 反応速度が遅くなる
  • 回復力が低下する

これらの変化は、日常生活のさまざまな場面で支障をきたす可能性がある。例えば、階段の上り下りが難しくなったり、転倒しやすくなったり、趣味やスポーツを楽しめなくなったりする。

認知

老齢になると、認知機能も徐々に低下して行く。具体的には、以下の変化が起こる。

  • 記憶力が低下する
  • 判断力が鈍くなる
  • 学習能力が低下する

これらの変化は、日常生活のさまざまな場面で支障をきたす可能性がある。例えば、新しいことを覚えるのが難しくなったり、判断力が鈍くなったり、仕事や勉強に支障をきたしたりする。

感情

老齢になると、感情面にも変化が起こることがある。具体的には、以下の変化が起こる。

  • 不安や抑うつなどの感情を抱きやすくなる
  • 感情のコントロールが難しくなる
  • 社会的な孤立感や疎外感を感じる

これらの変化は、日常生活のさまざまな場面で支障をきたす可能性がある。例えば、気分が落ち込みやすくなり、社交的になりにくくなったりする。私自身は69歳になって感情のコントロールが難しくなっているのに気が付いている。ちょっとしたことで激しい妄想が頭の中で暴れだす。

カフェで仕事をしていると6人ぐらいの30歳代主婦が大声でおしゃべりをしたり、笑ったりして自分たちが周りのお客に迷惑をかけていることに気が付いていない。私の頭の中では「ちょっと、奥さん方!ここはカフェですよ!他のお客様もいることを忘れないでください。声が大きくて迷惑している!」と叫んでいる。

まだ、頭の中だけに留める自制力はあるので何も起きていない。ただ、ただ、彼女らが早く帰っていくことを願うのみ。

社会

老齢になると、社会的な立場も変化する。具体的には、以下の変化が起こる。

  • 仕事や役割を退く
  • 家族や友人との死別を経験する
  • 経済的な状況が変化する

これらの変化は、日常生活のさまざまな場面で支障をきたす可能性がある。例えば、生活費が減り、生活スタイルを変える必要が生じることがある。

老化現象が体に出る

体に異変が起きる。その原因が老いから来ると医者に言われて始めて老後の生活について考え始める。今のままの生活は将来維持が出来なくなるという不安が心をよぎる。膝や関節が痛くなり、体に無理なことをさせなくなる。人間ドックで医者から体重を減らせと言われる。今のままだと体重で歩行が辛くなり生活習慣病の入り口に立つと注意される。そんな忠告を医者から受けた知人がいる。

69歳になった私の老化はこんな感じ

  1. 駅の階段の上り下りで息切れを感じる
  2. 座った状態で急に勢い良く立ち上がり動くと息苦しくなる
  3. 筋トレでスクワット(50キロのバーベル)を10回やった後、息切れが普通に回復するまで5分間ぐらいかかる
  4. 夜中に足がつったり、腹筋が痙攣したりする(筋トレを行った夜)
  5. 食事中に必ず鼻水が出る(ティッシュやハンカチが欠かせない)
  6. 睾丸での精子製造量が減少し射精に勢いがない(睾丸のサイズが小さくなった感じ)
  7. コロナで面倒な手続きが必要になり物価高と円安で無理して海外旅行に行く気力が減退
  8. 新しい友達や知人を意識して作る気力がなくなった
  9. 緑内障が悪化して両目上半分に視野欠損が出ている(まだ仕事や日常生活で支障は出ていない)

年齢が70歳過ぎになれば、このリストがもっと増えて行く。

老いから来る生活の変化

老いを体で感じ始めたら、若返るために何をしたら良いかを考え実践し始める。若返ることは難しいが老いるのを遅くすることはできる。ポイントは「普通の生活」を維持できる肉体と精神状態を身に付ければ良いだけ。

私が実践している「老化を遅くさせること」

  1. 筋肉貯金をしている(下半身の筋肉を重点的に鍛える;スクワット)
  2. 毎食、タンパク質の多い料理を意識して食べる
  3. 1日1万歩、8キロから10キロを歩く
  4. 間食をしない
  5. コーヒーを毎日3,4杯飲む
  6. 筋トレをした後の食事は大食いOKで水分を多めに取る
  7. 1日の生活リズムの中にちょっとした変化を意識して作る(カフェやランチのレストランを変えてみる)
  8. 夫婦の会話を増やす(週末に公園に行き、おやつを食べながらおしゃべりをする)

69歳の体は意識しないでも普通の生活を楽しめる。老いを意識して老いる速度を遅くさせるために何をすれば良いかを探し求める。

老いから来る心配事

誰もが心配することは

  1. お金(年金だけの収益では足りない)
  2. 健康(老化と病気)
  3. 暇と孤独・孤立
  4. 自分の居場所
  5. 自分の世話が出来なくなったら誰を頼りにすれば良いか?

働けるだけ働くという希望があるが、必ず働けなくなる年齢が来る。その年齢になった時、今の生活を維持できるのか。お金を稼いでいるうちに年金以外の収入が無くなった時にどのような生活にするかを準備する必要がある。最低限の生活で食べて行けるという見通しが出来れば、一つの安心が生まれる。

健康は最低でも体に悪い事をしないことである。飲み過ぎ、喫煙、栄養バランスが悪い食習慣、運動不足など。健康診断は年に1回行い病気の早期発見、早期治療をする。あとは運に任せる。

仕事をしなくなると「暇」が問題になる。暇になると生活に刺激が無くなり、認知症予備軍になりやすい。頭と体を定期的に使う活動を日常生活に取り込まないと危ない。

普通の生活を一人で過ごすことが出来なくなったら、どうするかを決めておく必要がある。子供が居れば、子供家族と一緒に生活するか、老人ホームに入居するか、行政と相談してどのような選択肢があるかを調べておく必要がある。理想は90歳を過ぎて余命が短い時に老人ホームでの生活を始めることではないか。用意する準備金が少なくて済む。

私は体を鍛えて出来るだけ健康的な生活を続けて余命が短い年齢になった時に老人ホームに入居したい。

69歳になって60歳になった時に書いたブログ記事を読み返した。変わっていない事は年金をもらいながら個人事業主としてビジネスを続けていること。自己完結型のビジネスモデルは今だに完成していない。それが出来るよう努力をしているが簡単ではない。

体の老化現象はどうか。緑内障が悪化している。両目上半分の視野が見えなくなってきている。幸運にも自動車の免許証更新で合格できた。73歳まで免許を維持できるが、次の更新はやめたい。視野欠損がひどくなり事故を起こすリスクが高くなる。

今できる対策として何があるのか?

季節の変わり目に体調の変化が起きる。寒暖の差が大きい日々が続くと風邪を引きやすい。風邪はシニアにとって頭の痛い病気である。若いときと違って風邪を引くと治るまで時間がかかる。今まで1週間で治っていたのが10日間以上になる場合がある。風邪に対する免疫力が落ちている。風邪がひどくなる前に医療クリニックでの診察と治療を始めたほうが無難である。

シニアは体のちょっとした異変に気を使ったほうが良い。今までに経験をしたことがない体の変化を感じたら2、3日様子を見ながらその現象が続くようならば、最寄りの医療クリニックで診察を受けることである。早期発見、早期治療が健康維持に一番役に立つ。

予期しない老化現象が起きたら

  1. 体に異変を感じたら医療クリニックで相談すること(早期発見、早期治療)
  2. 体の関節や筋肉が固まらないように毎日全身運動や筋トレを生活の一部にすること
  3. 健康食品やサプリメント、市販の薬に頼らないでできる限り食べる物から必要な栄養素とカロリーを取ること
  4. 食事から取り難い栄養素だけをサプリメントから取ること(亜鉛、カルシウムなど)
  5. 自分の体と調子をモニターする物差しを持つこと(定期的な運動時に体の調子がわかる)

肉体面での老化現象は気が付きやすい。精神面での老化現象は自覚しにくい。生活をともにしている妻や家族による気付きが重要になる。私は妻にこんな事を言われる。最近、以前よりも短気になっている。ちょっとした事で興奮しやすいなど。精神的な老化は言動、行動、言動に対する反応に出やすい。シニアにとって今までに感じたことがない変化は注意して観察をしたほうが良い。

肉体的な変化や異変は自分が一番わかるが、精神面での異変や変化は生活をともにしている伴侶や家族に頼らざるを得ない。一人暮らしをしているシニアはいつも顔を合わす友人や知人に頼ることにある。何か自分に変化があったら教えてくれ!と。自分自身の異変や変化をモニターする生活習慣が必要になる。

生活の中の老いを受け入れ、充実した老後を送るためには

健康に留意する

・健康を維持することは、老後の生活を充実させるために欠かせない。適度な運動やバランスの良い食事、十分な睡眠を心がけるしかない。

社会的なつながりを維持する

・社会的なつながりを維持することは、孤独感や疎外感を防ぐために大切である。家族や友人との交流を大切にする。

新しいことに挑戦する

・新しいことに挑戦することは、脳の活性化や生きがいの創出につながる。興味のあることにチャレンジしてみる。

老いは、誰もが経験するもの。その捉え方は人それぞれ。老いを前向きに捉え、充実した老後を送るために、できることから始めてみる。

60歳代は老化による悪影響がまだ少ない。元気なうちに70歳代になった時に慌てないよう対策を取ることが重要である。

 

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結論

60歳から8年間が経過したが、老いによる悪影響は生活をする上でひどくない。むしろ、70歳から8年間が経過した時のほうが悪影響が大きい。老化の程度が60歳代と70歳代では程度が違う。自分の老化現象を観察しながら70歳を過ぎた時に困らないよう今から対策を考えて準備することが大切である。

筋力と筋肉量の損失は60歳代よりも70歳代のほうが悪影響が強い。筋肉貯金を今からしたほうが70歳代以降の生活を助ける。健康に悪い生活や食習慣を改める必要がある。習慣を変えるのは早いほうが良い。老いて来ると変化を受け入れなくなる。

老後の心配事をリストしてその対策を考え、実践する。一つずつ心配事を解決していく。時間がかかるので出来ることを今からやっていくこと。