老人の困った行動を理解するにはどうするか? - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

私のブログをよく読んでいてくれる方から「老人の取扱説明書」という書籍を勧められたので買って読んでみた。多くの点で今まで私が感じていたことがよく説明されている。著者は、平松類氏(歯科医)で10万人以上の老人を観察してきたと言う。老人の行動が理解できない人向けの教科書のように思える。

老人の取扱説明書

 

誰でもが老人になる。だから、老人の世界を事前に知る必要がある!

老人の取扱説明書を読みながら自分もこんな老人に成っていくのだろうかと思わざるを得なかった。加齢からくる5感機能の衰えは個人差はあるが誰にでも訪れる。91歳の義父が言っていたことを思い出す。お酒好きの義父は毎日ウイスキーを3食ごとに飲んでいる。お酒に強い体質の義父でアルコールのお陰で長生きをしている。彼は私にこんなこと話してくれた。

「年寄りになると高価なウイスキーの匂いと味を楽しめなくなるんだよ。だから、今は安物のウイスキーを飲んでいる。それで十分楽しめるからだ。嗅覚と味覚が加齢で衰えてきている証拠だ。」

歯の健康と噛む力、唾液の減少

私はお酒をあまり飲まない。缶ビールの半分の量で顔が赤くなり、酔っ払ってしまう。その代わり、食べる!67歳だが、筋トレのお陰か食欲旺盛である。この本では老人は野菜中心の食事で少食になると書いてある。その理由が、歯と噛む力の低下だ。入れ歯に成っている老人が多い。硬い食べ物や噛み切れない肉などは、自然と避けて食べなくなる。噛む力も低下して疲れ安くなるのでますます悪循環になる。本来はタンパク質の多い食事を老人は食べるべきなのだが噛む力の低下で野菜中心の食事になると言う。

年寄りになると唾液の量が少なくなる。唾液は口の雑菌を退治してくれる。唾液の量が少なくなると口の中の雑菌が暴れだし口臭が酷くなる。自覚がない口臭は周りの人たちを遠ざけてしまう。これを回避する方法として「飴」を舐めたり、「ガム」を噛んだりすることで唾液を多く出せるようになる。

男性は意識して声を出す機会を増やす

男性は女性よりも2倍以上声を出し難くなる。年齢の上昇に伴い声帯の萎縮が男性67%、女性27%起こると言う。おしゃべり好きの女性は声を出す機会が多い。男性は日常あまりお喋りをすることがない。私自身も目的がないおしゃべりは出来ない性格であるため無口の時間が多い。この問題を予防するにはお風呂に入った時に1から10までの数を声に出すこと。これは一つの発声訓練になる。この本を読むまでこんな老化現象を知ることがなかった。

確かに女性と違って男性はお喋りをしないでもストレスを感じない。喋る、喋らないを気にしない。友人、知人が大勢いて会う機会が多い人は自然に会話をする機会が増える。私のように友人、知人が近くにいないシニアは静かな時間を過ごすことが多い。お喋りはもっぱら妻の相手である。女性は話を聞いてくれる人が必要なようだ。

シニア男性の性欲は本能で生きている

もう一つ確認できたことは、老人男性はアダルトサイトをよく見いているということ。そのため、アダルトサイト詐欺にあってしまいお金を取られるという体験をしている。アダルトサイトの画面で脅されても決して電話をかけたり、メールフォームに個人情報を記入しない。これをすることで相手にあなたの行動情報と個人情報を伝えてしまうからだ。これをする前に消費者センターに相談することだ。電話番号は、188である。

老人ホームで生活している高齢男性が女性介護ヘルパーにセクハラ行為をしているという事実は介護ヘルパーコミュニティーで認識されている。女性に限らず男性介護ヘルパーにもセクハラ行為はある。性的欲求は高齢になっても男女においてある。

老人はもう枯れているからエッチな行為はできないと勝手に思わないことである。当然、理性があるシニア男性も多いが、認知症で理性を失い本能が表面化した時に世間体を考えずにセクハラ行為をしてしまう。

私67歳のシニア男性の生活で変わったことは

60歳代は一般的にまだ若いと言われる。その理由は行動面で普通の男性と変わらない体力と気力がある。足の筋力が衰えても歩けなくなるほどひどくはない。杖もいらない。ただ、走ると息が続かない。まだ社会で仕事をしている人が多い。

老化はストレスに対する忍耐力が落ちてきていること。ちょっとしたことで頭にきたり、感情に走る。冷静に状況を観察して判断する意識が飛んでしまう。カフェで仕事をしていると赤ちゃんの鳴き声で耐えられなくなる。ワイヤレスイヤホンで音楽を聞き始めることになる。

寝ている姿勢から急に立ち上がろうとすると「めまい」になる一歩手前の状態になる。これは私の体質かもしれない。体の筋が硬くなって柔軟性が欠けてくる。時々、バランスを崩して倒れるのを手で防ぐことがある。五感機能の衰えがちょっとづつ表面化し始めている。

体調不良を耐える我慢強さが弱くなってきている。筋トレをした翌日は傷んだ筋肉を修正するため体の免疫力が低下する。そのためか体の調子が良くない。調子が改善されるまで1日かかる。それを我慢しながら生活をするのだが、精神的に弱くなる時がある。

腸腰筋の衰えでつまづく経験をした私

老いてくると誰もが一度や二度歩いている時につまづいて転びそうになる。足を上げる腸腰筋が衰え始めると靴のつま先が十分上がらなくて地面にぶつかってしまう。腸腰筋は散歩程度の運動では鍛えられない。鍛えるためには腸腰筋に絞った「足上げ、ももあげ運動」を定期的に行うしかない。

一番簡単な「ももあげ運動」は椅子に座った状態で片足を上げる運動をする。左、右の足を交互に上げる運動になる。太股の付け根が重く疲れてきたら運動を止める。それを1日1回やる。ポイントは毎日続けることである。将来の転倒予防として効果がある。

結論

老人の取扱説明書」の本は、誰もがいづれ老人になる世界を事前に教えてくれる。老人の挙動不審な行動を理解する上で非常に参考になる。老化は誰にもやってくる。自分の老化現象を理解することで対策が出来る。今やらないと体はドンドン自由に動かなくなる。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。