今住んでいる大規模マンションはもう21年が過ぎようとしている。既にローンは返済済み。ここにずっと私は住みたいと思っている。周りが3つの公園で囲まれていて自然が豊かだ。その上、丘の上にあり横浜市全体を見渡せる。売買対象のマンションとして購入していないので今のままで良い。
最近、気がついたのはあと10年、20年経過したらこのマンションはどうなるかだ。まあ、その前にこの世を去る可能性は高いのだが。
シニアのマンション住民が困るマンションの大規模修繕
少子高齢化の現在、人口が減ってきている。空き家も急増している。そんな状況にあっても新築マンションの建築は続いている。一方で、中古マンションをリフォームして転売するシニアも増加している。戸建ても同じだ。
昔からマンションを購入する時は、維持費の料金が高いマンションを選べと!!!
私は今マンションの管理組合の理事をしている。維持費の重要性と使い方を肌で感じている。マンションは、時間の経過と共に修繕が発生する。マンション全体の修繕は10年おきに計画されている場合が多い。毎月管理組合に支払うマンション維持費は、マンションの修繕費として貯められる。
大規模マンション修繕で貯めている維持費のお金が足りなくなるのが30年目前後に行う第3回目の修繕時だ。多くのマンション管理組合は、残ったお金で修繕をするか、住民に足りない分だけ支払いをお願いするかの判断を求められる。
マンション維持費の金額が低いマンションは、第2回目の大規模修繕時にお金がショートしてしまう。そうなると修繕を最低限にしてあるお金で行うか、足りない分を住民が支払うかになる。購入したマンションに長く住んでいるとこの問題が悩みの種になる。
長くマンションに住む=定年退職でお金が年金頼りになる。経済的に余裕が作れない状況で大規模マンション修繕費の負担を負うのはしんどい。毎月支払う維持費が高いとこの問題をもっと後に繰り延べられる。又は、今までの維持費の蓄えだけで対応が出来る。
この問題は、新築マンションでも中古のマンションでも同じである。違うのはいつこの問題が浮上するかだ。
中古マンションを選択するか、しないかの重要な判断材料として毎月の維持費料金が重要になる。同時に、次回の大規模修繕の時期と費用の面で貯められている維持費で対応が出来るかどうかだ。管理がしっかりしていないマンションは、見えないところに大きな問題を抱えている。
中古マンションで世帯数が少ない物件は、やめた方が良い!!!マンション管理が出来ていないし、十分な修繕費の貯蓄がない。
中古マンションを購入するための第一条件は、有名な不動産会社によって建築された大規模マンションである。世帯数が多いと管理組合組織がしっかり出来ている。大規模修繕の計画も予算も管理組合の中で定期的に見直しがされている。
第二条件は、毎月の維持費の料金と第三回目に行う大規模修繕で維持費の蓄えで対応できるかである。この点は、購入する前に不動産会社にしつこく聞くべきだ。
この二つの条件をクリアーして初めて通常の中古マンションを購入する時に気になる点をチェックすることになる。
もし、中古マンションで上記の条件をクリアーできないのであれば、大手不動産が手がける大規模新築マンションで維持費が高いマンションを購入すべきだろう。