シニアが意識すべき生活の質 QOL(Quality of Life)は4段階でやってくる。こんな段階である。
- 自分の足で走れる生活
- 自分の足で歩ける生活
- 車椅子で動ける生活
- 自分で動けない生活
誰も長生きをすれば、この4つの生活の質(QOL)生活段階を体験する事になる。人生100年とすれば、自分の年齢が何歳になった時にどの生活の質(QOL)生活段階にいるかが分かる。足で走れる生活は60歳代までだろう。70歳代は足で歩ける生活になる。80歳代になれば、車いすでないと動けなくなる人が出てくる。90歳代になれば、自分で動けない生活になる。
自分の老後を楽しみたいならば、普通の生活で必要な足腰の筋力を維持する必要がある。自分の足で走れる、歩ける体力があれば、自宅で生活が出来る。老人ホームのお世話になる必要がなくなる。老人ホームに入居しなければ多額のお金を準備する必要がなくなる。老後の生活を経済的に楽にする。
そんなメリットを意識して足腰を鍛える運動習慣を身に付けるべきである。
目次
走れる、歩けるシニアはメリットが多い
足腰の筋肉を鍛え続けないと自分の足で動ける年齢が早くなる。老いて来ると歩けなくなる生活がやってくるという事実を60歳以上のシニアならば、自分の両親の健康状態から良く分かっている。今は、大丈夫だからこれからも大丈夫だろうと思っている人が多い。この意識が危ない!生活の質(QOL)生活は、気が付かないうちに悪化していっている。
定期的に体を動かす運動を行っているシニアならば、自分の体の運動能力について自覚があるはず。走ったり、歩いたりする上で疲れ方に異常が無ければ大丈夫である。足腰を鍛え続けて衰えて行く足腰の筋肉を維持、成長させていれば心配する事は無い。
身動きで自由がある(好きな所に自分で行ける自由)
73歳の兄の脚力が落ちた。3キロ歩くだけで疲れてしまうと言う。大好きな海外旅行も脚力の衰えで行けなくなる。このまま何も対策を施さないと自分の足で歩くのが難しくなる。時間の問題で杖や歩行器、そして、電動車椅子に頼ることになる。
足腰の筋力が落ちると行動範囲が狭くなり、体を動かす量も少なくなる。それが体力の衰えの悪循環を作り出す。走れる、歩ける体力を維持しているシニアはどこかに行きたい時に行ける自由がある。脚力を失うと身動きの自由を失い、余生を楽しめなくなる。
基本的な身体能力として走れる、歩ける体力はシニアの生活に大きな影響力を持つ。野生動物は自分の足で動けなくなると獲物を捉えられなくなり餓死する。
普通の生活が出来る(家族や介護ヘルパーのお世話にならない生活)
普通の生活を維持するには最低限自分で身の回りの世話ができないとだめである。その意味合いで不自由なく動ける脚力は必須になる。衰えた足では炊事洗濯掃除などが出来ない。どうしても家族や介護ヘルパーの助けが必要になる。
走れる、歩ける脚力は普通の生活を送る上で基本的な身体能力である。シニアは老化による脚力の衰えを改善する運動習慣を身につける必要がある。
長生きが出来る(動物は動けなくなったら死ぬ)
昔から老人が寝込む生活になると死がやってくるという。身動きが自分で出来なくなると体力が一層衰えて食欲も減退し生命エネルギーを多く得られなくなる。体は枯れていく。筋肉は寝込む生活が続けば続くほど体から失われて行く。
3日間風邪で寝込んだ後、体が重く感じ、動きが鈍くなる経験をしたことがある。体を動かさない生活は身体の基本能力を低下させる。
長生きをしたければ、体を動かす基本身体能力を維持しなければならない。動き続けるには足腰の筋力が重要になる。自分で身動きが出来ることで自分の命を維持できるからである。動けなくなったら動物と同じで死がやってくる。
「走れないが、まだ歩ける」というシニア
問題は現時点で「走れないが、まだ歩ける」になっている高齢者たちである。時間の問題で「自分で歩けるから歩けない状態」になって行く。生活の質QOL生活は足腰の状態が悪化していくうちに危機的な状態になる。
自分の足腰の状態を今知る必要がある。公園で走ったり、スポーツセンターのランニングマシンでどれだけ走るか試してみる事である。走ってみれば、足の筋力が弱体化して行っている事が自覚できる。走り始めても直ぐに止まってしまう高齢者は、危ない!足腰を意識して鍛える運動習慣を身に付ける必要がある。これをやらないと時間の問題で歩くのが辛くなる。
自分の体重で負担なく自由に動かせる足腰の筋力を維持しないと老後の生活の質QOL生活は楽しめない。これは確か。行きたい場所に自分の足で行けなくなる。不自由な生活がここから始まる。もし、自分の足で歩ける生活が長く維持できれば普通の生活が出来る。
足腰を鍛える運動習慣を身に付ける
足腰が弱まっているという自覚があるシニアは意識して日常生活の中に足腰を鍛える運動習慣を取り入れなければいけない。毎日外出しているならば、駅やデパートのエスカレーターを使わないで階段を使う事。ちょっとづつ、エスカレーターから階段を使う生活習慣を作り込んでいく。それだけでも足腰を知らないうちに鍛えられる。
週1回程度スポーツジムで足腰を鍛えるよりも毎日の生活で自然に足腰を使う方が楽である。出来れば、両方やった方がより効果が出る。足腰の筋肉をいじめる意識を持つことで足腰の筋肉が育っていく。散歩はプラスだが、足腰の筋肉に負担が多い起伏がある散歩を意識して行うべきである。毎日少しづつやることで負担なく運動習慣を身に付けられる。
結論
- シニアが意識すべき生活の質 QOL(Quality of Life)は4段階でやってくる。こんな段階である。
- 自分の足で走れる生活
- 自分の足で歩ける生活
- 車椅子で動ける生活
- 自分で動けない生活
足腰を鍛える運動習慣が身につけば老人ホームに入居する生活を考える必要がない。多額の費用を貯める必要もなく、自宅を終の棲家に出来る。普通の生活が出来る体力が維持できれば、生活コストは安くなる。走れる、歩ける脚力は残りの人生に身動きの自由を与える。