オンライン会議が当たり前になるとシニアは困るだろうか? - 仕事、健康、筋トレ、暇

昨日、NPO団体のメンバーとオンライン会議をした。Google Meetの無料サービスを使ってウエブ会議を参加者と一緒に体験した。Google Meetの操作は70歳を超えるシニアでも直ぐにマスターできるほど簡単であった。ノートパソコンのカメラが自分の顔を映し出すのだが、照明が悪いと顔が暗くなり写りが悪くなる。それさえ調整すれば、見栄えの良い顔でオンライン会議を楽しめる。

コロナウイルス感染のリスク予防で社会全体がリモートワーク、テレワーク、ウエブ会議を推し進める。今までは必要な人達だけで活用されてきたのだが、ポストコロナ時代はリモートワーク、テレワーク、ウエブ会議が当たり前になる。会社勤めの会社員はリモートワーク、テレワーク、ウエブ会議を使えないと仕事に支障が生まれる。

平均年齢72歳のNPO団体でもオンライン会議をやらないと毎月の定例会が開催できなくなっている。99%のシニア会員はオンライン会議が初めてであるため、現在、ウエブ会議の練習大会が各グループで行われている。最低限のITスキルを持っているシニアたちならば、新しく学習すれば乗り越えられるのだが社会にはIT格差で時代の流れに乗れないシニアが生まれる。

NPO団体のオンライン会議にGoogle Meetを使う

Google Meetはグーグルが提供する無料ビデオ会議サービスである。無料版と有料版が有るが、100人以内のビデオ・オンライン会議ならば無料版で十分に使える。今回のオンライン会議は5名で行った。オンラインでの会話だけでなくチャット機能も有るので裏で特定ユーザーとチャット会話ができる。共有したいドキュメントや写真などもオンライン会議でシェアーできる。

参加メンバーは新しい事を学ぶ意欲が有るシニアであったので画面に映し出された機能メニューを操作しながら音声をオン/オフにしたり、自分の映像をオン/オフにしたり、表示画面のレイアウト表示を変えたりする事を学んだ。

会員年齢70歳を超えるシニア

オンライン会議をやりながら感じたことは、いくら操作が簡単であってもITスキルが低いシニアや自宅のインターネット環境が整っていないシニアにとって直ぐにオンライン会議に参加できるとは思えない。スマホでも同じようなオンライン会議が出来るのだが、Google Meetのアプリをインストールするところから始まるためシニアにとって敷居が高い。

どうしても道先案内人がいないとシニアが多いNPO団体ではオンライン会議が広まらない。積極的に学ぼうとしないシニアが必ずでてくるからだ。新しいテクノロジーよりも古いテクノロジーを好む人は必ずいる。4月、5月の定例会はコロナウイルス感染の影響で会議室に集まって開催が出来ないでいた。

当然の流れでNPO団体の理事たちがGoogle Meetを使ったオンライン会議を試してみようということになった。5月からいくつかのグループでオンライン会議の練習会が始まり、私が参加するグループでも練習会と定例会をオンライン会議でやる動きになっている。

Google Meetのオンライン会議は主催者が参加メンバーに招待メールを送り、そこに書かれているURLをクリックすることでオンライン会議に参加できる。メールアドレスがGメールである人は新たにGoogleアカウントを取得登録する必要はないのだが、Googleアカウントとは?と思っている人はオンライン会議を始める前に一つ壁ができてしまう。

Gメールアドレスを使っているシニアとそうでないシニアでは出発点からIT格差が出てきてしまう。

顔を合わす定例会議はシニアに必須

民間企業と違いシニアが多いNPO団体は実際に顔を合わして会話をするという行為に意味を見出している。同時に定例会の会議場に出かけるという行動にも意味を持つ。定例会に積極的に参加するシニアたちはシニア同士の交流とおしゃべり、そして、外出する機会を定例会に見出している

オンライン会議による定例会になると外出する機会がなくなる。定例会後に有志と行く居酒屋にもいけない。民間企業では会議して何らかの結論を見出すという目的がある。目的が達成されればそれで良いのだが、シニア同士の交流とおしゃべりに意味を持つNPOでは目的だけで収まらない。

オンライン会議では真面目に参加する必要がある。途中で雑談をするにはテキストによるチャットしか無い。キーボード入力に慣れていないシニアは苦労することになる。何にしてもオンライン会議は現実の会議の代用手段でしかならない。会議以外は一緒に行動できないという不便さがある。

IT格差が生まれるオンライン定例会議

時代に追いついて行こうと努力するシニアは救われるが、従来の会議方法で事を済まそうとするシニアにとって今回のオンライン会議は負担である。その負担のために定期的に参加していた定例会に参加しなくなる会員も出てくる。情報端末(カメラやマイク付きのノートパソコン、スマホ、タブレットなど)に使い慣れている必要がある。

ITスキルの格差はポストコロナ時代でどんどん広がって行く。普通の会議室で行われる定例会ならば、情報端末なしで参加できる。ITスキルの格差は関係なくなる。オンライン会議になった途端、今まで出来たことが出来なくなる。オンライン会議は目的を達成するには便利な方法なのだが、副次的なメリットが削ぎ取られてしまう不便さがある。

時代について行けないシニアはどんどん置いてきぼりにされる。これがシニアの宿命なのかどうかは、私には分からない。

結論:

オンライン会議を楽しむためにはパソコン、タブレット、スマホなどの情報端末が使えなければならない。Google Meet、Zoomなどの無料オンライン会議サービスの使い方を理解しないと始まらない。最低限のITスキルを持たないシニアには余計な費用と苦労をもたらす。 

ポストコロナ時代は3密の環境を作らないで仕事をするということが大前提になる。民間企業もNPO団体もこの制約から逃れられない。オンライン会議は営業活動をする上で必須になる。私が所属するNPO団体は平均年齢72歳のシニアで構成されている。多くの会員はメールの送受信、ウエブ閲覧、ワードなどを扱える最低限のITスキルを持っている。

ただ、彼らがNPO団体に参加する動機が民間企業と違い、社会での居場所、仲間作り、社会とのつながりなど現実の世界での活動に強く関係する。リモートワークで全てが完結する運営方法に満足しない。フェイス・トゥ・フェイスでの定例会や打ち合わせは無くせない。

 


my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。