アフターコロナ感染の時代はコロナ感染以前の時代と比べてスマホやパソコンという情報端末が必須になる。3密のルールを守って日常生活を送るには非接触で情報を交換する手段が重要になる。スマホが社会全体に広まっているが、70歳以上のシニアはスマホを思うように使えていない感じがする。
平均年齢72歳のNPO団体(230名)の会員の殆どがスマホを所有しているが、使用用途が限定されている。頻繁に使う機能は、通話とメール受信。若者はスマホをパソコンの代わりにして使っている。現在のスマホは高機能になっている。多くのアプリを上手く使えば、パソコン以上の機能を楽しめる。シニアはそれを知らないし、使えない。
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スマホを上手く使えないシニア
シニアの女性たちは中の良い友達がLINEアプリでチャットし始めるとスマホでLINEアプリを使い始める。キャリア通話よりもLINEチャット、更に、無料LINE通話を頻繁に使い始める。一方、シニア男性たちはLINEアプリを使わないで従来のキャリア通話だけに固守する。LINEアプリの使い方を自分で学ぶには少し壁が高いからだ。
スマホを活用する入り口は色々ある。私の妻は友達がLINEを使ってコミュニケーションをしているのでスマホを買ってくれと言ってきた。彼女にとってスマホはLINEアプリを使った友達とのコミュニケーションツールである。自分にあったスマホの使い方はどの用途にスマホを使うかで決まる。
シニア男性にとってスマホといえば、携帯電話を意味する。シニア女性はLINEアプリでのチャットになる。男性よりも女性の方が色々なスマホ機能を多く使っている感じがする。私を含めシニア男性は電話ができるスマホであれば十分と思っている。
携帯電話の代わりのスマホ
3Gの携帯電話はAUが2022年3月、ソフトバンクが2024年1月に終了する。ドコモは3Gサービスの終了を発表していないが時間の問題で終了するだろう。多くのシニアは携帯電話の世界で生活をし続けている。AUやソフトバンクのスマホ乗り換えプロモーションでシニアの携帯電話端末がスマホに代わって行っている。
携帯電話がスマホに代わってもシニアはスマホを携帯電話として使い続ける。スマホは電話機器であるという認識だからだ。10代、20代の若者たちは携帯電話よりもスマホの方が身近に感じている。パソコンと同様な機能を持っているスマホを電話として見ないで多機能情報端末として捉えている。
シニアはYouTubeなどの動画をスマホで見ない。YouTube動画よりもテレビ番組である。新しいメディアを気楽に楽しめるスマホなのにそれを知らない。スマホは通話で使う道具としか認識できていない面がある。アフターコロナでこれからの通話はビデオ通話になっていく。
シニアはスマホでビデオ通話が出来ると思っていないし、出来るとしても使い方も分からない。相手の声が聞こえて自分の声が相手に伝わればそれで良いという感じである。シニアがスマホに求めるニーズは通話機能だけである。
便利な機能(道案内マップ、LINE、メール送受信、天気情報、ウエブ情報検索、SNS)
元気なシニアは平日も外出する。電車やバスに乗って色々な場所に出かけていく。そんな時に道案内マップと天気予報アプリが役に立つのだが、そのようなアプリが自分のスマホに入っているのに気が付かない。誰かに言われて初めて認識する。使い方も誰かから教えてもらわないと分からない。どうしてもアプリを使っている人の助けが必要になる。
SNS(Twitter、Facebook、インスタグラム)などは未知の世界と感じているシニア。自分で積極的に挑戦してみようとは思わない。スマホにSNSのアプリがあることも気づいていない。それを使う利点も分からない。アカウント登録をする場面からシニアは戸惑う。パスワードを設定しようとしても設定ができないトラブルに面食らう。
シニアが頻繁に使うスマホの機能
- 通話機能
- メール受信閲覧
- ウエブ検索
この3つの機能以外のアプリはどのように使えばどのようなメリットが自分に与えられるか理解していない。そのため利用しない。仮にアプリのメリットを理解しても使い方を自分で学ぶことに躊躇する。直ぐに操作面で理由が解らなくなる。誰か良く分かっている人がそばに居てくれないと進められない。
スマホを使い慣れている友人や知人がいつもそばにいればシニアのスマホの利用範囲が広がる。
どうすればシニアはスマホを上手く活用できるのか?
アフターコロナの社会ではシニアを含めスマホは重要なツールになる。スマホを使って非接触の電子キャッシュ決済をする機会が増えてくる。スマホを上手に使うトレーニングをシニアは受ける必要がある。スマホの基本的な使い方は各キャリアの店舗で教室を開いている。シニアはまず各キャリア開催のスマホ教室に参加してスマホの基礎を学ぶのが良い。
政府はスマホを使った情報発信としてTwitterを頻繁に使い始めている。最新の情報を知る上ではTwitterはシニアにとって役に立つ。確定申告もスマホで出来るようになった。コロナ感染で全国民に給付する10万円申請もスマホでできる。スマホを所有する人たちが広まれば広まるほどスマホは必須アイテムになって行く。
シニアはこれからの時代でスマホがどの様に使われて行くのかを理解して自分が生きる社会で使うスマホ用途を学ぶ必要がある。お店ではスマホを使った電子キャッシュ決済が当たり前になり、電車やバスもスマホで決済されている。緊急事態通報(地震、異常気象、災害時)もスマホに直接届く。
シニアはスマホに詳しい家族、友人などを見つけて使い方を学ぶのが一番早い。
結論
シニアはスマホに詳しくない。スマホは携帯電話の代わりとしか認識していない。アフターコロナの時代はスマホが社会のパスポートの役割を果たすことになる。非接触で事を済ませるときのツールとしてシニアはスマホを上手く使えるようにする必要がある。電話機としてではなく、多機能情報端末パスポートになることを認識すべきではないか。
スマホを上手く使えるようにするにはスマホを使い慣れている家族、知人、友人を見つけて教えてもらうやり方が一番良い。10代、20代の孫から教えてもらうのが楽しくて良い。ご褒美に美味しいものを食べさせればそれで喜ぶ。