パソコンを一生懸命に学習しているシニアがいるが、時代はパソコンよりもスマートフォンに向かっている。1980年代にワープロがOA化の目玉であったがあっという間にパソコンに食べられてしまった。同じような現象が今起きている。一般のユーザーがパソコンで行う作業は、すでにスマートフォンで簡単にできるようになっている。
画面が小さいという問題もスマートフォンをモニターにつなげれば解決する。それが出来るスマートフォンが販売されている。パソコン教室で教えているExcel、Word等のアプリケーションの操作は、企業で働く上で必須になっているが、企業で働いていないシニアがパソコン教室でそのようなアプリケーソンを学ぶ必要はない。
むしろ、自分の実生活で役に立つスマートフォンの操作を学んだほうが価値がある。スマホがパソコンよりも便利なのは”いつでも、どこでも、誰とも、すぐにコミュニケーションが取れる”ことである。
目次
時代はスマホがパソコンを飲み込む(スマホがパソコンの代わり)
スマホはパソコン同様に色々な機能が備わっている。シニアが全ての機能を学ぶ必要はない。自分の生活を楽にする用途だけに使われる機能をマスターすれば良いだけだ。
無料で長電話をしたいシニアならば
通話は有料である。昔は、それが当たり前であった。今では、通話が無料で使える選択が生まれている。スマホの中にLINEというアプリをインストールすれば良いだけだ。LINEアプリの操作と使い方を勉強すれば、無料電話で長話が友人や家族と出来るようになる。ドコモ、AU、ソフトバンクなどの通信企業は通話料金で稼ぐよりもデータ通信で稼ぐビジネスにシフトしている。
スマホに使い慣れた若者たちは、有料で通話をすることがなくなった。いつでも無料でLINE通話ができるし、チャット機能を使えば、通話以上の利便性がコミュニケーションで生まれるからだ。
メールの送受信をしたいシニアならば
メールの送受信はパソコンだけが出来る時代ではなくなった。ガラ携帯の時代でもメールの送受信ができた。当然、ガラ携帯の発展形のスマホでもメールの送受信ができる。スマホでメールを書くとき、画面で指を使って文字入力をしていく。文字入力アプリが自動で立ち上がり、入力を簡単にしてくれる。ガラ携帯の文字入力よりもやりやすくなっている。
パソコンでは、キーボード入力を覚えないとメールを書けない。スマホは、文字入力アプリの操作だけを学べばすぐにメールが書けるようになる。手のひらに載せるぐらいの小型サイズであるのでいつでも、どこでもメールを書ける。パソコンは、自宅でしか使えない。持ち運びして使うには重すぎ、大き過ぎるからだ。
便利な情報を自動通知してくれるスマホ
メールを受信したときに誰から届いたかを短文通知で直ぐに教えてくれる。いつも使う駅に到着したときに次に来る電車時刻リストを自動通知してくれる。道に迷ったたときに現在の居場所を教えてくれて、目的地までの道先順を音声でナビゲートしてくれる。スケジュールを管理できるカレンダー機能に記入した項目は、事前にリマインダーとして通知してくれるので忘れることがない。
ホームページで特定の情報を探したいときなどは、音声でスマホに聞くことが出来る。スマホは音声から判断して該当する情報が見つかるホームページリストを表示してくれる。好きな音楽を聞きたければ、YouTubeにアクセスして無料でお好みの音楽を聞くことができる。動画を見たければ、それもYouTubeで楽しめる。
ライトの明かりが少ない歩道を照らす懐中電灯がなければ、スマホのライトを使って懐中電灯として道を照らせる。懐中電灯機能がスマホに標準で備わっている。万歩計を飼わなくても万歩計機能がスマホに入っている。入っていなければ、万歩計アプリをインストールすれば良いだけだ。
地図を使った道案内と現在位置の表示
知らない土地に出かける時に役に立つのがスマホに入っている「地図アプリ」である。スマホを取り出して地図アプリを起動すればすぐに現在位置を地図上に表示してくれる。道案内機能を使って現在位置から目的地まで画面表示と音声で道先案内をしてくれる。パソコンでも出来るがちょっと面倒である。
平日、夫婦で知らない土地に出かけて観光スポットを探す時にこの地図アプリが役に立つ。これさえあれば、迷うことはない。便利である。私達夫婦は、ドライブ外出でまだ行ったことがない場所に足を伸ばす。その場所の周辺に観光スポットがあれば、駐車場からの行き方を地図マップを使って見つける。
近くのレストランでランチを取るときも地図アプリが役に立つ。地図アプリの中でレストラン検索が出来る。シニアがスマホを使う上で地図アプリが1番役に立っているのではないだろうか。
パソコンはより専門的な仕事で使われるのが現代である。昔のように一般的な用途で使うならば、スマホで十分だ。パソコンは10年以内にこの世から消え失せるだろう。過去のワープロ専用機のように。
シニアは、パソコンを勉強するよりもスマホの使い方を学んだほうが時代にあっている。
スマートフォンでできること
現代のスマートフォンは、パソコンと同じようにさまざまなことができる。
- インターネット閲覧: ニュースを読んだり、情報を調べたりできる。
- メールやメッセージのやり取り: 家族や友人と連絡を取り合える。
- 写真や動画の閲覧・撮影: 思い出を記録したり、見返したりできる。
- 動画視聴: YouTubeなどの動画サービスを楽しめる。
- 地図アプリ: 道案内やお店探しに便利。
- オンラインショッピング: 自宅にいながら買い物ができる。
- 電子決済: 財布なしで支払いができるため、荷物を減らせる。
- 健康管理アプリ: 歩数計や健康記録に使える。
パソコンより便利な点
スマートフォンは、特にシニアの方にとってパソコンより使いやすいと感じる点も多い。
- 手軽さ: 持ち運びが簡単で、いつでもどこでも使える。
- 直感的な操作: 画面を直接触って操作するため、マウスやキーボードに慣れていない方でも使いやすい。
- 起動の速さ: 電源を入れてすぐに使える。
- シンプルな機能: アプリごとに用途が分かれているため、パソコンのように複雑な設定が少ない。
パソコンは高価格で使い方が難しくなり習得に長期間かかる
私は仕事で長年Windowsパソコンを使ってきたが、下記の理由で使うのをやめた。
- Windows OSのバージョンアップで時間を浪費させられる
- Windows OSの新規バージョンが出る度にパソコンを買い替えるためコスト高
- データとアプリを新しいパソコンに移すのが大変で分からない問題が発生する
- ネットワーク環境の再設定に時間がかかる
- ハッキングされないためのウイルス対策で余分なアプリ費用が発生する
- Windowsパソコンは時間の経過に従い起動する時間が遅くなる
- パソコン初心者はPCで分からないことを相談するサポートが必要になる
普通のシニアが実生活で使う機能はスマホが提供できている。スマホは指で操作。パソコンはマウスとキーボードで操作。この利便性でスマホのほうが勝っている。私の仕事はChromebookでも出来るため、上記の不便な点をなくしている。Chromebookはパソコンと違ってネットワークに繋がらないと機能しない。スタンドアロンではあまり役に立たない。
その代わり、Chromebookが壊れても新しいChromebookに゙買い換えれば今まで使っていたパソコン環境で直ぐに仕事を継続できる仕組みがある。ウイルス対策もChromebookのOSに取り込まれているので余分なお金が発生しない。Windows OSのように新しいバージョンが出る度にパソコンを買い替える必要がない。
インターネットで仕事する私はChromebookとスマホで99%完結する。残りの1%は経理処理と確定申告作業だけである。
スマホが使えないと実生活面で不便になる
70歳シニア男性の私がスマホを使うのはこんな時が多い。
- お店で物を買う時にもらえるポイント取得
- 飲食店でランチを割引してもらうアプリを使う
- 健康管理アプリで自分の体調をモニターする
- 電車時刻表チェック
- 今の天気、これからの天気情報の取得
- LINEで家族とのコミュニケーション
- メールで届く最新ニュース情報
- 銀行口座の金額をモニター
- マイナポータル
- お薬手帳アプリ
- クレジットカード管理
- ウエブ閲覧
- 電卓
- 地図
- 緊急情報や防災速報
- 電話
自分が使いたいアプリを使いこなせば、パソコンで同じことをする必要がない。
結論:シニアはパソコンよりもスマホを学習すべきだ!
- スマホはパソコン同様に色々な機能が備わっている。シニアが全ての機能を学ぶ必要はない。自分の生活を楽にする用途だけに使われる機能をマスターすれば良いだけだ。
- スマホの中にLINEというアプリをインストールすれば良いだけだ。LINEアプリの操作と使い方を勉強すれば、無料電話で長話が友人や家族と出来るようになる