65歳を過ぎて年金生活を始めるシニアは自分の体が老いてきていることに気がつく。友人、知人は午前中スポーツセンターで筋トレをして、午後はアルバイトをする生活を始めている。仕事から離れると体が錆びつき始めるからだ。通勤生活が止まると自宅にいる時間が増える。その結果、運動不足になり血液の流れが悪くなる。それに不安を覚えてスポーツを始めるシニアが多い。

2016年8月14日付朝日新聞朝刊に「Rio to Tokyo シニアが輝く社会に」という記事があった。102歳のシニア女性がマスターズ水泳に参加して記録を出しているという内容だ。彼女が水泳を始めた年齢が、80歳だ。痛めた膝を治療するために始めた水泳が102歳の今も続けている。

何かの目的で始めたスポーツは目的を達成しながら続ける習性がある。運動習慣が身に付くと自然と体が健康になっていく。体の不調を訴えているシニアは、血液の流れが悪くなっているのが原因かもしれない。体を定期的に動かすスポーツを始めるべきではないか。

体を健康にしたければ、楽しくなるスポーツを始めることだ!

もう年寄りだからスポーツなんて始める事が出来ないと思っている老人が多いのではないだろうか。スポーツは色々な目的で始められる。体の調子が良くない原因が血の循環であるならば、体を定期的に動かすスポーツが良いだろう。体を動かさないと血が体の隅々まで回らない。

古い血液が新しい血液に変わるのが遅いため体調が不良になる。多くのシニアは血液をサラサラにしたいと願っているはず。適度な運動は血液の流れを良くする。当然、水分補給をしながら。

全身運動の水泳

体にあまり負担がいかないスポーツで始めたいシニアならば、水泳がお勧め。水泳は、体の一部に負担が偏らない。全身運動で心肺機能を強化する。水の中を歩くだけで衰えてきている足の筋肉を鍛える。

スポーツは、継続して初めてその効果を味わえる。継続させるには、そのスポーツが自分にあっていることが前提になる。スポーツは楽しめないと続かない。102歳のマスターズ水泳に参加したシニア女性は水泳をやっているうちに水泳が楽しくなってしまったのだろう。

体を定期的に動かすことが楽しくなると自然と健康になる。普通の生活が出来る自分の体に戻り始める。

男と女でソーシャルダンス

体を動かすという点でソーシャルダンスがある。ソーシャルダンスがスポーツと言えるかどうかは別として、楽しみながら体を動かすという点ではシニア向けである。

米国の大学に留学中、ソーシャルダンスのクラスを受講した。10人ぐらいのクラスであったが男性は数人であとは綺麗なブロンド女性だらけだった。ソーシャルダンスの良さは、異性と体を合わせてダンスすることだ。私にとっては、綺麗なブロンド女性と体を合わせること自体に興奮した。

若い頃であったから週1回1時間のソーシャルダンスの授業が楽しみであった。おかげで今もソーシャルダンスを覚えている。

異性と体を合わせる機会は、ソーシャルダンスが一番多い。街中にソーシャルダンス教室があるならば、どのような人たちが学んでいるか覗いてみると良い。若い世代の人もきっといるはず。

ソーシャルダンスは年齢を超えて楽しめる。運が良ければ、若い女性とダンスが出来る。異性と体を合わせながら踊る運動は肉体面だけでなく精神面でもプラスに働く。ダンスは姿勢を良くするし、足を使うので筋肉を鍛える。精神的には、ダンスそのものを楽しめる。異性と触れ合う機会が生まれる。

伴侶を先に失った孤独な男性や女性は、一度、ソーシャルダンスの教室に顔を出してみると精神的なストレスが発散されるのではないかと思う。近くの公営スポーツセンターに行けば、シニア向けソーシャルダンス教室が開催されているはずだ。シニア同士の新しい出会いがそこにある。

体を動かしながら異性との触れ合いを楽しむならば、ソーシャルダンスがオススメだ。

結論

シニアの健康を維持するには定期的な運動が必須。既に筋肉を失って体が弱々しくなっているシニアならば、体の重さが気にならない水泳が体の健康に良い。全身運動で心肺機能を向上させる。血液の流れを良くして全身の筋肉を鍛えるので健康と運動不足を改善する。

ちょっとした刺激と興奮を社交ダンス教室で味わうと精神的に若くなる。体を動かしながら男と女を意識しながら体をリズムに合わせて動かす。異性との触れ合いが若さを与える。