高齢者が心配する体の不調は、(1)歩行障害と(2)認知症である。確かにこの2つの心配事は老人になると皆の関心を引く。歩行障害は、足の筋肉を維持する筋肉運動を定期的に行えば回避できる。認知症は、原因がまだ定かではないが脳を活発に使うことで予防ができる。下記の図を見てほしい。頻繁な外出が何故良いのかがすぐに分かる。
歩行障害と認知症の発生リスクが減少する
この図を見てほしい。外出頻度が4、5日に1回であると発生リスクが高まる。歩行障害は外出することで足を使うのでその理由が分かる。認知症は、外出するとなぜ発生リスクが低くなるのか良く分からないが外部からの刺激があるからではないか。
外出頻度と歩行障害&認知症の関連性調査
引用先:老人研ニュース219号
社会との繋がりが多いシニアは外出頻度も多く、人との交流で脳に色々な刺激が行く。体を使う生活環境に身を置くことで歩行障害と認知症は予防されるということになる。
医者から言われて毎日外出をするシニアたち
横浜駅地下街を夫婦で歩いている高齢者たちを見ると彼らはこのことを知っているからなのだろうか。それとも、自宅にじっとしていられないからなのだろうか。何れにしても外出して足を使い、外の刺激を体全体で受けることは体に良い。健康診断や近所の医者から健康のために毎日外出をするように勧められているからではないか。
外出しても何も目的がないとつまらないし、精神的な満足感も得られない。私たち夫婦は晴れた日の週末は必ずドライブ散歩に出かける。いつも困るのが、何処へ行こうかと迷うことである。落ち着くのは行ったことがない公園に足を伸ばすことである。先日の日曜日は仲町台駅の近くにあるせせらぎ公園を目標に新横浜近くにあるIKEAから歩いた。
歩くという目的でIKEAの中を歩き回る事もできる。IKEAの中は商品展示が迷路のようになっていて歩き回される。それが体と脳に良い刺激を与える。疲れたらIKEAの食堂で一服すれば良い。
なぜ頻繁な外出が体に良いのか?
自宅でゴロゴロしているよりも外を歩いていたほうが確実に体を動かす。歩くには体の色々な筋肉と機能を使う。それが直接脳への刺激になる。歩行障害は運動不足から起きるし、認知症は脳への刺激の少なさでリスクを高める。
73歳の兄は自宅でテレビやスマホを見ながら体を活発に動かさない生活に入ってしまった。その結果、足の筋肉が衰えて余計に外出をしなくなってしまった。そんな時、友人が兄を京都旅行に誘ってくれた。外出する目的があると自然に体が動き出す。
シニアが外出するには毎日目標や目的を作ってそれを達成するために外出するというようにすれば良い。
結論
高齢者は老化による歩行障害や認知症を恐れている。そんな不安を軽減する方法がある。毎日外出することである。外を歩き回ることで体の筋肉と脳に刺激が行く。その刺激が歩行障害や認知症の予防になる。外出するには目標と目的があると外出しやすい。目的地Aで何をするといった計画を立てることである。