老健施設に入居するメリット - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

今月、義母が老健施設を退去して有料老人ホームに入居した。義父が先に入居した老人ホームである。義母は3年間老健施設に入居してリハビリに励んだ。老健施設は原則3ヶ月毎に別の老健施設に移動しないと継続して老健施設での生活ができない仕組みになっている。そのため、義母な2ヶ所の老健施設を行ったり来たりしていた。

老健施設のメリットを私はこんなふうに感じている。

  1. 金銭的負担が有料老人ホームよりも断然少ない
  2. 衰えた体のリハビリをする機会が多い
  3. 家族への介護負担をゼロにする

義母は要介護認定5で入居して退去するときは要介護認定2に回復していた。自宅で転倒し、背骨の圧迫骨折でベッド生活になっていた。自宅での介護を私達夫婦と義父が半年ほどしたが、介護負担が大きく回復の兆しも見えていなかった。それでケアマネジャーに相談し、老健施設を助言してくれた。

義母の老健施設への入居は私達にとって救いになった。自宅での介護には無理がある。栄養バランスが取れた食事を作れないし、どうしても我儘な食事になってしまう。老健施設は月額15万円から17万円ほど費用が発生するが、自宅での介護負担を考えたら安いと感じた。

その理由は

  • 24時間お世話をしてくれる
  • 規則正しい生活のリズムを作ってくれる
  • お喋り相手がいる
  • 体のリハビリ運動をしてくれる
  • 定期的な健康チェックをしてくれる

老健施設への入居は有料老人ホームにお世話になる前のステップとして理想的である。

自宅での介護負担が耐えられない場合、老健施設は救いになる

老健施設は入居した老人たちをもとの自宅に戻せるようリハビリを行う。老健施設の環境は老人にとって環境が良すぎる。自宅では同様な生活環境を提供できない。自宅での生活は普通の生活ができる健常者でないと無理である。

最大のメリットは

家族の介護負担を減らす。介護される本人はベッドでの生活で自分で身動きができない。やって欲しい事は介護する家族に向けられる。本人の都合で家族の時間が使われる。介護する家族にとって自分の時間が取られるため今までの生活ができなくなる。介護負担でノイローゼになる家族の状態が理解できる。

介護負担をお金で解決できるならば、それが一番楽である。月額15万円から17万円で食事、24時間のお世話、健康チェック、リハビリ、宿泊、同居者たちとのお喋りができて快適に過ごせる環境。専門の介護従事者によるリハビリは自宅ではできない。

私達夫婦の生活は半年間完全に義母のお世話で狂ってしまった。それが老健施設のおかげで元の生活に戻った。金銭的な負担は精神的な負担よりも軽い。義母にとっても老健施設の生活は違和感があるが安心感を感じていた。不自由に感じることが自宅にいるよりも断然少なくなったからである。

体力と健康の回復が期待できる

老健施設では入居者の老人たちに刺激を与える活動やイベントがたくさんある。介護士たちの働きぶりを眺めているとできるだけ自宅で生活をするような環境を作ろうとしている。義母は入居時の健康診断で低栄養状態であることが分かった。栄養バランスが悪く、食事も十分に取れていなかった。

老健施設では入居者の健康状態に合わせた栄養バランスが取れた食事を規則正しく提供してくれる。自宅ではないので我儘は聞かない雰囲気ができている。そのため、必要な栄養を食事から取れるようになる。リハビリ体操や運動で筋力も回復してきていた。食事が取れて規則正しい生活と運動が揃えば体力も回復してくるのは当たり前である。

1年後、義母の要介護認定が5から3に改善した。車椅子から歩行器になり、自分の足で歩ける程度までになった。体重も増え、顔色も良くなった。月に1回から2回ほど面会に行っていたが、行くたびに体力の回復が改善してきていることが分かった。

老健施設を老人ホームの代わりにする入居者もいる

老健施設に一度入居すると3ヶ月毎に別の老健施設に移動する規則がある。これを繰り返すことで老健施設をお安い老人ホームとして使える。制約条件は通常の老人ホームと比べて厳しいが、月額15万円から17万円ほど。コストは有料老人ホームと比較して格段に安い。

3年間お世話になった老健施設は義母にとっても私達夫婦にとっても金銭的な負担をだいぶ楽にした。有料老人ホームは老健施設よりも自由がある。外出も制約なしに出来る。その代わり、月額の費用が高くなる。有料老人ホームに入居させる前に経済的な負担を減らすため老健施設に入居させる家族が多い。

老健施設の目的はリハビリで体力と健康を回復させ、自宅に帰らせることであるが、現実は99.99%自宅ではなく有料老人ホームに向かうことになる。そんな現実を義母を老健施設に入居させて分かった。

結論

自宅介護で負担を強いられている家族は老健施設への入居を検討すべきである。最大のメリットは介護負担がゼロになることである。お金は月額15万円から17万円ほど費用が発生するが、介護する家族の負担をなくせる。それを考えると安い。

 

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。