今働いているシニアは、自分が無職になる年齢を決めておくと老後の人生設計が立てやすくなる。一般的に無職になる年齢は、70歳の声を聞いた時と聞く。人によっては、70歳以降も働き続ける人もいる。65歳で引退する人もいる。平均して70歳前後が多い。

今働いているシニアは、何歳まで仕事を維持できるかの目安を知っておくと無職になった時にどのような生活を送るべきかが想像できるようになる。入ってくる収入が無くなるので貯蓄と年金収入で毎月の生活を賄う事になる。それとも、アルバイト・パートを週3日ぐらい入れて小遣い稼ぎをする生活をするかである。

仕事を辞めて無職になると精神と収入面で失うものが多くなる。自分の生活から仕事が消えると毎日が日曜日になる。暇な時間が増えるので暇をどう過ごすかの問題を抱える。収入が年金だけになるので経済的な余裕を失う。節約の生活が日常の生活になる。

無職になったら「ハレ」と「ケ」を上手く使い分ける

「ハレ」と「ケ」

古来より、日本人は、普段通りの日常を「ケ」の日祭礼や年中行事などを行う日を「ハレ」の日と呼び、日常と非日常を使い分けていました。(引用先:暮らしの歳時記

普段は節約の日々を耐える

「ハレ」の日は春夏秋冬の四季にちょっとした旅行をする。余生を楽しむイベントにお金を使い、普段の生活は節約に徹する。シニア夫婦二人の生活費は、特別な事が起きない限り一定の出費範囲に抑える。月の年金収入から「ハレ」の日に使うためのお金を貯蓄することで老後のお金の使い方が決まってくる。

現在の生活水準をどの程度下げられるかである。今までお金を使って活動してきたことをやめれば、その分の節約が確実にできる。例えば、私は最寄りの駅から横浜駅まで電車通勤をしている。6ヶ月間定期を3万6千円支払って購入している。年間で7万2千円の費用が発生する。これを無くせばそのコストが消える。

仕事場を横浜のスタバから歩ける距離のスタバに変更すれば、足腰を鍛えるだけでなく仕事環境も維持できる。今からやろうと思えば出来るのだが、電車の定期は行動する上で便利であるので今はやめられない。節約を決めた時点で利便性を失う場合が多い。それに耐えねばならない。

無職になるタイミングを見極める

仕事で生活費を稼ぐためにあるのか、仕事が生きがいなのかで何歳になった時に仕事を離れて無職になるかが決まる。生活費を稼ぐために仕事をしているシニアは、働ける仕事環境が何歳まで保持できるかで決まる。仕事が生きがいのシニアは、自分の体が何歳まで体力的に持つかで決まる。

健康障害で普通の生活が出来なくなった時に仕事を辞めるシニアは、病気と共存する生活スタイルになる。健康障害は、いつ発症するか誰もわからないので事前に準備が出来ない。自分の体に聞いて老後の生活を考えるしかない。

73歳で仕事を辞めると決めているシニアならば、73歳以降の生活を今からプランが出来る。毎年のイベント、または、やりたい事を決めておける。そのイベントのために必要なお金が予想できる。そのような計画が今の時点で分かっていれば、働いている間に毎月どれだけ貯蓄すべきが分る。

目的がある節約に徹する

老後破産という不安に踊らせられてお金を貯めるのは考えものである。いくらお金を貯めればよいかが分からなくなる。老後破産は防げる。老後破産をしないための優先順位を決めておけば良い。大きなお金が出ていく案件を感情を押し殺して抑える。老後に大きなお金が動くのは、(1)自宅のリフォーム、(2)孫への教育費負担、(3)介護付き老人ホームへの入居などである。

お金の使い方にメリハリがあると浪費が少なくなる。歳を取るとお金を使う用途が限られてくる。シニアは、若い人たちが求めるような物や事は求めない。多くは経験済みだからだ。

無職のシニアになった時に自分はこんな生活したいというアイデアがあり、節約しながら準備していれば、その日を迎えるのが楽しみになってくる。

「ハレ」を楽しむ

シニアにとって「旅行」は、一番「ハレ」を楽しめるイベントになる。「旅行」ならば、事前に色々調べられる。オフシーズンにゆっくりと人気がある観光地を選んで楽しめる。旅行は、交通費と宿泊費が大きい。そのコストを下げるには、オフシーズンの旅行パッケージを活用したり、ホテルのスペシャルな宿泊割引を探す。

私たち夫婦は、ドライブ旅行が多いのでオフシーズンにホテルのホームページに直接予約している。ホテルは、オフシーズンのための客引き宿泊プランを用意している。ホテルの仲買業者のホームページでは提供していない宿泊プランがある。それが狙い目にして探す。

「ケ」の生活は「ハレ」を楽しむためにある。ヨーロッパ人の休暇は1ヶ月から2ヶ月と長い。そのロングバケーションのために彼らは節約の生活をして旅行費を貯める。老後の生活は自由な時間で一杯になる。思う存分にロングバケーションを楽しめる。

結論

仕事を離れて無職になったら「ハレ」の日に夫婦で旅行を楽しむ。そのために日々の生活は「ケ」で節約する。目的がある生活は耐えることが出来る。