みなとみらいの蔦屋スターバックスでコーヒーを飲みながら一冊の本を読んでいた。軽くなる生き方written by 松浦弥太郎。「暮らしの手帳」の編集長が書いた本だ。1時間ぐらいで軽く読んでしまうほど軽い。200ページ以内の本だ。

life is something

この本を読んで気が付かせてくれたことは、「私は知らないうちに本当に必要ないものまで必要であると思い込んで人生のリュックに詰め込んでいた!」という事だ。人生のリュックはこれも必要、あれも必要と思い込んで人生を送りながら重くなっていく。知らないうちに不必要なものまで必要だと思い込んで心の荷を重くしているのだ。

自分の人生の棚卸をやって見れば、思いがけない宝を見つけるはずだ!

著者の松浦弥太郎氏は、「人生の資産帳」を作ることを勧めている。自分自身を法人と仮定すると、株式会社松浦弥太郎という会社はどのような歴史があり、どのような強みと弱みがあるかを資産帳にメモる事だという。所謂、棚卸をすることで自分の人生で本当に大事なものを見つけ出しやすくすることだ。

人生の資産運用

自分の人生の資産を目に見える形にして置く事で資産運用が出来るようになる。特に定年退職をしたシニアにとっては、人生の資産運用は必須である

自分の人生に無駄はない。無駄と思う人生の時間があっても決して無駄な時間と経験ではない。一人の人間が経験したものは、その人の資産になっている。ポイントは、経験となった人生の資産をうまく運用できるかどうかである。

定年退職後、自分を見失っているシニアが多い。そんな人ほど、自分の人生資産帳を作る必要があるやり方はこうだ!

自分の人生資産の作り方

  1. 得意な事をリストする
  2. 苦手な事をリストする
  3. 好きな事をリストする
  4. 嫌いな事をリストする
  5. 何が余剰かをリストする
  6. 何が足りないかをリストする

自分の人生資産を運用するのは、1、3、5の3項目である。この3つを明確にして具体的に何が出来るかを突き詰めていく。人生60年、65年を振り返ってみれば得意なことや好きなことが見えてくる。その中から何か運用できないかを考える。

人生で不安を感じた事がない人はいない。不安は、知らない事から生まれる。自分の将来に不安を覚えるならば、自分の強みと弱みを知らないためかもしれない。定年退職後の人生は会社に頼れない自分自身の人生になる。自分に頼る人生では自分の強みで余生を切り開いていく必要がある。決して自分の弱みでは生きていけない。

他人と違う経験、知識、スキルを資産運用する

60年以上の人生経験で他人と違うユニークな経験が沢山あるはずだ。他人と違う経験や知識、スキルは資産運用で宝物になる。自分が乗船している船は、向かうべき舵方向が定まっていない。その方向を定めるために人生資産帳を作り、どの資産をどの様に運用すれば行き先が定まるようになる。

人生の資産は誰にでもある。定年退職まで生きてこれたという事実の中に生きるための知識とスキルが有る。私は英語が好きで米国の州立大学に4年間留学していた。そこで得た知識と経験が今の仕事で役に立っている。インターネットビジネスは会社時代に社内ベンチャーとしてインターネットビジネスを立ち上げた経験から来ている。

得意なこと、好きなことは人それぞれ違う。人生の資産運用は資産帳にリストされた項目を見て心が動いたモノから始めて見ると良い。

結論

60歳、65歳で会社組織から離れるシニアはこれまでの人生を棚卸しする機会を持つ。誰もが人生資産を持っている。何をやったら良いかに迷ったならば、人生の資産帳を作ってみる。自分の強みや弱みを明確にすることで余生をどのように楽しむかの方向性が見えてくる。自分の人生資産を運用することで老後の生活を楽しむ。