会社が不景気になると経費節約、削減、そして、人件費を抑えるアクションを取り始める。真っ先に50歳代の社員が早期退職の対象になる。会社は経営を維持するために社員を首にせざるを得ない。誰もがそれを求めていないのだが、背に腹はかえられないと言う事情がどうしても生まれる。

どっちみち10年後には定年退職の身にある50歳代の社員は今から自分でお金を稼ぐ経験を積む必要がある。自分の力で1円でも良いから稼いだ体験があると新しい人生を開拓できる自信が身に付く。

副業や兼業に挑戦

60歳、65歳まで勤め上げるのが難しい。雇用が法律で100%も守られていると信じないことである。黒字を出している大企業が堂々とリストラをしている。自分の会社は大丈夫と信じ込まない。大きな変化が社会で起きていると今までの常識が非常識になる。安心や安全は自分で作り出す時代に入っている。

政府は会社に副業や兼業を推奨している。副業・兼業の促進に関するガイドライン(厚生労働省)を読んでほしい。中高年の社員ほど副業や兼業に挑戦すべきである。正社員で会社にいられる間に生きていくための新しいスキルや知識を身に付けるべきである。

50歳代、60歳代の人はリストラの対象であり他社で雇用されにくい現実

50歳、60歳代の中高年は他人事のように考えているかもしれないが、会社経営者は高給取りで年配の社員を真っ先に切りたいと思っている。時代は社員を自由に退職させることが出来る仕組みに向かっている。社員は自己防衛をする必要がある。若ければどこかの会社が拾ってくれる可能性が高いが、年齢が50歳、60歳代のあなたは難しい。

副業や兼業に挑戦すべき

60歳、65歳の定年退職を迎える前に副業を始めて現在の給与の半分ぐらいを稼げるように試行錯誤をすべきである。ベンチャー企業では副業を社員に奨励している会社が多くなってきている。大企業でも副業をしても良い会社もある。時代は副業・兼業を奨励する方向に向かっている。その代り、首を切られても良いようにしてくれと言うことだ。

今までの会社の常識は社員を家族の一員として取り扱ってきた。そのため、安心して一つの会社で働くことが出来てきた。終身雇用制度が生きていたためである。一部の会社では、まだ、終身雇用制度を維持している。段々とそんな会社が少なくなってきている。国内だけでなくグローバルでビジネス競争が激しくなっているからだ。

グローバルな大企業ほど社員を大切にしない。人件費の安い労働者がいればその人たちを雇用する。正社員よりも非正社員、日本人よりも日本語を話せる外国人とか。会社にぶら下がって生きて行く時代はあと5年以内になくなるだろう。その時、今の50歳、60歳代の社員は慌てる。

副業や兼業の経験があれば、新しい事に挑戦できる自信が持てる。自分の力でお金を稼げるという自信である。これが一番大切な事。会社の名前でお金を稼げても会社を離れたらお金を稼げない自分の姿が現実である。お客さんはあなたの名前よりも会社の名前で取引をしている。

他人のアイデアで副業を始めない

副業・兼業のための勉強を始める時期に来ている。色々な副業がある。騙されないようにうまい話には決して乗らないことだ。他人が企画したビジネスはあなたをカモにしている副業は自分のアイデアで始めるのが一番安全で楽しい。自分のアイデアが現実の世界でどれだけ価値があるかが分かるからだ。価値がなければ、お金を稼げない。

お金儲けの雑誌やウエブサイトの情報を参考にしても良いが信用すべきではないカモを探しているからだ。自分でアクションを取って自分だけの副業を試す。本当にうまい話は決して他人に話さない。話す時はあなたをカモにする時だけである。

副業は時間をかけて自分で試行錯誤することで上手く行く。誰かにお金を支払って始めるビジネス(フランチャイズ)は副業に向かない副業は自分が得意とする分野で探す。その分野で儲けているという人がいれば、その人のやり方を勉強する。他人にビジネスを教えてもらうなんて事を期待してはいけない。

副業のアイデアは足元に転がっている

他人がやっている副業は既に競争が激化している。副業は自分の得意を尖らせることで価値を最大化できる。自分の得意を足元に広げて何が一番可能性があるかを検討してみる。アイデアのスタートポイントはそこから始まる。差別化、付加価値、他のスキルとの融合などビジネスとして成り立ちやすい方法を考える。

他人が困っていることを集める。自分の得意でその問題を解決できるようにするにはどうしたら良いかを見つける事でビジネスの種が生まれる。身近な問題を解決できるソリューションにチャンスがある。副業の種はニッチ市場で見つかる。自分がなにかのマニアならば、そのマニア市場を探ることである。

インターネットで行える副業は暇な時間の時に場所や日時に囚われず仕事が出来る。自分のアイデアがインターネットで出来ないかを考えてみる価値がある。

リストラ対策で始める副業や兼業は最終的に自分の定年退職後にも生きる。

結論

50歳、60歳代の現役社員が副業を始める理由はリストラ対策にある。大きな変化が社会で起きている今は雇用面で不安要素が増える。社会の大きな変化が今までの常識やビジネスルールを変えてしまう。会社は変化に対応するために経営体質を強くする。コストカットが一番先に検討される。

50歳、60歳代の現役社員は突然降ってくるリストラの波に対し自己防衛をする必要がある。政府は会社に副業や兼業を推奨している。社員の流動性を活発にすることで変化に対応できる人材を増やそうとしている。その波に自分を合わせるには副業や兼業を上手く利用することである。

リストラ対策で始める副業や兼業は最終的に自分の定年退職後の生活にも生きる。