年金を受け取り始めて気がつくことは生活費として不十分な金額であるということである。貯蓄を切り崩したくないと思うシニアは仕事を探す。65歳なら仕事はあるだろうと楽観的な味方をするシニアが多い。現実は厳しい。社会の底辺の仕事しか見つからない。そんな仕事を本当にやりたいと思っていないシニアは躊躇する。

どうせ働くならば意欲が湧き出すような仕事をしたい。そう思うシニアは自分で仕事を作るしか方法がない。最終着地点はいつも自分が作り出す仕事である。他人が作った仕事は自分に合わない。いつまでも誰かの下で働くのが楽しいだろうか。

65歳を過ぎて仕事がなかなか見つからないシニアは自分で小遣い稼ぎを始めることである。自分でもお金を稼げるのだという発見と自信を体験する事で起業のコツを学べる。その一歩が小遣い稼ぎである。

小遣い稼ぎであるのでお金を先に投資するビジネスはやらない。お金をもらってからサービスを提供するビジネスで始める。儲けようと力まず、自分が提供するサービスにお金を支払ってくれるかどうかを見るテストマーケティングである。

まず、やるべき事は小遣い稼ぎをしているシニアを探す。そして、どの様なビジネスを展開しているのかを学ぶ。または、ウエブ検索して小遣い稼ぎをしているシニアのブログなどを読み、自分の小遣い稼ぎビジネスの参考にする。

小遣い稼ぎならば失敗しても負担にならない。自分が思いついたビジネスでお金を稼げるかどうかを見てそのビジネスに市場があるかどうかを確認する。

小遣い稼ぎのアプローチとは

小遣い稼ぎの種は足元に転がっている。常識で考えるとこんなサービスなんてと思うかもしれないが実際にやっている人がいなければ、やって見る価値がある。

例えば、ちょっとしたお手伝いサービスがある。友人や知人が手を貸してくれるような仕事をお小遣いビジネスに組み立てたれば良い。便利屋サービスまでには行かない程度の軽いお手伝いサービス出る。その代わり、サービス料金は数百円程度にする。お気持ち台程度。

自分が考えたお手伝いサービスに市場があるかどうかを確認するだけである。もし、サービスとして成り立つならば、如何にして利益が出せるかを考えれば良い。市場があることがわかり、誰もがやっていなければ成功する可能性は高い。

問題を見つける

あなたが住む地域の住民から今困っている事を探し出す。困っていることを自分のリソースで解決できることが分かれば、有料で解決できることを申し出てみる。価格は利益を求めない程度にする。お気持ち程度にすることでお客がお客を呼ぶ。

まずは、その提案に食い付くかどうか。

特定分野に詳しい知識があるならば、その知識や経験で困っている人たちを助けられるかを検証する。自分の専門性を必要とする人の市場がどこにあるかを探すことである。

例えば、子供の教育で困っている親は多い。個人教授サービスなどは、教える学年によって難易度が変わるがやってみる価値がある。英語力があるならば、小学生、中学生、中高年などに教えられる。コンピュータープログラミングを教えられるならば、子供向けの個人教授サービスが出来る。重要なことは、誰がどんな問題を抱えているかどうかを見つけて自分が解決するサービスを提供できるかの検証である。

解決する方法を探る

身近な問題を見つけたら、その問題を自分はどう解決できるかを考える。いくつからの解決方法が実際にうまく行くかを無償でやってみる。自分のリソースだけで解決できる問題をリストしてその問題解決方法が有償サービスとして成り立つかを検証する。

例えば、私はホームページ制作が出来るスキルがある。ホスティングサーバーの管理も出来る。中小企業は自社の社員にサーバー管理とホームページ制作と維持が出来る人がいない場合がほとんどである。

友人、知人の会社経営者にホームページ関連でなにか問題を抱えていないかを聞いてみる。いくつかの問題が必ずある。ホームページを業者に作ってもらったが情報更新が自社で出来ていないために毎月数万円のページ更新料を支払っているという問題である。

その問題に対して私のスキルと経験が活かせる。価格も安く出来る。それが問題解決となる。できれば、自社の社員が出来るようにしたい。それを解決する方法を提供すれば良い。

お客さんがお金を支払う理由を知る

お客さんはこんな理由であなたのサービスにお金を支払ってくれる。

  1. 困っていることを解決してくれる
  2. 欲しい物を提供してくれる
  3. 探している物を見つけて提供してくれる
  4. お客が持ち合わせていない専門知識やスキルを提供する

小遣い稼ぎサービスの種は、この4つの理由を参考にして探せる。シニア市場でこの4つの理由を参考にして提供できるビジネスがないかを考える。自分がシニアであり、両親の介護支援をしている人ならば、色々なサービスの種が思い付くのではないか。

思いつたら、そのサービスやビジネスをやっている会社や個人がいるかをネットで検索して探してみる。あまり、競争相手がいなければ、参入するか価値がある。現実の世界を観察してみる。デリバリービジネスがコロナ禍で脚光を浴びている。お客が来なくて困っている飲食業界はTake-outサービスに軸を置き始めた。

シニアでもUber Eatsデリバリーを仕事としてやり始める人達がいる。土地勘があり、地図を読めるシニアはこんな小遣い稼ぎビジネスも面白いかもしれない。

結論:

65歳を過ぎたシニアが起業を考える前にやるべきことは身近な問題を見つけてその解決方法をサービスとして売ることである。利益を求めない程度の料金でお小遣いサービスをやってみる。

起業で難しいのはお金を支払ってくれるサービスとお客を見つけられるかどうかである。自分が見つけたビジネスアイデアが実際に上手く行くかをテストマーケティングする意味でお小遣いサービスをやってみる。失敗しても浅い傷で終わるやり方にする。