70歳過ぎの老人が働く時の心情 - 仕事、健康、筋トレ、暇

NPO団体の定例会に参加していた。平均年齢が70歳を越えるシニアが40名以上集まっていた。この暑い7月にだ。70歳過ぎの老人と言って良い人達が神田までやってくる。本来ならば、自宅で冷房を掛けて涼しんでいるべきなのだが。彼らは、お金を稼ぐためにNPO団体のメンバーになって働いているのではない。

70歳を過ぎて働き始めるシニアには、色々なことを考える。人それぞれのニーズがあるが、このNPO団体でビジネス活動をしている老人たちに共通している心情がある。 

70歳を越える年齢と体で出来ることには限度がある!でも、社会で働きたいと言う!

63歳の私は、自営業をしている。NPO団体への参画は、自分の分野と違っている業界の情報収集と勉強だ。一人で自分の専門分野で働いていると孤立する。入ってくる情報も自然と限定されてしまう。刺激が特定分野しかなくなり、バランスが欠ける。精神的な欲求が満たされなくなる。どこかの団体に所属して自分のビジネス環境とは違う世界で自分の位置を客観的に感じたい。そんなニーズがあるからだ。

体はまだ若い。気力もある。まだ、まだ、社会の中で責任ある行動と判断が取れる。もし、私が70歳を過ぎているならば、一人で起業することを躊躇するかもしれない。

70歳という年齢と老いて行く体は、ビジネスを展開する上でリスクが生まれる。仮に起業したビジネスが順調に成長してお金を稼げてもビジネスに対する社会的な責任がある。その責任に応えられるかどうかが問題になる

NPO団体にやってくる70歳前後のシニアは、組織に所属することでビジネスをする上での責任を回避したいという心理がある。多くの会員は、大手商社や大会社のOBであるので生活費には困っていない。彼らが求めているのは、社会につながり、世の中の流れの中で生きていたいという欲求だ。

70歳を過ぎてビジネスを始める老人は、後継者がいないと続かない。会社を大きくするリスクが高くなる。そんな責任を70歳過ぎの老人は受けられない。

でも、

社会の中で動いていたいという欲望が強い。NPO団体でのビジネス活動は、ちょうどそのニーズを満たしている。お金を稼ぐ魅力ではなく、自分のリソースを活用できる「仕事」と「場」があるということだ。命がいつ尽きるかわからない老齢者にビジネスを任せ、成長させて行くにはどうしても若い後継者が必要だ。

残念ながら、

シニアが起業する時は、いつも、一人だ。後継者のことなんか考えていない場合が多い。ビジネスが上手く立ち上がるかどうかも分からないからだ。その意味合いで一人社長のビジネスに限定され、社会的な責任が小さいビジネスに向かう。コンサルタントビジネスや営業支援などが多い。

起業という道を選択したくない老人たちは、NPO団体に行き場を見出す。自分の経歴や知識が活きる「仕事」と「場」さえあれば、お金などはあまり気にしないからだ。求めるものは、お金ではない。

今日のNPO団体の定例会では、そんなニーズを抱えた老人たちが暑い中をわざわざ神田までやってきた。興味が薄い老人ならば、定例会などに参加しないだろう。

70歳を過ぎても社会の中で自分が活きる場を探している老人がいることは確かだ。ビジネスの責任は取りたくないが、働きたいという老人たちだ。

この記事「70歳過ぎの老人が働く時の心情」のポイントは、

  • 70歳を過ぎて起業するシニアは相当の覚悟がいる。ビジネスが上手く行けば、社会的な責任が生まれてくる。遊び半分でビジネスは出来ない。お客様に迷惑が行かない展開をする必要がある。高齢と老いてくる体をどうするかだ。
  • 70歳過ぎの老人は、社会の中で自分を活かせる仕事と場を探している。お金を稼ぐよりも自分を活かせる場を求めている。ただ、ビジネスの責任は取りたくない。

 


my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。