50歳代よりも60歳代の人が起業をしている。これはこれでプラスな社会の動きだろう。その背景には年金の受給が65歳になって定年退職をせざるを得なかった60歳の元会社員が大勢生まれたと言うことだろう。年金受給の65歳まで生活費を稼ぎたいのだが、60歳の人材を積極的雇用してくれる会社は少ない。

その結果、自分でビジネスを起こすというオプションに辿り着いた人が多い。私は51歳で起業した。今、64歳である。現役で自分の仕事をしている。

シニアが一人起業する時に考慮しておくべきことがある。

一人で体力的に問題なく働けるのは70歳まで!

複数人で起業するならば、そして、上手く後継者を育てることが出来るならば、70歳以上でもビジネスを続けられると思う。だが、多くのシニアの起業は一人である。 一人で起業する難しさを私は経験している。経験しているからこそ対処すべき問題点を事前に教えたい。

  • 起業する前にお客を見つけておく(起業と同時に売り上げが出る状態にする)
  • 株式会社よりも合同会社にする(設立コストが安くて登記も早い)
  • ビジネスを止める時の撤退方法を考えておく(お客さんや第三者に迷惑が行かないようにする)
  • 健康を害した時でも継続してビジネスが出来るようにビジネスモデルを考える

老いから来る制約もビジネスを展開する上で今から考慮すべき最も重要な事である。70歳を過ぎると体力が低下したり、足の筋肉が衰えて歩く上で障害が生まれる。対面ビジネスであるとこの時点で営業は出来なくなる。体力を要求するビジネスモデルから知的サービスを提供するビジネスモデルに転換できるよう事前に考えておく。

インターネットをうまく活用できれば、体力が低下してもノートブックPCとインターネット接続端末があれば、仕事が問題なく継続できる場合がある。

自分の足で動くことが出来なくなると普通の生活が出来なくなる。この時点で上手く行っているビジネスも諦めざるを得ない。シニアの起業家は、足の筋肉を継続的に鍛えるべきである。仕事で歩き回っていれば大丈夫というわけにはいかない。足の筋肉は、年齢と共に衰えていくからだ。

意識的に足の筋肉を増やす運動を継続的に行う必要がある。 このことを良く理解していないシニアが多い。普通に歩ければそれで良いと思っている時は、足の筋肉の衰えで問題が発生していないだけである。問題が発生した時に普通の人は慌てる。普通の生活ではあなたの足の筋肉は年齢と共に衰えて行っている。

上手く行っているビジネスを出来るだけ長く続けたいシニアの起業家でありたいならば、足の筋肉の衰え対策を今からするべきだ!