家内の両親は96歳と90歳の夫婦である。毎年春と秋にドライブ旅行に連れて行っている。宿泊先のホテル料金は別々に清算している。私たち夫婦はAMEXでクレジットカード支払いをしているが、両親は現金での支払い。今までのドライブ旅行で両親がクレジットカード支払いをしている姿を見たことがない。

60歳代の私にとってクレジットカードは、普通に使う決済道具である。高額の買い物ならばクレジットカードを使うのが習慣になっている。一方、両親はいつもキャッシュを持ち歩いている。旅行先ではいつも部屋にある金庫に大金を入れている。

90歳代の老人たちにとってクレジットカードは信用できない物なのだろうか。それとも単純に知らないのだろうか。別にクレジットカードが無くても生活で不便がない。現金さえ手元にあれば、問題がないからか。

クレジットカードが作れない、作らない、知らない、仕組みが分からない!

90歳代の老人がクレジットカードを作ることが出来るのだろうか。スーパーマーケットのレジは電子決済が当たり前になりつつある。無接触でクレジットカードをかざすだけで決済が終わるクレジットカードも増えてきている。コロナ禍の時代で無接触で決済が簡単にできるクレジットカードが脚光を浴びている。

老人こそ、スーパーマーケットで食料品を毎日購入するのでカードは必須であると思うのだが。

 70歳以降の老人はクレジットカードの申請を受け付けてくれないクレジット会社が多い

80歳以降の老人は、年齢と収入の面からクレジットカード発行会社が受け付けない場合が多い。年金受給者に支払い能力がないと社会は見ている。何らかのビジネスで月々の収入がある高齢者であることを証明できれば、問題なくクレジットカード申請を受け付ける。 

クレジットカードを信用していない、何に使ったかを思い出せない

クレジットカードに対して不信感を抱いている老人は、敢えてクレジットカードを作らない。クレジットカードを使わなくても世の中は動いている。今までの生活様式でクレジットカードを使うメリットよりもデメリットを不安視する。クレジットカードを使った事を忘れる頃にクレジットカード会社から引き落とし連絡がある。何に使ったか思い出すのに時間がかかる。

現金で支払えば、それでことは済む。後で思い出して理解する必要がない。 

80歳以降の老人はクレジットカードについて知らない

80歳以降の老人は、クレジットカードを使わないで生活が出来ていた世代だ。お金の使い方習慣を敢えて変えない人が多い。クレジットカードに代わる支払方法が存在していた。ツケで酒を飲む、食事をするという昔からの支払い方だ。クレジットカードなんか使わなくてもいつもお金を使うお店ではツケで済む。 

クレジットカードの仕組みを理解しようとしないので分からない

クレジットカードの仕組みは、複雑だ。一括払いやリボルビング払いなど注意を要する支払方法がある。それにウエブが入ってくる。キャッシングサービスについて理解しないで使ったために高利子を支払う羽目になるなど。高齢者が理解できるほどシンプルでない場合が多い。

暗証番号とか、サインとか、面倒な事が多い。現金で済むことをわざわざ複雑な仕組みを理解してクレジットカードを使いたくないと思う。自分が納得しない、理解できないクレジットカードを作るメリットを感じない。面倒だと思う高齢者が多い。

最近は、デビットカードなどが登場してきた。使った時点で銀行口座ですぐに決済される。使う上で銀行口座にある残高を覚えておかないと後で困る事になる。そのうえ、利用手数料を取る。クレジットカードも手数料を取るので現金を使用することを好む。 

クレジットカードは、お金の使い方に厳格な人ならば失敗がない。お金にルーズな人は、クレジットカードを使った後に驚く。クレジットカードを老人が使うのはリスクがある。良く理解できていないからだ。現金は何も理解せずにそのまま使える。クレジットカードは複雑だ。まず、仕組みを理解しなければならない。

結論

安全に、簡単に使えるシニア向けのクレジットカードがあれば老人も使う事を考えるかもしれない。