会社という組織の呪縛から解かれた60歳代のシニア。君は自由だよ。何でもやって良いよと言われても何を始めて良いかが分からない。パナソニック、JTB、HISの社員は、リストラで新しい仕事を探す状態にいる。何人かは、自分でビジネスを始める人もいるだろう。
どうせ、起業するならば好きな事でお金を稼ぎたい!そう思うのは、私だけではない。そんな立場にいるシニアに必要なものはビジネスアイデアである。
ビジネスモデルを見つける
会社設立は誰にでも出来る。お金を払えば、3週間以内に会社は登記される。それが起業とは言わない。起業は、お金を稼ぐビジネスが走っていることで始まる。
他人のビジネスを真似して始めるビジネスは失敗する。お金を稼ぎたいという思いだけで始めるからだ。お金を稼ぐ前にその仕事が好きでなければならない。この要素は、起業する上で最も重要な要素になる。お金は、いつもその後から付いてくる。ここでボタンの掛け違いが起こる。
やりたい事でビジネスを始めるには
やりたい事があるならば、まず、やりたい事でお金が稼げる機会があるかどうか検討してみる。一人で考えてもビジネスモデルは思い付かないかもしれない。そんな時は、自分が思っているビジネスアイデアを第三者に話して助言を求めた方が良い。第三者に話すことで色々なアイデアが相手から頂けるからだ。
自分で話している最中に、自分が素晴らしいアイデアを話している事に気が付く時がある。アイデアは誰かにぶつけてはじけて洗練される。それを知らないで自分の思い込みのアイデアで始めるシニア起業家が多い。他人に自分のビジネスアイデアを話すなんてあなたは出来ないというかもしれない。アイデアが盗まれるという不安があるからだ。
アイデアが盗まれても全然心配する必要がない。他人がアイデアを実行するにはリスクが伴う。そんなリスクをアイデアだけで取る他人はいない。どうせアイデアを盗むならば、既に売上が出てきているビジネスモデルを狙う。テストされていないビジネスアイデアは盗まれてもなんの価値もない。
だから、他人に自分のビジネスアイデアを話してコメントや助言をもらうべきである。
相談した相手がコメントする内容は、あくまでも参考でしかない。重要なことは、相談している最中にアイデアを発展させることである。アイデアのブラッシュアップを相談者と一緒にする!これが、好きな事でビジネスを始める第一歩である。
ビジネスを始めるうえで最低限必要なもの
- 好きな事で始めるビジネスアイデア
- 1年間売り上げが無くても活動できる運転資金(資本金)
- 上手く行かなかった時期に直ぐに撤退する勇気(傷を負う前に仕切り直しをするため)
私は、ビジネスモデルを作ることが好きである。作ってはインターネットでテストマーケティングしている。ビジネスモデルに関して助言するサービスもしている。好きだから助言ができる。ビジネスは自分の足元に落ちている。落ちているのだが、目に見えていない。面白いことは他人が考えるビジネスモデルのほうが助言しやすい。
常識外れのビジネスアイデアほど成功するチャンスがある
これがビジネスになるとは思わなかったというビジネスが多い。常識を疑うからそこにビジネスチャンスがある。誰もやったことがないから。競争が激しい市場でビジネスを展開するのはチャンスがない。競争がない新しい市場で自分だけの努力で市場を開拓するほうがチャンスがある。
未開拓市場に進出するには常識外れのビジネスアイデアで挑戦して見る価値がある。頭で判断する時はいつも常識という物差しで判断してしまいがち。現実はやってみないと分からない。多くの人は常識の範囲でビジネスを行っている。常識外れのビジネスはリスクが多いと思い込んでいる。
シニアが起業する時は世間の常識を疑って見ることから始める。自分が考えているビジネスアイデアが常識の範囲であるならば、非常識路線でビジネスアイデアを考えてみる。誰もが考える方向には競争が多い。誰もが考えない方向には競争がない。チャンスはそんなところに隠れている。
誰もが興味を示さないものに焦点を当てる
私が自宅から最寄りの駅まで歩く道には雑草がたくさん生えている。雨が振りやすい時期はすごい勢いで成長する。道路の歩道にまで占領し始める。年に数回、道路脇にある公営公園は大規模な草刈りをする。道路の歩道に生えている雑草はなぜかそのまままの状態で残る。
雑草は誰も求めない。ゴミのように認識される。もし、雑草をお金に変えるビジネスモデルがあれば、誰もがやったことない新しい市場を開拓できる。お金に変える方法さえ見つければそれでビジネスが始められる。常識では思いつかない事に焦点を当てると面白いアイデアが生まれてくる。
結論
好きな事でビジネスアイデアを作ること。それを第三者にぶつけてアイデアのブラッシュアップをする。ビジネスのアイデア基盤はここから始まる。常識の範囲のビジネスアイデアを非常識の視点で考え直してみる。そんなビジネスアイデアは常識的に考えてもビジネスにならないというアイデアを追求すると目に見えていない新しい市場に気が付く。