大分過去の話だが、「てるみくらぶ」安売りトラベル会社が151億の負債を抱えて詐欺的な倒産(計画倒産)した。多くの旅行者がクレジットカードや現金振り込みで旅券や旅行代金を支払っていた。99億円が被害の対象額だという。クレジットカードで旅券を購入していれば、クレジットカード付帯の保証でカバーされると誰もが思っていた。私が常用しているセゾン AMERICAN EXPRESS CARDショッピング安心保険の内容を確認したら、旅券は保険の対象外となっていた。
三井住友銀行発行のVISAやMaster Cardも同様に旅券の代金を保険の対象外にしている。購入した旅券の代金はクレジットカードの付帯保険ではカバーしないという事実を再確認した。年会費有料、無料のクレジットカードに付帯している保険を本当に当てにして良いのだろか。
一度、自分がいつも使っているクレジットカードの付帯保険がカバーする範囲を確認してみて下さい。
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セゾンAmerican Express cardで保険対象外になるもの
下記の表を見て頂きたい。セゾンアメリカン・エキスプレス・カードの保証対象にならない商品内容である。これは私自身への備忘録になる。
意外なのは、宅配便の商品だ。アマゾンで購入した製品などは、クレジットカードで購入してもショッピング安心保険の対象外になる。その代わり、アマゾン側で対応してくれるのであまり問題ではないが。
食料品・飲料(酒類を含む)も対象外だ。これも知らなかった。購入した商品すべてがショッピング安心保険の対象になると思い続けていた。どうも、クレジットカード付帯の保険がカバーする範囲はかなり狭い。無いよりはましだが、ショッピング安心保険の対象範囲を意識してクレジットカードを使う必要がありそうだ。
参考までにセゾンアメリカンエクスプレスカードの補償規定のPDFページを一読してください。補償対象項目は、他のクレジットカードも同様な内容ではないかと思う。
クレジットカードに付帯するショッピング安心保険で対象外になるケース
一般的にカバーできないケース
- 商品の配達中のトラブルによる破損
- 自ら商品を紛失および置き忘れる
- 水害や地震による商品の破損
- 詐欺の被害に遭う
- 電気や機械事故による損害
- 自然消耗
セゾンアメリカン・エキスプレス・カードでカバーできないケース
クレジットカード付帯保険を当てにしても補償されない場合が多いことに気がつくはずである。
大金の現金を持ち運ばないでクレジットカードで支払うというメリットを享受するだけならば、それはそれで十分だろう。クレジットカードのメリットとしてクレジットカード発行会社がアピールするショッピング安心保険は、おまけのような保険だ!あまり当てにすべきではない。
クレジットカードの付帯保険でカバーできない金銭的なリスク対策
実は、私は海外旅行に行くときは必ず別途海外旅行傷害保険に入っている。クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険では十分金額的にカバーされない場合があるからだ。最初の頃は、クレジットカード付帯の海外傷害保険で十分であると思っていたのだが、それだけではカバーされない事例があるようなニュースを知って、万が一の場合を想定して海外旅行専用の傷害保険に入ることにした。
海外旅行中の事故や病気は、国内旅行以上に対応が難しく多額のお金が発生する。非日常的なイベントなので旅行傷害保険は必要だと認識している。
結論
クレジットカードに付帯する保険を当てにするべきか。もしそれを頼りにしているならば、一度付帯する保険がカバーしない内容を確認する必要がある。クレジットカードで購入した旅券は保証の対象外になる。クレジットカードで購入したものすべてが補償の対象になるような考えが私にあったが、それは間違いであることに気がつく。ショッピング安心保証も制約が多い。クレジットカードは本来の目的だけ絞って使うべきである。