55歳になると60歳に定年退職をするか、継続雇用で給与が6割ほどになり配置転換がされるかを考える事になる。年金は、65歳から支給されるので継続雇用で65歳まで今の会社で働ければ楽だと考える55歳の社員が多い。

でも、65歳以降はどうするかを考えていない。60歳、65歳のどちらかで会社を卒業しても直面する新しい生活は同じだ。自分で自分の生活リズムを作らねばならない。今までの会社環境が無くなる。もう、仕事は生きがいにならない。仕事自体が無くなるからだ。会社と言う組織で守られてきたライフラインを失う不安は大きい。

会社で生まれた人間関係も会社卒業後にリセットされる。会社の同僚との関係は単純に一緒の職場で働いていた人でしかなくなる。60歳以降の生活を定年退職する前までにどのようにしたいかを考える必要がある。

55歳になったら、会社を離れた老後の生活をどうプランすべきか?

私は51歳の時に起業して会社離れをした。55歳を待たずに自分の足で自分の生活を新しく築いて行く事を決めた。チャンスがある時に掴む事が出来たと思っている。会社で定年退職すれば、同じ問題に直面する。目の前のチャンスが見えているうちにチャンスを掴む。元々、起業をしたいと思い続けていたから、起業の種を見つけられたと思っている。求めていれば、チャンスは近づいてくる感じだ。

今、55歳の会社員は60歳までの5年間、65歳までの5年間。合計10年間で第二の人生計画を築く準備をする必要がある。60歳、65歳になった時に考えれば良いなんて思っている55歳の会社員は65歳になった時に後悔する。人生はそんなに甘くない。老いる=社会の弱者になる。55歳の生活環境を65歳以降も維持できない現実を知るべきだ。 

60歳以降の仕事は継続雇用の仕事で本当に良いのか?65歳で失業!

60歳で一度定年退職をして継続雇用で65歳まで働き続ける。そんな絵を描いて安心している55歳会社員がいる。会社の本音は、60歳で会社を卒業して戴きたい!である。大手企業は、人不足と言いながら60歳を過ぎた社員を有効に使おうとしない現実がある。そんな環境下で給与が6割まで下げられ、子会社に転出したり、以前の仕事とは全く分野違いの業種で働く事になる人が多い。

65歳までの5年間、遣り甲斐を見いだせず年金受給の年齢になるまで我慢する。精神衛生上、良くない。65歳になったらもう仕事はやらないと思っていても「毎日が日曜日」で苦しめられる現実を知らない。多くの先輩は、「毎日が日曜日」で苦しめられている。

私は思う。65歳まで継続雇用で働くならば、65歳以降の生活プランを今から作って準備する事だ。会社から給与をもらいながら会社を卒業した後の生活に対処する。ただ単に会社にぶら下がって減給された給与をもらえればそれで良いなんて考えない事だ。会社から給与を頂いているうちに次に何をやるべきかの試行錯誤をする。副業を始めるとか、資格をとって新しい分野で仕事をするとか、次に繋がる出発点を今から作っておく。

55歳から副業に挑戦する会社員が増えている。自分でお金を稼げるようになるには自分で体験して見ないと分からない。失敗しても経済的にあまり痛まない生活環境(給与がもらえる環境下)でやらないとお金を自分で稼ぐというスキルや知識を身に付けられない。副業は65歳以降の生活を考える上で重要な出発点の要素になる。

会社の仕事以外に自分独自の生きがいを今から作っておく

自分の生きがいが会社以外にある人は、65歳以降の人生を楽しくさせる。多くの会社員は、会社中心の思考になっているため別の生きがいを見つけてそれを息抜きにしようとしない。趣味が生きがいだという人ならば、それを中心にした生活のリズムを老後に作れば良い。楽しい生きがいになる。

55歳の今、そんな生きがいが無いならば、今から65歳になる前までに生きがいを作りをする。新しい生きがいを見つけるのは時間がかかる。試行錯誤で60歳になる前までに新しい生きがいの種を見つける社外活動をすると良い。55歳になれば、残業も少なくなり夜の時間を別の事に使えるようになる。

毎日居酒屋に立ち寄って酔っぱらって自宅に帰るなんて生活は時間とお金の無駄。65歳以降の生活こそ、余生の人生の路線がどうなるかが決まる。私の知人は55歳から週末起業をするために色々な起業家セミナーや講座に通った。副業を週末に限定してどんな感じかを試した。自分でやってみて起業の現実を学び、次に何をすれば上手くいくかの方向性を学んだ。何事もやってみなければ分からない。

会社を卒業したあと、地元で新しい人間関係の構築

会社員は生活をする地域で人間関係が築かれていない。根無し草のような存在になっている。会社を離れると地元地域で自分の足がついていない事に気付く。55歳になったら意識して地域社会に溶け込む努力をする。ますは自治会に参加する。地域社会が提供する活動にも顔を出す。そんなことから始める。地域の人たちと顔見知りになれば、会社離れをした時に地域の生活にソフトランディングが出来る。

奥さんたちは、既に何十年と地域で活動している。子供たちを経由してその親たちと交流がある。地域ネットワークは既に出来上がっていて、地域での人間関係で不自由をしていない。不自由になるのは、地元で浮いている旦那衆である。

実は私も地元地域での人間関係が築けていない。55歳から地元の人たちと一緒に何かをやっていれば、今、根無し草になっていない。同じ間違いを今の55歳の会社員にはして頂きたくない。 大規模集合マンションに住んでいると周りにどのような人が住んでいるかがよく分からない。私がやったことは、自治会と管理組合の理事を数年やったことだ。毎月定期的に顔を合わして話し合いをするうちに顔と名前が分かってくる。

定期的に顔を合わして何かをやることで地域社会に溶け込む入り口ができる。そんな機会を見つけて自発的に参加することである。

結論

  • 会社員は生活をする地域で人間関係が築かれていない。根無し草のような存在になっている。会社を離れると地元地域で自分の足がついていない事に気付く。
  • 定期的に顔を合わして何かをやることで地域社会に溶け込む入り口ができる。そんな機会を見つけて自発的に参加することである。