今年65歳になる。年金事務所に正確な年金受給額を知るために相談予約を入れるのだが、電話がつながらない。多くのシニアが自分の年金額や問題を相談するために電話予約を入れている。
今は、自営で働いているがいつかは働けなくなる。そんな時に頂ける年金額でどれだけ生活費をカバーできるか今から知っておきたい。65歳という年齢は、まだ若い。パートもアルバイトも70歳まで十分出来る健康と体力を有している。
年金収入たけでどれだけ生活が出来るかが分かれば、今何が出来るかが考えられる。私と同じようなことを考えているシニアが大勢いるはずだ。
65歳からの生活、自分たち夫婦を食べさせるには?
退職金は、時間と共に生活費に消費されていく。人生は、まだ、20年以上もある(平均寿命80歳男性)。退職金だけでは心細い。国民年金は、月額6万円前後。誰が考えても食べていけない。年齢と共に体に不具合が出てきて医療費負担も増えてくるかもしれない。お金は出て行くばかりだ。
もらえる年金は、人によってだいぶ違う。厚生年金がある元会社員ならば、足りない年金収入をアルバイトやパートの仕事で苦労なく補える。一般的に月額22万円が平均だという。30万円以上の月額収入があれば、シニア夫婦の生活に余裕が生まれる。私は月額30万円以上の年金プラスその他収入を確保するために何をすれば良いかを考えている。
65歳から20年間、85歳になるまで働き続ける
あと20年間生き続けられる仕組み作りに時間を投資したい。パートやアルバイトの仕事をするにしても70歳を越えてからは、問題が多い。体力は確実に落ちていく。パートやアルバイト先の仕事環境も変わる。自分でお金を稼ぐ仕組みを自分なりに作り出さないと食べていけない。
自分が出来る事は何なんだろうか?
今展開している仕事が20年先もあるとは思えない。人工知能を持ったロボットが今の仕事を代行してしまうのは確実だ。その時点で仕事を失い、お金を稼げなくなる。そんな未来が予想される今、人間として想像力を生かした新しい仕事を作り出さねばと思う。
この思いは、私たちシニアだけでなく、私たちの子供たちの方が深刻に受け止めている。機械が代行できる仕事から離れて、人間でしか出来ない仕事にシフトするしか逃げ道はない。65歳のシニアは、人間でしか出来ない仕事を捜す、又は、自分で作り出す努力をするしかない。
一つだけ確実に生まれる仕事
それは、人間の仕事を奪うロボットを修理する仕事だ。ロボットが社会で進出し初めの頃はロボットの故障が多い。ロボットの数も多くなる。高額なロボットを購入した経営者は、修理が出来る人間を捜す。そこにロボット修理や保守の仕事が生まれる。ロボットが高度化してくれば、ロボットがロボットを直し始める。そうなったら、別の仕事を私たちは探す、又は、作り出すしかない。
多分、ロボットによる生産やサービスが増えれば増えるほど「物から心」のニーズが増えてくる。より人間的なサービスである。ロボットのウエイトレスよりも生身の人間のウエイトレスを求め始めるかもしれない。
新しい職を作り出すには、サイエンスフィクション(SF)の小説が参考になる。未来の生活が想像されて描かれているからだ。その中に登場する職業を今から準備する。準備してもすぐには稼ぐことは出来ない。タイミングがいつも問題になる。
結論
世の中の流れを読み、その流れの先で自分が出来る事を捜す。年齢に関係なく先にそれを見つけて準備すれば、それで食べていける。20年後まで生きていると仮定して20年先の社会を想像する。その想像した世界から現代まで後戻りしながら何をしたら稼げるかを考える。
今ある仕事をやりながら、5年先、10年先に求められる仕事に自分を合わせていく。大きな時代の流れから生まれるニーズは既に顕在化している。そのニーズは、老齢化社会で何が求められるかを探れば見えてくる。シニアの私たちならば、ニーズが自分の足元に転がっている。
若者と同じ思考では、若者には勝てない。若者では分からないシニア独自のニーズを満たすサービスを発見してそれでお金を稼ぐしかない。それが何であるかは、自分たちで試行錯誤をしながら見つけるしかない。