私が住むマンションで顔を合わせる管理会社の労働者がいる。管理棟の受付業務をやっている高齢者。朝と昼にマンションの周りの清掃をしてくれるシニアたち。夜の警備と巡回をして頂いている高齢者たち。派遣社員、パート、アルバイトの高齢者たちが沢山働いている。どの仕事も正社員としての仕事ではない。
雇用される仕事には年齢制限がある。65歳から70歳以上まで働ける仕事は専門領域か、パートやアルバイトの仕事になる。年寄りになればなるほど雇用される仕事が狭まる。誰も老人を雇いたいとは思っていない。老化で不自由に成っていく体でお金を稼ぐには知的生産の仕事を自分で作るしか道はない。
今からでも遅くないので10年先の自分でもお金を稼げる仕組みを準備するべきである。それができなければ、現状に甘んじる運命を受け入れるしか無い。出来るだけ長く働けるシニアは幸せではないか。
働ける高齢者は幸せである!
毎日数時間でも外で働いている高齢者は、生活のリズムを身に付けられる。社会で働くことで気が引き締まる。精神的にも肉体的にもプラスになる点が多い。働くには、健康な体が必要だ。体が資本。働けるうちに働き続ける事が出来ればそれが一番幸せである。
インターネットビジネスならば親の介護をしながら働ける
働きたくても働けない高齢者も多い。体が健康であっても働けない事情がある。自分の親の介護だ。介護をしながら働くのは、在宅でしかない。私が知っている方は、ウエブデザインやインターネットビジネスをして在宅ビジネスをしている。インターネットビジネスは、時間と場所を選ばない。リモートで仕事を受けてお金を稼げる。
インターネットビジネスでお金を稼げるには、それなりのIT知識とツールを使いこなせなければ出来ない。これが大きなハードルとなる。誰もが出来るという仕事ではない。同時に興味がなければ続けられない。
うまい話の仕事には詐欺が多い
単純な労働でお金を稼げるような仕事には、詐欺が多い。労働詐欺と呼ばれる。単価が極端に低い労働集約的な作業になる。データ入力などが典型的だ。数年前ではこんな仕事もあった。
インドの事例である。Facebookページのいいねを増やす仕事だ。依頼を受けた会社のFacebookページのいいねを押しまくる作業だ。其れが出来るツールがある。そのツールを使っていいね数をわざと増やす仕事であった。もう、この詐欺的な仕事は消滅している。
誰にでも簡単にできる仕事という求人募集には裏がある。 スキル、知識、資格、経験などを問わない仕事は、限りなく損する、又は、犯罪に近い仕事が多い。そんな仕事に欺される高齢者もいるかもしれない。過去の人生経験から世の中にはそんなにうまい話はないと言うことが分かっているはずだ。
ちゃんとした仕事は、ちゃんとした条件を出してくる。単価が標準的であれば安全だ。極端に低い、又は、高いと言った仕事は、その裏をちゃんと調べる必要がある。
難易度が高い仕事から低い仕事
シニアのプライドを維持したいならば、(1)自営業をする事である。お金を自分で稼ぐ。今までずっと会社組織にぶら下がった人生を送ってきた人は何か特別な資格やスキルがないと出来ない。一番難易度が高い。
次に試みるならば、 (2)非正規社員の仕事。派遣社員として企業先で働く。職務歴と健康、そして、運が求められる。二番目に難易度が高い。次は、(3)パートとアルバイトの仕事になる。 この分野の仕事は、お好みで捜せばすぐに見つかる。問題は、自分の都合とうまく会うかどうかだけだ。最低時間賃金に近い仕事が多い。それさえ気にしなければ、数をこなせば何とか職にありつける。運よく、自分の興味とマッチングするパートやアルバイトが見つかればそれで何とかなる。
元気なシニアはカート回収のパートやアルバイトがお勧め
体に自信がある人は、大型ショッピングセンターやスーパーのカート回収アルバイトを捜すと良い。疲れる仕事だが、多くのシニアが働いている。複雑な仕事ではない。カート回収だけだ。それでも時間給は他のアルバイトよりも良いケースが多い。過去の職歴のプライドを捨てなければ出来ないだろう。
持病や介護で自分の時間を作れない、体を動かせないという高齢者たちにはこれと言った特効薬はない。こればかりは、神様に祈るしかない。歳を取れば取るほど神に自分を委ねる生き方になる。
結論
年齢が65歳を過ぎると働ける体と意志があっても雇用される窓口が自然と狭まる。それを誰もが認識している。その上で働き続けたければ、自営業者になり好きな仕事で働き続けるしか無い。他人は誰も老いたあなたに仕事を作ってくれない。自分でアクションを起こさない限り仕事でお金は稼げない。70歳を過ぎても仕事をしている高齢者は幸せである。