終活準備、ネット上のデジタルデータをどうするべきか? - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

私にはこんな感覚がある。70歳を過ぎると体の保証期間が切れて免疫力が弱くなる。そのため、大きな病気になったり、体の不調が続いたり、運悪く他界したりする人が多くなるような感じがある。平均寿命が80歳以上であると言っても自分が確実に80歳以上まで生きられるというという確信は得られない。

私は66歳であるが70歳に向けてちょっとづつ終活の準備を進めている。一番面倒なことはネット上にあるデジタルデータである。

デジタルデータを整理する

ネット上のデジタルデータは、パソコン・タブレット・スマホなどの中に記録されているデータ、インターネットのホームページ・ウエブサービスに保存されているデータなどである。

ログインIDとパスワード管理(パソコン)

真っ先にやるべきことは、ログインIDとパスワード管理である。パソコン・タブレット・スマホの中にあるデジタルデータにアクセスするためのログインIDとパスワードを家族に分かるように紙に書いておく。同じことがインターネットで使っているブログ・ホームページ、ウエブサービスなどにも言える。

パソコンなどで外に持ち運ばないで自宅でいつも使っているならば、最初からログイン画面で入れるパスワード設定を無くすことである。私は仕事で使うパソコン以外の端末(自宅専用パソコン、タブレット)は全てログインでパスワードなしにしている。そのため、電源を入れれば直ぐにパソコンやタブレットのデータにアクセスできるようになっている。

仕事で使うパソコンは、WindowsパソコンとChromebookの2台だけ。これらのパソコンにログインするためのパスワードは、終活準備用の手帳やノートに記載している。

ネット上にあるデジタルデータへのアクセス

ネットにアクセスしてデジタルデータを使う場合、仕事とプライベートがある。仕事関連のデジタルサービスなどは有料であるので他界した後に家族が契約を止める必要が出てくる。

有料のインターネットサービス

  1. インターネットで発生する「利用している有料サービス」をリストする
  2. 殆どの有料サービスは会員ページにログインして退会(契約解除)の手続きを取ることに成っているのでログインIDとパスワードをメモに記載すること
  3. これができない場合は、直接サービス会社の問い合わせて退会手続きの方法を聞く

サービスの支払が契約で毎月発生するサービス(インターネットプロバイダー、レンタルサーバー、ウエブストレイジ、モバイルルーターなど)を優先的に家族が止めることが出来るよう、そのやり方をメモにして置くことである。

インターネット・バンキングサービスを使っているシニアは、注意を要する。家族にアクセスできるようにログイン情報とURLを紙に記載して遺言書と一緒にしておいたほうが良い。

無料のインターネットサービス

SNS(ソーシャルネットワークサービス:Facebook、Twitter、Instagram、YouTubeなど)は会員ページにログインしないと無料でも退会ができないのでログインIDとパスワードはメモに記載すること。ネット上に残しておいても無害と判断するならば、何もしないで放置しても良い。

今からするべきことはSNSの無料サービスは個人情報を残すプロファイルを消せるだけ消す事。情報発信を極力止めて閲覧だけの用途にする。友人、知人のつながりがあるならば、そのつながりを切っておく。万が一、自分のアカウントがハッキングされて乗っ取られた場合に迷惑が行かないようにするためである。

パソコンやスマホに届くメールは使用しているメールアドレスが無効になれば自動的にエラーメールとして相手側に知らされる。GmailやYahooメールなどを利用している人はある一定期間使用していないとサービス側がメールアドレスを無効にする手続きを取るので放置しても問題はあまりない。

重要と思うデジタルデータ(写真、動画、ドキュメントなど)

家族に残しておきたいと思うデジタルデータをHDDやUSBメモリーなどにコピーしておく。写真などは紙媒体に印刷をしておくと家族は助かる。デジタルの写真は膨大な量になるので自分が良いと思う写真だけ印刷してアルバムを作るのも良い。

データの保存でSSDやUSBメモリーを使う場合があるが、出来るならばHard Diskにするほうが無難である。その理由は、SSDに記録されたデータを維持するには電源を入れて充電する必要がある。長期間SSDに充電することがない場合は記録されたデータが失われて行く。USBメモリーは紛失しやすい。

結論

インターネット上だけで運営される銀行に口座を持っているならば、一つだけに絞り込んで使う。複数のインターネットバンクを使っているとログインIDとパスワードなどが分からなくなると利用できなくなる。定期的な支払いは既存の銀行口座(大手銀行など)から支払いができるように変更する。

定期的にお金の支払が発生するネットサービスのログインIDとパスワードを必ずメモに残して家族に伝えられるようにする。サービス停止の手続きが必要になる。有料のインターネットサービスがその対象になる。無料のインターネットサービスは個人情報が記載されているSNSサービスをどうするかを決めておく。個人のプロファイル情報を削除するか、サービス自体をやめるかアクションを取る。

家族に残しておきたいデジタルデータはHDDにデータをコピーして家族に残す。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。