電車の中を見渡すと90%以上の乗客がスマホを覗き込んでいる。シニアの人たちだけが寝ているか、外の景色を眺めている。若い人たちは、SNSやLINEで友達と会話をしたり、情報交換をしている。それ以外は、ゲームだ。シニアはスマホを使うのが無理と思われがちだが、スマホを使う目的やメリットが明確であれば意識的に新しい機器の使い始める

NTTドコモ モバイル社会研究所で2021年1月にスマートフォン(スマホ)・フィーチャフォン(ケータイ)所有に関する動向について調査した結果、60歳代が約8割、70歳代が6割、スマホを所有している。今後増々スマホはシニア層に浸透して行く。

senior smartphone

スマホは社会のインフラになっている。スマホがないと職探しも難しい。コロナワクチン接種でもスマホがあると便利である。シニアはスマホのメリットを理解しているのだろうか。

シニアがスマホを使えるとこんなメリットを得る!

スマホ(スマートフォン)を使えるようになるとこんな事が出来るようになる。アプリを導入する事でもっと自分好みの機能を使えるようになる。これからマイナンバーカード、コロナワクチン接種証明書、健康保険証などもスマホのアプリとして導入される。日常生活の上で利便性が高まるツールは一人暮らしのシニアにとって役に立つ面が多い。

自分が今どこに居るのかが分かる地図が見える

シニアになると色々な観光スポットや散歩場所を探し出す。スマホは生きている地図になる。自分の居場所が分かり、目的地の設定をすれば、歩き、電車、自動車などを指定する事で行き先順を地図上に表示する。知らない場所に行く時にスマホの地図機能が一番役に立つ。

道に迷ってもスマホがあれば、現在位置が分かり、行きたい場所まで案内してくれる。道に迷わないためにもスマホはシニアにとって必須アイテムになる。

SNSで友人・知人・家族が繋がる

スマホ・ケータイを用い「知人・友人、家族とのつながりが深くなった」4割超える

スマホを購入したら、自分たちの子供と連絡が直ぐに取れるLINEの使い方を学ぶ事だ。自分が発信したメッセージがいつ読まれたが分かる。無料電話もかけられる。スマホで撮った写真も表示させる事が出来る。FacebookよりもLINEの方がメッセージの伝達ツールとして優れている。

困った時に家族に連絡を取る選択方法が電話だけでなく、メール、LINEメッセージと複数になる。自分の都合に合わせて家族と連絡が簡単に取れるようになる。急ぐときは、電話。急がない時は、メール。リアルタイムでおしゃべりをしたい時はLINEメッセージ。

シニアにとってスマホが必須アイテムになる理由がここにある。

天気情報が直ぐに分かる

音声で、「明日の天気は?」とスマホに尋ねると音声で今居る場所の地区の天気情報を教えてくれる。天気予報をテレビやラジオで知る時代から直ぐにピンポイントの天気情報をスマホから得られる時代になっている。スマホがあれば、出かける前に行き先の天気を知る事が出来る。

防災情報の入手とお知らせへのアクセス

異常気象で災害が多くなってきている。集中豪雨、土砂崩れ、台風、竜巻、地震、洪水、津波などをいち早く知らせてくれるアプリ(Yahoo!防災速報やNHKニュース防災など)のインストールがシニア層で広がっている。

写真が直ぐに撮れる

スマホにはデジカメ機能があるのでスナップ写真が直ぐに撮れる。デジカメを別に持っていく必要が無くなる。スマホにはデジタルカメラと同じ機能が備わっている。写真を取ったらすぐに知人や友人にその写真を送ったり、共有したりできる。

YouTube動画、音楽やラジオが楽しめる

自分好みの音楽、動画、ラジオなどをいつでも楽しめるアプリが揃っている。一部のスマホには電波受信でラジオを聞ける機能が盛り込まれている。インターネットが使えない時の情報収集で役に立つ。

ウエブやメールが使える

音声認識でウエブの情報を検索できたり、メールでの通信が出来る。

電話が使える

有料電話と無料電話が出来る。LINEを使えば、いつもLINEで繋がっている友人、知人、家族と無料電話が出来る。海外でも国内でも無料だ。 

文明の利器、スマホを上手く使う事で自分の行動範囲や生活の利便性を向上させられる。シニアにとって今まで考えられない事がスマホで出来るようになる。時代の変化に追いつく意味合いでシニアにとってスマホは必須アイテムである。

結論

スマホで家族や友人との連絡が瞬時にできる便利さがシニア層で広がった。電話で連絡ができなければ、メールやLINEでメッセージを送れる。スマホのマップアプリを活用して一人旅を楽しめる。緊急な連絡や情報がすぐに手に入る。一人暮らしのシニアほどスマホを活用すべきである。