再雇用で同じ会社に勤務している会社員も65歳で仕事をやめる運命にある。その後は、会社にもよるがアルバイト勤務で時間給の仕事になる場合がある。多くは、65歳で雇用されなくなる。
シニアが65歳を過ぎても継続雇用される場合がある。会社にとって必要な人材であると認められた人が対象になる。当たり前といえば当たり前であるが、これからの時代は年令に関係なく会社に必要とされる人材にならないと雇用を維持できない。
若い人たちは転職が可能な年齢であるため、65歳を過ぎたシニアとは立場が違うが雇われ続けるという点で求められるものは同じである。65歳を過ぎても同じ会社で働き続けるには何をすれば良いのだろうか。
雇用され続けるシニア
会社で雇用され続けるためには最低限の条件がある。
- 健康である
- 仕事をする体力がある
- 代わりの人材がいない仕事である
仕事ができる健康な体がないと何も始まらない。すぐに若い人に取って代われる仕事でないことが重要。自分しかこの仕事をこなせないという印象を経営者や人事部に伝わっていること。
仕事の経験値が会社にとって重要(取って代われる社員がいない)
匠の技で仕事が回っている会社は年齢に関係なく人材を雇用し続ける。こんな領域に職人技が求められる。
- クレーンオペレーター
- 鉄骨工
- 鳶・土工
- 型枠大工サッシ取り付け
- 板金
- 電気設備
- タイル工
- 左官
- 塗装工
財務や経理の職歴が長い社員は65歳を過ぎても働ける会社を見つけやすい。多くは中小企業やちょっと財務体質が良くない会社など。営業歴が長い社員は自分が会社で築いた営業人脈が鍵となる。稼げる営業マンは年齢に関係なくどの会社もほしい。
つまり、会社が欲しい人材は年齢に関係なく「稼げる人材」である。会社組織を上手く使って売上を伸ばせる社員であれば、自然と社内で重要な社員として認知される。
第三者による雇用が良いのか、起業するのが良いのか?
会社が雇用するリスクは会社都合で雇用が終わるというリスクである。匠の技が社会で通用する時代であれば問題がないが、時代の変化で求められる技が変わってくれば会社は匠を雇用しなくなる。雇用権を持っているのは会社(経営者)である。このリスクを回避するには自分でビジネスを起こして経営者になることである。
会社を起こすというよりも個人事業主になってOne Man Businessを展開する。営業力がある65歳過ぎのシニアならば、営業代行サービスを展開できる。自分の得意とする業界や分野の中小企業の製品を営業代行する。自分の好きなことで仕事ができるという選択肢として起業がある。
好きなこと、得意なことで雇用され続ける機会は雇用する経営者と強いつながりがないと実現しない。人事部は経営者の承認なしに65歳過ぎのシニアを雇用できない。部門が求めても経営者がYesと言わない限り無理である。私の義兄は73歳で中小企業の会長職についている。経営者と深いつながりがあり、経営者の要望で会長職についている。週2回午前中だけ会社に顔を出すだけである。
結論
- 仕事が続けられる体力と健康を維持する運動をする
- 自分の専門分野の技術を高めて他の社員に取って代られないようにする
- 自分を雇用する準備をする(起業準備)