年金生活に入った高齢者は自分で生活のリズムを作る必要がある。昼間の8時間を有効に使えるかが勝負である。頭と体を活発に使う生活であれば問題がない。困るのは自宅でゴロゴロと何もしないで暇をつぶす生活習慣を作ることである。

脳と体を活発に使わない生活は認知症の引き金になり、体の筋肉を衰えさせる。70歳を境にして体を怠けさせると歩行障害が生まれてくる。この時期に体の筋肉を一生懸命に鍛える運動習慣を身につけないと自分の足で歩けなくなる。

認知症予防と筋肉作りは高齢者の健康寿命を伸ばす上で重要な要素になる。脳を使う活動をやめない。体の筋肉に楽をさせない。そんな生活を自分なりに作り出す必要がある。経済的に余裕がある年金生活であればあるほど体を楽にさせる。何もしなくても生きていける。

老後を健康的に過ごしたいシニアは積極的に新しい生活習慣を作り出す。高齢者が一番気にすることは健康である。加齢で今まで出来たことが出来なくなるという現象を体験する。以前は10キロぐらい平気に歩けたのに70歳を過ぎたら5キロ歩くと足が重く感じて休むことになる。体は確実に衰えて行く。

新しい事をやる気力と意欲が薄れ始める。一般的に新しい事に挑戦して習慣づけるには70歳になる前までに助走をする必要がある。新しい習慣の種を見つけて始めねばならない。60歳代は気力と意欲がまだエネルギーとして残っている。

刺激がある新しい生活習慣

外出時に駅の階段を意識して登っているだろうか。膝や足がまだ大丈夫ならば、エスカレーターがあっても階段を使う習慣を身につけたい。私は毎日仕事で横浜に出る。相鉄線を使って横浜に行く。駅には必ずエスカレーターと階段がある。場所によってはエスカレーターだけという駅もあるが、殆どの駅には階段がある。 

「エスカレーターを使わないで階段を使う」新しい生活習慣

いつもエスカレーターと階段がある場所に来るとどのような人たちが階段を登っていくかを観察している。 中高年の男性、学生、シニア男性、若い女性とバラバラなのだが、7対3の割合でエスカレーターを使う人達が多い。若い女性は美容のため、中高年の男性は減量のため、シニア男性は足を鍛えているためである。色々な理由があるが、階段を使って足腰を鍛え続けている人たちは10年先、20年先にこの恩恵を受ける。

階段を使う習慣は簡単にできる。健康のために足の筋肉維持のためにと思って意識して階段を使い続ければ時間の問題で身に付く。シニアの体は楽をさせると確実に健康寿命を縮める。外出時にはエスカレーターを極力使わないで階段を使うことである。

「認知症予防をする定期的な筋トレ運動」の新しい生活習慣

毎日習慣付けて続いている運動は知らないうちにその効果を身に受けている。筋トレもそうである。体を動かして筋肉に刺激を与えると脳を活性化させる効果がある。筋トレ後、ダメージを受けた筋肉細胞を修復する過程で成長ホルモンが分泌される。衰えている体を回復させる効果が出る。

スポーツセンターやジムに通う高齢者が増えてきている。それが習慣付けば体は素直にその効果を体に表してくれる。筋肉は鍛えれば鍛えるほど反応してくれる。筋肉の量も増えて体力も新陳代謝も増える。年齢に関係なく筋肉は成長する。体を動かして良い汗をかくことで気分も良くなる。

私は毎土曜日の午後にスポーツセンターで筋肉トレーニングをやっている。2時間ぐらい体を鍛えてから、近くのカフェでコーヒーを飲むことにしている。その時、なんとも言えない開放感を味わう。その感覚が忘れられないためにまたスポーツセンターに行って運動する。それが知らないうちに新しい生活習慣になる。

認知症予防は意識してやっていない。筋トレで体を鍛える時に体を動かす上で脳を活発に使うので無意識のうちに認知症予防になっている。私の場合、筋トレが仕事を除いて新しい生活習慣になっている。日々の仕事を50%に抑えて残りの50%を筋トレに投資している。年金生活をしながら仕事と筋トレで刺激ある老後の生活を送っている。

「老いて行く自分の姿をブログに書く」という新しい生活習慣

ここで書いているブログは脳を刺激している。情報のインプットとアウトプットがブログを書くことで出来る。老化は未知の世界である。自分の体にどのような影響を及ぼすかは歳を老いながら体験する。

良く聞く話にピアノをやっている人は認知症が発生し難いという。指を使ってピアノを引いているからだ。私も指を動かしてキーボードを打っている。ブログを書くには指を使ってキーボートを打たねばならない。その意味合いでパソコンでブログを書くこと自体が認知症予防に役立っている

自分の体験をブログにして他のシニアに参考にしてもらう。老化現象は各自違う。違う老化現象と共通する現象がある。シニア男性はシニア女性と違っておしゃべりをしないので他のシニアの精神状態や身体の変化について分からない。その意味合いで私の体験記が役に立つと思っている。

ちょっとした事で新しい生活習慣が身につけられる

私は毎日15分ぐらいつま先立ち運動をしている。出勤時に最寄りの駅から横浜までの間、電車の中でずっとつま先立ちをしている。電車の中では必ずつま先立ちをするという習慣が段々と身についてきた。

つま先立ち運動は足のふくらはぎを鍛える。ふくらはぎは第二の心臓と言われるほど重要な筋肉である。足に送らえる血液を上半身の心臓に戻すポンプの役割を果たすからだ。これが弱まると血液の流れが悪くなる。血液の流れが悪くなると体の調子も悪くなる。 

自分で新しい生活習慣を作り出す努力が高齢者に求められる。大きな目標ではなくすぐに達成しやすい小さな目標から始めるとやりやすい。朝、妻に代わって台所で朝食を作ってあげる。今まで妻がやっていた肉体労働的な家事の一部をやっあげる。週1回のトイレ掃除、週末行うお風呂掃除などから始める。

小遣い稼ぎをしたいならば、チラシなどのポスティングアルバイトをする。自分の都合でスケジュールを組める場合がある。稼ぎながら体を鍛える。ちょっとした努力で新しい生活習慣は作れる。一度に沢山の新しいことをやるのではなく、一つすぐに達成しやすい新しい事で習慣化することがコツである!

結論

年金生活者向け新しい生活習慣は達成しやすい目標を立てて一つづつやり始める。シニアが気にすることは自分の健康である。体の筋肉は毎年1%づつ失っていく。それを食い止めて筋肉を増やすことを目標に新しい生活習慣を作る。足を鍛える階段の上り下り。外出時にはエスカレーターを使わないで階段を使うだけで失われていく足の筋肉を維持・回復できる。ちょっとした目標を作ることで新しい生活習慣が出来上がる。