働き慣れた職場は、自分が職場に適応していた。勤めている会社の社風に自分を溶け込ませていたから違和感を感じなかった。定年退職後に新しい会社に再就職すると自分の適応能力に問題を覚え始める。若い時は何でも学んで行こうと言う白紙の状態であったが、職場経験が豊富なシニアは、新しい会社組織に馴染めない。老化現象が進んで違った職場環境に自分を合わせるのが苦痛になっているのだ。
私も若い頃は何社か転職を経験した。若さゆえに半年ぐらいで転職先の会社に慣れた。シニアは、転職先の会社と卒業した会社を比較し始める。悪い点が気になり始める。昔の仕事のやり方が出来ない、通じないという新しい問題に直面する。再就職組のシニアは、仕事に自分を合わせねばならない。
「仕事を自分に合わせる」シニアの再就職!
「仕事を自分に合わせる」には、自分で仕事を作るしかない。雇用される立場は、再就職先のルールに従わねばならない。自分で仕事を作る事が出来れば、自分が作るルールで仕事が出来る。精神的なストレスはゼロに近くなる。
私は、「仕事を自分に合わせる」仕事環境で毎日働いている。
自分の手でお金を稼げる仕事を作り、独立したからだ。起業すると自分で仕事のルールを決めざるを得ない。自分の好みでルールを決められるのが良い。出勤時間も好きな時間に設定できる。休みたい時に休める。仕事をする上で「自由とわがまま」が出来る。
シニアは、老いて来ると自然にわがままになる。わがままが通る仕事環境で働きたいと心では思っているはずだ。その思いが強いと起業が出来る。
自分のわがままが通じる仕事環境はどこに有るのか?
長い間雇用される側にいた人間が、定年退職後に起業するのは勇気がいる。どうしても、雇用される環境に自分を置きたくなる。組織にぶら下がる生活に慣れると最終的に自活できるスキルと機会を失う。シニアは、年齢が増すに従いリスクを取りたがらなくなる。65歳から70歳まで働ける再就職先が見つかっても、70歳以降は組織にぶら下がる事が出来なくなる。年寄りよりも若い労働者が優先されるからだ。
60歳から65歳のシニアは、他人に頼る雇用を勇気をもって断ち切る必要がある。もし、65歳以降も年金以外の収入を得たければの話だが。年齢による雇用制約は想像以上に厳しい。多くの65歳以降のシニアはそれを体験している。仮に仕事が見つかっても精神的なストレスと将来への展望が見えてこない。1年毎の契約更新になるからだ。もし、契約が更新されなれば・・・という不安と心配が付きまとう老後になる。
60歳から65歳のシニアは、自活する勇気を持つべきだ。60歳代は、気力や体力面で普通の生活を維持できる。まだ、若い。若いうちに自活に挑戦すべきだ。70歳以降の自活は、農業ぐらいしかないかもしれない。気力も体力も衰えている。そんな状況で自活は難しい。若いうちに自分で仕事を作り、自分の都合にあった仕事環境を作り出す。
自分の都合にあった仕事環境を作り出すチャンスは、あなたが60歳代の時しかない。このチャンスを失うと、もう起業はとても難しくなる。
シニア起業に挑戦する人が増加している
現実の話、シニア起業は増え始めている。年金以外の収入がある、無いでは生活の余裕が違う。保身の老後生活を選ぶか、挑戦する老後生活を選択するかで生活スタイルは大分変る。生き甲斐がある老後の生活を求めるならば、自活を進める。自分にも起業家の種があるという事を試してみるべきだ。
仕事を自分に合わせると精神的なストレスはゼロになる。嫌な上司や同僚もいない。契約更新が出来るかどうかを心配する必要もない。知人の一人が60歳で最近定年退職をした。 転職先は既に決まっているが、1年毎の契約更新が条件だ。彼は、1年毎に不安と心配で悩まされる。契約更新が出来なければ、どうするのだろうか。そのとき何をするかを考えているのだろうか。
自活している私の目には、彼の仕事の将来が見えている。65歳で確実に雇止めになる。
この記事「如何にして自分にあった仕事環境を作り出すか?」のポイントは、
- 昔の仕事のやり方が出来ない、通じないという新しい問題に直面する。再就職組のシニアは、仕事に自分を合わせねばならない。
- 「仕事を自分に合わせる」には、自分で仕事を作るしかない。
- 仕事を自分に合わせると精神的なストレスはゼロになる。嫌な上司や同僚もいない。契約更新が出来るかどうかを心配する必要もない。