自分が長生きをすると自分をよく知っている身寄りが先に他界してしまう。自分に伴侶や子供がいなければ、身近に感じる親戚もいなくなる。そうなる前に自分の存在が社会から忘れ去られて行く。社会につながっている老人であれば、そのつながりの先に必ず誰か知っている人達がいる。

一人生活を心配する老人ならば、出来るだけ社会につながることを考えて老後の生活を作り上げることだ。何らかの社会活動を続けていると自然に色々な世代の人達とつながる。その活動が毎日あればあるほど一人生活で孤独を感じることがなくなる。

孤独死は、他の人達との接点がなくなり、社会から消えていった老人の死である。社会活動を続けられる健康と体力があれば、誰かがあなたの存在を気にする。社会活動が続けられなくなったら、どうするのか。私ならば、こんな事を考える。

身寄りがいない老人の一人生活

 インターネットの世界で生きている私であるのでインターネットの利便性を最大限に活用する。SNSで時間と場所で制約されないお付き合いをする。スマホやノートパソコンがあれば、LINEを使っておしゃべりやビデオ通話ができる。足が悪くても誰かとお喋りができる。

残念ながら、80歳代以上の老人はスマホやLINEを使えない人が大部分だ。私の世代は、この問題はない。その意味合いでインターネットを使った知人や他人とのコミュニケーションは築ける。

孤独死を防ぐ仕組み作り

身寄りによる見守りはないので第三者による見守りサービスを利用するか、AIと監視カメラを使った異常事態通知の仕組みを自宅に取り入れる。近い将来、監視カメラは凄く進歩してAIを使って何らかの判断とアクションを行えるようになる。今のように人間が見守りサービスで電話をして生きているかを確認するやり方ではない。

センサー機器を自宅に設置して老人の生活動線をモニターし、異常がないかを検知するセンサー型見守りサービスと本人からの異常通知で助けに行く見守りサービスが多い。どの見守りサービスにしても月額数千円は発生する。

ひとり暮らしの老人を見守るには、(1)第三者が定期的に見守る、(2)第三者に何らかの方法で異常を知らせるの2つの方法しか無い。

一人暮らしの老人が出来ることは、自分が生きているという知らせを毎日決まった時間帯に第三者に送ることである。その知らせをモニターする第三者を誰にするかだ。私の義父は96歳で一人暮らしをしている(現在は老人ホーム)。彼の提案で毎日午後7時頃に私の自宅に電話をかけてくる。受話器を取らないで呼び出し音がしばらくなって消える。ナンバーディスプレイで義父の自宅の電話番号が表示されるので義父が電話をいつも通りかけてきたということが分かる。

義父は私たち夫婦という身寄りがいるからこれが出来る。身寄りがいない一人暮らしの老人は、誰に電話をかければ良いのか。お金を支払って見守りサービス会社にお願いするか、顔見知りの友人にお願いするかだろう。友人の場合、色々な都合で毎日モニターが出来ない可能性がある。旅行に行っているとか、外泊しているとかだ。

ここは、お金を支払って第三者のサービス会社にお願いしたほうが気が楽だろう。現時点で実在するサービスは、自動メール・電話によるユーザー返答による安否確認しか無い。月額1000円前後で費用が安いが、メールや電話が自動でやってきた時に返答しなければならないと言う面倒な作業がある。続けられるかどうかだ。

毎日必ず顔を合わしたり、電話やSNSで話したり、挨拶やお喋りをする人を作る

物理的に動ける体と健康があるならば、近所の知人や友人と井戸端会議をする。そんなお近所さんを今から作っておくことだ。行動範囲が、自宅内であるならばインターネットを使ったLINE電話やビデオ通話を使って定期的にお喋りをする。そんなことが出来る相手を探すことである。

自治会に顔を出して日頃から近所の住民に自分の顔を知って頂く努力をする。その意味合いでは、一人暮らしに入る前までに地域活動を積極的に行うべきだ。その恩恵が一人暮らしをした時に受けられる。

家内はLINEで近所の奥さん方とグループを作っている。毎日LINEでおしゃべりをしたり、ランチ会に参加したりしている。そんなお付き合いがインターネット上で続けば、一人暮らしになった時でもつながりは続く。メンバーの誰かが引っ越してもインターネット上でのつながりであるので何も問題はない。

男性も女性もLINEのようなSNSを自由に使えるスキルは今から身につけたいものだ。

孤独死をした時の後処理を指示する遺言状と貴重品を揃えておく

身寄りがない孤独死は、最終的に誰が面倒を見るのだろうか。最終的には役所だろう。一番困るのは、葬儀費用ではないか。遺言書で相続人を指名しておけば、その人が後の面倒を見ることになる。

  • 遺言により葬儀の執行について取り決めを書いておく
  • 生前に特定の方に依頼をしておく

相続人がいない場合は、国庫に全てが帰属することになる。将来一人暮らしを始める身寄りのない老人は、身辺の貴重品やお金を遺言書でどのようにするかを明確にしておくことだ。 

自分が他界しても現実の世界は、お金を要求する。他人に金銭的な迷惑をかけないためにも死後の自分の処理をどのようにするかを遺言書と所持金で知人に委託するのが一番良いのではないだろうか。

ある意味では、身寄りよりも先に他界したほうが後々楽なのではないかと思わざるをえない。

結論

  • 孤独死を防ぐ仕組みづくりを今から考える。
  • 近所の住民との接点をできるだけ多く持ち、インターネットのSNSを活用して時間と場所で制約されないコミュニケーション相手を作っておくことだ。
  • 孤独死を想定して遺言書と貴重品を残しておく。