シニアには年齢にあった生活と生き方がある。
60歳代は過去に縛られず自分がやりたい事で生きる。これが70歳代になると体力の衰えで新しい事への挑戦に気力がついていけなくなる。80歳代になれば、不自由な生活環境内で喜びを見つける生活になるのではないか。
67歳である私は、まだ、生活費を稼ぐという生活を続けている。体力も健康も気力もまだ衰えていない。60歳代は筋肉貯蓄ができる年代である。筋肉量が急激に減る70歳代に突入する前に筋肉が落ちにくい体と運動習慣を身につける。筋肉量の減少はそのまま体力の衰えに直結する。体を自由に動かせる体力は筋肉の量に依存する。
体力、筋力、健康は老後の生活でキーになる。年代毎にこの3つの要素が老化で影響を受ける。シニアが普通の生活を維持するには体力、筋力、健康を維持する必要がある。それが維持できなければ、その制約下で生活をするしか選択がなくなる。
老化は個人差がある。足腰が弱って歩けなくなっている70歳代のシニアがいる一方で80歳代で野良仕事を毎日している高齢者もいる。老後の生活は老化の生活をどのように楽しむかにある。
老化で生活環境が変わる
人それぞれの人生がある。自分で年齢にあった人生を送る。それがシニアの特権ではないか。もう、通勤電車にぎゅうぎゅう詰めになって会社勤めをする必要はない。自分の好みと体調にあった生活をする。主人公は自分になる。
60歳代の生活
普通の生活が出来る体力、健康、筋力が維持されている。老化は少しづつ表面化し始める。私が最初に老化ではないかと感じたのは朝起きたときの指のこわばりである。次に朝方に時々起きる足の痙攣である。さらに急に立ち上がったり、動き出したりすると息苦しく感じる。
走ることは出来るが、走り慣れていないためか5分間位で息が続かなくなる。肺の機能が衰えてきているのが分かる。男を象徴する朝立ちはまだ健在である。性的な刺激があると勃起はするが長くは続かない。若いときほど元気がない。精子の製造機能も衰えて射精する量が少なく、勢いがない。67歳でこんな感じなるのだから老化は確実に起きている。
筋トレのおかげで食欲旺盛で体は逆三角形を維持している。お腹も出ていない。贅肉はお腹周りにあるが、それほど目立たない。生活習慣病による健康障害はない。1日10キロを歩いても筋肉痛が足に起きない。70%ぐらいの疲れで終わる。少し頑張れば20キロぐらい続けて歩ける。
60歳代は多少老化の影響が体に出るが普通の生活をする上で障害はない。60歳代の人はまだ若いと言われる理由がここにある。好きなことをやるならば、60歳代のうちにやることである。旅行も体力がある60歳代に楽しむべきである。
70歳代の生活
70歳代は80歳まで生きられるかどうかの境目の年になる。多くのシニアが70歳代で大病をする。体の免疫力の低下と新陳代謝の衰えで体力が大幅に落ちて病気になりやすい体になる。健康に気を使わないと病院通いになる。いわゆる生活習慣病で体の調子に異変が起きやすい。
定期的な運動習慣が身についていないシニアは足の筋肉量の損失で歩行障害がでてくる。歩くこと、階段の上り下りなどを避け始める。1キロ歩くだけで休みたくなる。活動範囲が自宅周辺になるため体を積極的に動かすことが少なくなる。その結果、使わない筋肉が失われていく。
後期高齢者(75歳以降)になると杖が必要になるシニアがでてくる。自分の足で自由に歩くことに制約が生まれる。体力と健康の面で自由に生活を楽しむ空間が狭まる。普通の生活が問題なく出来る70歳代と不自由を感じ始める70歳代に分かれ始める。
80歳代の生活
80歳まで生きられたシニアは幸運な部類に入る。定期的な運動習慣とバランスが取れた食習慣がある高齢者は普通の生活を自宅で送ることが出来る。多くの80歳代シニアは体が枯れていく。歩く時によろよろする。座って立ち上がる時に時間がかかり始める。自由に動き回れる体力に制約が生まれる。足腰の筋力は確実に衰える。歩行障害で自宅での生活を辞めて老人ホームに入居するシニアが出始める。
生活環境は体の老化現象の程度で変わって行く。歩行障害が起きたシニアは普通の生活を送るのを諦めて老人ホームという介護環境での生活になる。第三者や家族の支援無しで生活が出来ない体になったら、制約下での生活を楽しむ方法を考える必要がある。
終活準備をして少しづつやって行くことになる。老化の生活は年齢に従って身動きの自由を奪う生活になる。
どんな生活を送りたいかを決める
私には目標がある。80歳代まで生きてベンチプレス80キロを上げられるだけの筋力を身につけることである。そのためには筋トレで筋力と筋肉量を増やしながら健康寿命を伸ばす。筋トレをやり始めて長い。本格的にやり始めたのはこの3年間ぐらい。ゴールドジムの会員になって週2回3時間ぐらい筋トレを行っている。
下半身と上半身を重点的に鍛える筋トレである。身体の老化を防ぐには衰えて行く筋肉に刺激を与えてタンパク質の多い食事をすることになる。筋肉は年令に関係なく増えていく。鍛え方と食事で違いが出るが基本的に強化される。定期的な筋トレで健康改善が出来る。
老後の生活は筋力不足で不自由な生活を送るシニアが多くなる。それを防ぐために筋トレ習慣を身に付けた。あとは80歳過ぎまで筋トレを続けるだけである。最終的に自宅で普通の生活が出来る体と健康を維持できれば良い。普通の生活が出来る身体さえあれば、自分で好きなことが出来る。生活の自由を維持できる。
結論
年齢で体に制約が生まれてくる。その身体的な制約の中で好きな事、出来る事、楽しめる事を探すしかない。老化で身体的に普通の人と同じ事が出来なくなる。その制約条件下で年齢にあった生活をする。老後の生活は老化の生活である。