60歳を過ぎると離婚する夫婦が多い。定年退職離婚である。健康寿命が伸びるとシングルのシニアが増えてくる。これは避けられない。人間の運命はわからないからだ。伴侶が不幸にも先に他界したとき、一人で生きていかねばならない。男性、女性ともに抱える問題は孤独である。

定年退職離婚と伴侶の他界で元気なシニアがシングルライフを始めるが、孤独とどう戦うか。1日に会話をする機会が激減する。会話のない生活は、寂しい。何か心に隙間風が吹いているような感じになる。

孤独を和らげるには、新しい人生のパートナーを見つけること。現実はそう簡単ではない。社会との接点を失い始めるシニアが新シパートナーと出会える機会は少ない。待っているだけでは見つからない。新しいパートナーとの出会いを探すアクションが必須になる。

シニア同士の結婚には幾つかの問題と選択肢がある

シニアの婚活で素敵な候補者に巡り会えても結婚という形を取れるシニアと取れないシニアがいる。子供や親族から反対される場合である。または、相手が結婚という形での付き合いを求めていない場合など。

一般的に女性は経済力があるシニア男性を求める場合が多い。女性の年金だけでは生活が出来ないからだ。経済的に余裕がない女性はどうしても生きて行く上でお金が必要になる。男性は女性に自分の身の回りのお世話と話し相手を求める。お金持ちのシニア女性を探す男性は少ないかもしれない。

シニアの婚活は形に拘らないほうが良い

シニアの婚活はシニア同士が納得が行く形で良いのではないか。色々なケースが有る。

  1. 正式な結婚をするケース
  2. 籍を入れないで同棲するケース
  3. 毎日通って生活するケース
  4. 週末だけ会うケース
  5. 親密なお友達になるケース

お互いのニーズを正直に話してGive and Takeの生活を送っても良いだろう。典型的なケースは男性が女性の生活費を支援する。女性は男性の身の回りのお世話をする。これだけの関係でも一人で生活をする以上に人生を楽しめる。

お互いを助け合う関係を作るためシニアの婚活があっても良い。婚活と言っても必ずしも結婚する必要はない。残り少ない時間を一緒にシェアするパートナー探しで良いのではないか。結果として一緒に生活をする。または、一緒にいる時間を多く持つだけでも良い。

婚活ではお互いが求めている事を伝える・・・それが出発点

お互いが求めていることを相手に正直に伝えて受け入れられるならば、具体的な生活方法について決めていく。米国の学生がよく行うことにルームシェアやハウスシェアがある。一軒家を借りて二人、または、複数人で生活をする。協力して共同生活をする。シニアの婚活はそんな形でも良いのではないか。

気の合う一人住まいのシニア男女が一緒に生活をするにはどうしたら良いかを考える。子どもたち、親族、相続などで問題を抱えているシニア男女ならば、形を捨てて中身を取る。

通い婚は自由恋愛

自分のプライベート生活環境を維持しながら自分タヒの生活に制約をかけないお付き合い。基本、結婚という契約ではない。お互いが好きなだけ一緒に時間を過ごすことが基本。お互いの家を行ったり来たりして一緒に生活をする。相手との生活に飽きたら、自分の家に帰って自分の時間を過ごす。お互いにそのようなオプションを持ちながら一緒に生活する。

結婚が前提でない自由恋愛のお付き合いでより深くお互いを知る生活を送る。特定のパートナーと一緒に時間を費やしてお互いを思い合う。そんな生活を通い婚で実現する。 

週末婚は週末だけお互いの家を行ったり来たり

週末だけの結婚生活。相互契約で週末婚を実現させる。お互いの結婚生活は週末だけ。時間的制約があると週末が待ち遠しくなる。それが生きがいになる。毎日顔を会わす生活は徐々に新鮮味と興奮が失われる。平日は自分だけを楽しませる。週末はパートナーと一緒に時間を過ごす。一緒にいられるのは週末だけ。こんな制約がお互いの心をを刺激する。

週末の1泊2日のデートである。週末がやって来るたびに心が踊る。そんなシニアライフも良いのではないか。 

結論

お互いの本音を話して了解したらお付き合いを始める。お付き合いをしている間にお互いの気心が分かってくる。一緒にいて疲れない、楽しい、嬉しい、安心などの感情が生まれてくれば、あとはどのような生活スタイルでお互いのニーズを満たすかを考える。子どもたちや親族の反対がないならば、正式な結婚という形を取るのか、同棲婚にするのかを検討する。

子どもたちや親族が反対するならば、相続問題が起きないように事前取り決めをする。その上でどのような生活形態をするかを決める。最終的にお互いの求めるものが得られれば良い。