シニアの価値観は定年退職後の生活の中で変わって行く。会社員の生活の中では、仕事を中心に人生の価値観が形成されていた。コアの価値を生み出す仕事を失う生活に入ると今までの人生の価値観も失われる。同じ価値観で生活が続かない。再就職しても65歳まで。その後は新しい価値観を作らざるを得ない。

多くのシニアが新しい人生の価値観の作り方で戸惑う。老後の生活は、人生の価値観の戸惑いから始まる。先に退職をして引退生活をしている先輩と会っても参考になる老後の暮らし方を学べない。暇で苦しんでいる。妻から夜の7時までに帰宅しないでねと強く言われる。

仕事中心の生活から自分が満足する生活に移れない。仕事以外で満足する時間の使い方を見つけていないためだ。では、どうすればその価値観を変えられるのか!

自分独自の価値観を作り出すこと

老いてくると他人の価値観と違う価値観が生まれてくる。その価値観は、自分独自のものである場合が多い。自分の人生の中でしか価値を産まないからだ。俗世間的な価値観は生きていく上で必要だが、自分の人生の最後を迎えるときには必ずしも必要でなくなる。

老後の生活を充実させるには、日中の8時間を自己満足が行く使い方で過ごすしかない。私は、自営業者であるので自分が作った仕事環境で仕事中心の生活をしている。仕事をする、しないの判断は自分次第である。遊びも休みは自分の都合でどうでもなる。

ただ、生活費を稼げなくなるというリスクが伴う。老いて来るとお金を稼ぐのが難しくなる。今という現実を楽しみながら何をすべきかを考えざるを得ない。

今見えている現実の楽しみ方

金融資産をたくさん持っているシニアが高級な有料介護付き老人ホームで生活していても最後の時は、誰も同じである。他界する上で俗物は無関係になる。その上、自分の運命はどうなるか分からない。どのような死に方をするかは実際の話し誰も分からない。分からないことで今の余生を戸惑うのは非常につまらない。

最終的に自己満足が行く余生を送るためにはどうしたら良いかではないか。自己満足の世界は、他人が入れない世界である。自己満足の世界を作れない人は、俗物の価値観で生活をするしか無い。お金が足りなければ、絶えず、お金がないという不安を抱えながらお金を死ぬまで追い続けることになる。

年金と貯蓄の取り崩しで生活をするシニアが多い。年金以外の収入があれば、経済的に制約をあまり受けない余裕がある生活ができる。制約の中で現実の生活を楽しむ方法を見つけるしかない。節約をしながら、ハレとケを使い分ける生活が良い。日々の生活は質素にして、夫婦で旅行をするときは豪華にする

私達夫婦の楽しみは、春、夏、秋のシーズンに行くドライブ旅行である。1泊2日から3泊4日ぐらいの旅行だが、仕事を忘れて非日常の世界が楽しめる。老いて来ると5年先、10年先に同じような体験ができなくなる。私の場合は、緑内障が悪化して免許返納になる可能性が5年先、10年先にある。

できるだけ今を楽しむことに価値を見出そうとしている。60歳台と70歳台では、夫婦で一緒に楽しめる機会が変わる。どちらかが体調不良で旅行ができなくなる可能性が高い。お互いが元気なうちに楽しめることを楽しむ。そんな価値観が強くなる。美味しい料理は後に取って置けない年齢だからだ。

死ぬまでお金に固守しない

死後の世界までお金を持っていけないことぐらい誰でも分かっているが、お金の魔力に侵されてしまう老人が多い。どんなにお金がたくさんあってもお金を追い求めながら、寿命は尽きる。その時が必ず来る。お金は何の意味も持たない。それでもお金に執着する老人が多い。

それよりも、今の自分の生活を楽しむ方法を探すべきだ。

年寄りは今までの人生経験を上手く活用して自分を楽しませる事に時間とお金を投入すべきではないか。そんな思いが何故か急に頭の中に浮かんで来る。今の仕事は、自分の人生経験から生まれた仕事になっている。その意味では、自己満足の世界に近づいている。

ただ、満足が行くレベルまで到達していないだけだ。まだまだ、不満足な状態であるので色々と試行錯誤をしなければならない。私が求めることは他人からしてみれば興味の対象ではないかもしれない。それが老後の価値観だと思う。他人の価値観を意識する必要はない。自分の価値観だけで余生を過ごす事が老後の生活を充実させる。

結論

  • 老後の生活は、他人の価値観に左右されない自分独自の価値観で余生を楽しむべきである。
  • 現実の社会の価値観に影響されずに今の自分を楽しめることに価値を置くべきである。
  • 自己満足の世界を自分で作り出すと老後の世界は楽しくなる。