介護されない普通の生活を維持するには? - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

今からこんな事を心配してもどうしようもないのだが、予想される現実を心の中に染み込ませるには今から考えておくほうが良いと思っている。「普通の生活が出来ている現在」と「介護されている未来の生活」とは、違いがあまりにも大きすぎるからだ。その違いが家内の両親を見ていて分かる。

自分の足で動く事が出来なくなり、老健施設でリハビリをする義母の生活は、自由を束縛された生活だ。生活をする世界が限定されてしまう。足の筋力さえ回復できれば、88歳の義母は、自宅に戻り普通の生活が出来る可能性がある。問題は、普通の生活が送れるだけの体力が老健施設のリハビリだけで回復できるかどうかだ。

その上、94歳の義父の世話までは出来ないだろう。老いて来て介護施設での生活に入ると元の生活に戻れなくなる老人がほとんどだ。どうしても家族や第三者の介護支援が必要になる。そんな現実を見ていると私たち夫婦の老後の生活を心配する。

介護されない普通の生活を出来るだけ長くするにはどうすれば良いのかを考えてみる。

介護されない生活を作り出すには

80歳を過ぎれば、誰も脚力や体力が衰えて来て今まで自分で出来ていた行動が出来なくなる。炊事、洗濯、掃除、買い物など日常生活での活動が一つずつ時間を経過して出来なくなる。94歳の義父の一人生活を観察しているとそれが体感できる。今まで気にすることもなく出来たことがある日突然やれなくなる。

介護される生活での問題

彼の一人生活は、私たち夫婦の介護支援なしでは続けられない。週に1回、彼が日常の生活で出来ない事を支援している。自分がそのような状態になったら、支援してくれる家族がいなかったら、どうするのだろうか。

足をやられると買い物難民になる。ゴミ出しも出来なくなる。炊事、洗濯も出来なくなる。完全に介護ヘルパーに頼らざるを得なくなる。お金があれば、何とかなるかもしれない。お金が足りない老人はどうなるのか。全ての介護支援サービス範囲で不十分な対応になる。野生の動物が足をやられて動けなくなり、死んで行くのと同じだ。

介護される立場になると日常生活が苦痛になる。自分で出来ないという精神的な苦痛だ。今まで出来ていたのに、なぜ、出来ないのだという精神的な苦痛だ。頭がしっかりしていて普通の考え方が出来る老人であればあるほど精神的な苦痛は大きい。

この精神的な苦痛を誰もが自分なりに飲み込まなければならない。飲み込むには、時間がかかる。老人が若返る事は無い。自分の体は、どんどん動かなくなって行く。これが老人になって行くという運命だろう。

介護不要の生活をする方法

普通の生活が出来る今は、自由がある。行きたい所で好きな事が出来る。何か食べたいと思えば、近くのコンビニで肉まんを買ったりも出来る。行動を妨げる物はない。お金さえあれば、不自由な生活は生まれない。そんな自由な生活が80歳を越える頃に出来なくなるとしたならば、自分の精神が持つのだろうか。凄い葛藤がある。

最大の予防策は健康寿命を延ばす事

私が実践している方法は基本一つしか無い。介護が必要になる原因を回避する筋トレである。60歳を過ぎると毎年1%づつ体の筋肉が衰えていく。それを食い止めるには体を定期的に動かして筋肉を失わない筋トレをするしか無い。筋トレで鍛えられる体の筋肉は年令に関係なく成長する。

シニアの体は若者の体と違って筋肉を成長させるのに時間がかかる。時間をかけて体の筋肉の衰えを防ぎ、成長させるしか無い。新型コロナウイルス対策でスポーツジムが一時休業している現在、自宅や公園で筋トレをしている。お勧めする筋トレが4つある。

  1. その場でジャンプ100回(新肺機能と足の筋肉強化)
  2. 公園で懸垂(上半身全体の筋肉強化、背筋を伸ばし姿勢を良くする)
  3. スクワット運動(足腰の筋肉強化)
  4. 公園にある階段の上がり下り10往復

足腰の筋肉を重点的に鍛えている。疲れたら休みながら1時間から2時間ぐらいやっている。毎日やらないで2日間連続したら1日休みというパターンが多い。無理をせずに自分のペースで行うことが肝心である。ポイントは少しでも体を動かす運動を続けることである。

水分補給とエネルギー補給を忘れずに行う。筋トレ終了後、おやつタイムにしている。緑茶とお菓子で疲れを取る。

介護され始めても生活を楽しむ方法

お金が介護される生活で重要な役割を果たし始める。お金が少ない老人は、自助努力で健康寿命を延ばすしかない。仮に介護される生活に入ったら、自分で歩けない生活の中で時間を楽しむ趣味を今から用意しておく。車椅子で生活をしても楽しめる趣味だ。パソコンやスマホ経由でインターネットの世界を駆け回る。これならば、私でも出来る。

足腰を支援する介護ロボットが生まれれば、自分で身動きする範囲も広がるだろう。車椅子以上に行動範囲が広がるはずだ。進化した車椅子や足腰支援ロボットを使って普通の生活に近い事が出来るようになるかもしれない。10年先、20年先の社会がそうなっていれば、介護される生活も快適になる。そんな未来の社会を期待しながら、今、何が出来るかを考え準備する。

誰もが普通の生活から介護される生活にいつかは移る。そうならないために出来る限りのことをする。そうなってもその生活を楽しめる方法を準備していれば介護される生活でちょっとばかりの喜びを感じられる。

結論

  • 「普通の生活が出来ている現在」と「介護されている未来の生活」とは、違いがあまりにも大きすぎる
  • 自分の足で動く事が出来なくなり、老健施設でリハビリをする義母の生活は、自由を束縛された生活になる
  • 最大の予防策は、健康寿命を延ばす事でしかない。介護される立場になったら、介護生活を楽しむ趣味を用意しておく

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。