見守りサービスは使う価値があるのかどうか? - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

yubinkyoku mimamori R

年老いた両親から離れて生活をしているシニアは、子供として両親のことが心配になる。自分の年齢が60歳を越えれば、そろそろ両親の介護のことを心配し始める時期になる。年老いた両親が独立して生活していて、会いに行くにも時間がかかり、距離がある場合は十分目が行き届かない。

そんな時に第三者が提供する「見守りサービス」が役に立つ。郵便局の見守りサービスとセコムの見守ホンサービスが有る。

高齢の両親向け見守りサービス

両親の安否や健康状態を確認するだけでも子供として安心感が得られる。北海道の実家に両親が生活をしていて自分は、横浜で生活をして仕事をしているとそう簡単に両親に会いに行けない。介護をしようと思えば、両親を横浜まで連れてくるしかない。

または、自分たち夫婦が北海道の実家に引っ越すしかない。それは非常に難しい。最終的には、両親の介護を横浜でとなるかもしれない。両親がまだアクティブに普通の生活が出来ていれば、安否確認だけでも良いと考える。こんなケースがあるかもしれない。

私の両親は既に他界しているが、家内の両親は今も元気に生活をしている。95歳と89歳の高齢夫婦である。家内は、毎週1泊2日で東京の実家に両親の様子や家の掃除に出かけている。東京と横浜は自動車で1時間もあれば行けてしまう距離。

それでも家内にとっては大きな負担になる。両親の様子を実際に会って確認して一緒に時間を過すのは、親孝行である。それが出来る環境にある私たちシニア夫婦は幸運である。

年老いた両親の介護は距離があると難しい

多くの高齢者夫婦が私たちと同様な状況にいるとは限らない。距離がある場合は、年に数回両親に会いに行ければ良いという感じだろう。年老いていく両親の事を思わない子供はいない。

子供として何が出来るかを考える時、負担なく出来る事は限られる。

1.両親に電話をして元気な様子を伝え、会話をする

2.年に何回か家族で両親に会いに行く

忙しい日々を送っている人は、これが出来ないかもしれない。郵便局の見守りサービスやセコムの見守りホンはこんな人たちのニーズを吸い上げて提供されている。 

郵便局の見守りサービス:みまもりサービスみまもりでんわ

みまもりサービス(人間によるサービス)は、両親が住む地域の郵便局社員(委託した業者社員)が直接訪問して両親の様子を確認して、会話を通じて生活状況を確認し、その結果を自治体さまやご家族さまへメール※でお伝えするサービス。報告先については、最大3名まで設定が可能。月1回30分(月額2500円税込)がある。詳しくは、郵便局の見守りサービスページで

みまもりでんわ(システムによるサービス)は、固定電話コース:月額1,070円(税込)と、携帯電話コース:月額1,280円(税込)の2つのコースを提供。未応答の場合は、1時間以内に再度、電話。2回連続で未応答の場合には、不在結果をメールで連絡。報告先については、最大4名まで設定が可能。

1.毎日同じ時間帯に電話がかかる。

2.その日の体調を電話機の①②③から選んで電話番号を押すだけ。

3.日替わりメッセージを伝えることも出来る

4.家族に両親の体調をメールで知らせる(最大4件までメールアドレスを登録可能) 

サービス内容的には、必要最低限の役割を果たしていると思う。 どちらのサービスも本来は、両親を思う子供たちがやるべき事だが、色々な事情でそれが出来ない人向けである。

このサービスを受ける側(年老いた両親の視点)で見てみるとどう感じるだろうか。

人間による訪問サービスは、地域の知人であれば一番安心して会話を楽しめるだろう。初めて会う人でも会う度に親しみを覚えれば、それはそれで知人の領域に入ってくる。一番良いのは、地域の知人たちが両親を見守ってくれる地域サービスがあれば良い。 

しかし、仕事ではないので見守ると言うことが徹底できなくなる。それ故、お金を支払って業者の責任の上で見守って頂くと言うことになる。

システムで本人の安否確認をするサービスは、サービスを提供する側から見えれば非常に楽なサービスである。システムが全てを自動処理してくれるからだ。そのサービスを受ける両親にとっては、面倒なサービスになるかもしれない。相手が人間ではないからだ。途中で電話にも出なくなる可能性が高い。

子供の声で電話をする事が一番良い。子供側がどこまで定期的に電話をしてあげられるかが問題。機械的なサービスは受ける側も機械と分かるので続かないと思う。安かろう悪かろうの問題がある。

私達夫婦はどうしたか?セコムの見守りホン

家内の両親は現在老健施設(母親)と介護付き有料老人ホーム(父親)に入居して生活をしている。以前は、見守り対策として父親からの電話とセコムの見守りホンサービスで対策をとっていた。

父親が実家で一人生活を始めた時に私達夫婦と一つの取り決めをした。安否確認のために毎日夜の7時頃に電話を私達にかける事。呼び出し音だけで受話器には出ない。電話会社が提供するナンバーディスプレイ契約をして置くと電話番号と相手名の登録ができる。父親が電話をかけてくると電話のディスプレー画面に父親の名前が表示する。それで父親からの電話であると分かる。

毎日の電話がない時は、父親に何か異変が起きたということになる。ある日、それが起きた。父親が自宅でつまづいて倒れてしまい、身動きができなかった。翌日、兄が父親の実家にに訪問したら台所で倒れていた。怪我はなかった。この日から第三者による本格的な見守りサービスを真剣に考えることになった。

セコムの見守りホンサービスを使えば、携帯電話でセコムの担当者が安否確認をしてくれる。

セコムの見守りホン

つまづいて倒れた時にスマホの紐を引っ張るだけでセコムの担当者と会話ができる。状況を確認してセコムが駆けつけてくれる。場合によっては救急車を手配してくれる。同時に家族に連絡電話が行く。私達はこのサービスを使って万が一の時に対応できるようにした。

最終的にはこのサービスを使って救助依頼をすることはなく、父親は老人ホームに入居した。家族の安心を与える上でセコムの見守りホンは役に立った。

結論

距離がある場所に両親が生活をしていると安否確認で訪問したり、電話をしたりすることが定期的に出来なくなる。そんな時に第三者による見守りサービスは役に立つ。郵便局の見守りサービスとセコムの見守りホンサービスがある。私達家族はセコムの見守りホンで万が一の時の対応をお願いした。このサービスのおかげで精神的な安心を得た。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。