老人の怪我予防 - シニアの仕事、健康、筋トレ、暇

老人の怪我予防を考えると3つの要素が重要になる:水分、筋トレ、食事である。義母が85歳の時に貧血で倒れて頭と背骨の怪我をした。あれから4年が経過した。現在、老健施設でリハビリ生活を送っている。今、怪我の原因を考えると義母の体の状態から起きるべきして起きたのではないかと思わざるを得ない。

義母は少食で定期的な運動もしていなかった。当然、水分補給を意識した生活もしていなかった。85歳の年齢を考えると体の筋肉も失い、自分の体を自由自在にコントロールできる体力的余裕もなかった。多くの老人が義母と同じような老化現象に遭遇している。

老人が倒れると必ず怪我をする。骨折をすると入院するのだが骨折は治っても足の筋力が衰えて自分で歩けなくなる状態になる。病院から老健施設に移り、足のリハビリ生活をする。義母の場合は頭と背骨の怪我で入院していたがせん妄状態になり急遽自宅で療養することになった。

老人が介護ベッド生活状態になると必ず足の筋力が急激に衰えて歩けなくなる。老人にとって自分で動けなくなる状態になるのはもう普通の性活に戻れなくなる事を意味する。老人の怪我は死活問題に通ずる可能性が高い。

水分不足、体力の衰え、栄養不足が老人の体に悪影響を及ぼす

当時、85歳の義母は歩くのが少し不自由になっていた。杖がないと外出もできない。歩くことが少なくなり自宅内でいる時間が増えるとどうしても足を動かす機会が少なくなる。足は、第二の心臓である。下半身にたまった血液を心臓に戻すために足の心臓を動かす。足を動かすことで下半身に滞留している血液を上半身に押し上げる。

歩かなくなった人は、血液が体中に回らなくなる可能性が高い。当然、その結果として貧血のような体調不良が出て来る。

体の水分不足が血流を妨げる

義母の怪我は、血液が頭に行かず貧血を起こしベットに倒れて頭をぶつけた感じがある。病院の検査で体内の水分量がすごく減っていたという。血栓で血管が詰まっていないかのMRI検査も行った。幸いにも血栓での障害はなかった。

老人にとって水分補給と歩くことは生命維持のために必須になると私は理解した。

子供は体内に70%の水を含んでいる。成人は、60%。老人は、50%である。65歳以上の高齢者は、定期的に十分な水分補給を意識したほうが良い。体内の水分が少なくなると脱水症状が出てくる。血液の流れが悪くなるので体に不調を感じ始める。

義母の怪我は貧血で倒れた場所が悪かった。上手くベットの上に倒れていれば何も心配するような怪我にはならなかっただろう。倒れた場所が悪いと老人は骨折する。老人の体力は自分の体を支えるだけの力がない。

筋肉の損失からくる体力の衰え

老人は自分の体を支えるだけの筋力を失い、体のバランスもコントロールできなくなる。歳を取ってくると自分の体力を如何に維持するかが重要になる。知らないうちに筋力は衰えて行く。水分不足を感じる体のセンサーも鈍くなる。三度の食事時に十分水分を補給する意識が大切になる。

60歳を節目に体の筋肉の量が毎年1%ぐらい自然に失われ始める。普通の性活をしていてそうなる。失われる筋肉の量が80歳を過ぎると自分の体をコントロールできるポイントを超す。ヨロヨロ歩く老人が多くなる。筋肉の量を増やす定期的な筋トレが求められる。

70歳でも80歳でも年齢と体力に合わせた筋トレはできる。近くのスポーツジムに電話して一度相談してみることである。スポーツジムではその人の体力に合わせた筋トレプログラムを作成し、指導してくれる。運動を定期的にしていない老人は今から筋トレを意識して行うべきである。筋肉の衰えと損失はそのまま怪我をするリスクに結びつく。

栄養不足になりがちな老人

65歳の私は週2回から3回筋トレをやっている。水分補給を意識して食事以外でも水分を取ることにしている。食事はできるだけタンパク質が多いものにしている。朝と夜に食物から十分取り得ないビタミンやミネラルを健康食品で補足している。カルシウムとマグネシウム、亜鉛、ビタミンB群など。

老いてくると少食になると言われる。私は筋トレのおかげで肉、魚、大豆類をたくさん食べる。シニアにとって筋肉の材料になる肉や魚は欠かせない。少食になると生命エネルギーを維持するだけのカロリーを得られなくなり、体力は気づかないうちに落ちていく。

体が少食で枯れていく老人が多い。食欲旺盛な老人は元気で健康である。食べないとエネルギーは得られないからだ。

怪我をしやすい老人

70歳を過ぎるとちょっと転んだだけで骨折をするシニアが多くなる。シニアの間では「転んだら骨折で入院し、足の筋肉が衰えて歩けなくなる」という認識が広まっている。老人にとって転倒は命取り。転んでも怪我。全て老化で体が弱くなってきているからである。

60歳以上のシニアは3つのことを意識したケガ予防を日常生活に取り入れ振べきである。

  1. 水分補給(お茶を飲む、外出時にミネラルウォーター、3時のおやつにコーヒーか紅茶など)
  2. 筋トレ(スクワット運動を毎日行うだけで相当の違いが出る)
  3. バランスの取れた食事(地域の健康管理栄養士に相談)

結論

老健施設でリハビリ生活を送っている89歳の義母の体は要介護5から要介護1まで回復した。老健施設が提供するバランスの取れた食事、定期的な運動、生活のリズムが義母の体を飛躍的に回復させている。自宅で生活をしていたときよりも健康的になった。老健施設では水分補給、筋トレ、バランスの取れた食事を老人たちに提供している。

同じことを自宅で生活をしている老人たちがすれば、老人の怪我は少なくなる。

 


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my profile pictureこのページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.

シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。