私は緑内障をわずらって30年以上たつ。右目の上半分の範囲が白くなってものが見えていない。左目の一部も緑内障になっているが右目ほどひどくない。仕事をする上では支障はないがこの状況が悪くなれば今の仕事が継続できなくなる。
シニアが起業する上で問題になるのは健康である。健康を害したらお客様に迷惑が行く。75歳を過ぎてビジネスを始めるシニアは命が短いというリスクがある。シニアが起業する時はできるだけお客様にリスクが生まれない、迷惑をかけない方法を考えて始めるべきである。
理想的なことを話しているが、そんな心構えが必要である。シニア起業は一人で始めるのがほとんど。寒い夜にお風呂に入ってヒートショックで他界したら、抱えているお客様に迷惑が行く。家族は対応ができない。そんな状態が起きた時に何か出来ないかを考えるべきではないか。
一人ではなく、二人でビジネスを始める。それでリスク分散ができる。またはビジネス自体がお客様に迷惑が行かないものにする。やり方は色々ある。自分ができる範囲で考えるのが良い。
どのようなビジネスであればお客様に迷惑が行かないのか?
日本人の健康寿命は72歳前後。60歳、65歳でシニア起業をする方ならば10年ぐらいは健康を気にしないで頑張れる。私のように緑内障を持っている人は目が見えなくなるまでの時間でしかない。何か持病を持っている方はその持病がどのように将来のビジネスに悪影響を及ぼすかを考える必要がある。
健康で普通の生活が出来るシニアならば、アルバイトでもパートでも探せば仕事にありつける。その大前提は健康で普通の生活が出来るである。この大前提なしに起業でお金を稼げない。重要な事は健康問題で突然お客様に迷惑が行かないようにすること。
普通に生活が出来る体と健康があるうちにお客様にリスクが発生しないビジネスモデルでシニア起業を始めることである。
自己完結型のビジネスモデル
自己完結型ビジネスとは、
- 受注があって初めてビジネスが始まり、製品やサービスを自分一人でこなすビジネス(受注生産ビジネスで対象は消費者で法人企業ではない)
- 継続サービスではなく、単発で終わるビジネス
- 自分が作ったストックだけを販売するビジネス
- 自分が提供する製品やサービスを交換してお金がもらえるビジネス
具体的なビジネスは?
- 広告を掲載する場所貸しビジネス(特定テーマのホームページで広告を掲載し収入を得る)
- 自分が作った製品、サービス、情報をオンラインショップだけで販売する(ストック販売ビジネス)
- 便利屋ビジネス
- オンスポットパソコン問題解決ビジネス
- 一般家庭向け修繕ビジネス
- 個人タクシーの運転手
- オンラインお悩み相談サービス
- 特定テーマのオンラインコンサルティングサービス
思いつくだけでこれぐらいある。ポイントは提供する製品やサービスの完了がスポットで終わること。自分が提供できなければ他の選択肢があること。
実例:ホームページで広告掲載ビジネスを行う
私の能力はCMSサイト(このサイトのJoomla CMSで構築されている)を作れることである。CMSサイトは小銭がチャリンチャリンと落ちてくる広告掲載ビジネスを作りやすい。
私の別の能力は情報発信が出来ることである。過去の経験と知識と興味の3つで社会に役に立つコンテンツを書き続け発信できる能力である。特定テーマの情報ポータルサイトを作っている。特定のユーザーをターゲットにして広告が掲載されているホームページに集客する。
GoogleはAdsenseというクリック広告サービスを提供している。GoogleのAdsense広告をホームページに掲載して訪問客がその広告をクリックすると広告報酬(1クリック10円から200円ぐらい)が生まれる。Adsenseはページや訪問客の趣味趣向を推測してクリックしそうな広告を自動的に出してくれるため、そのサイトがある程度の集客サイトになっていれば何もしないでも毎日小銭がチャリンチャリンと落ちてくる。
集客サイトを維持するにはターゲット層が求める情報を提供し続けなければならない。何らかの事情で情報発信が止まれば、グーグルアドセンスからの広告収益も生まれなくなる。自分が突然他界しても困るお客さんはいない。
これが簡単にできると思う人は実際にやってみると良い。思っているほど簡単ではないし、継続できない人が多い。やれる人だけがやれるビジネスモデルである。メリットは失敗してのお客さんに迷惑が行かないということ。自分の努力に比例して売上を立てることができる。
自分が突然他界しても誰も迷惑が行かないビジネスを考えること
失敗しても誰にも迷惑が行かない。事故で他界しても誰にも迷惑が行かない。安心して思いっきりやれる自分だけの自己完結型のビジネスを作れれば死ぬまでやり続けられる。芸術家は自分の作品をストックして買いたい人に販売する。自分が作った製品ストックがあれば、それを販売するだけでビジネスは成り立つ。他人に依存してビジネスモデルを作ると介在する人に迷惑が行く。
自分が他界すると同時にビジネスが止まりお客さんがアクセスできなくなるビジネスが良い。
結論
若者とシニアが起業する時に一番違うことは命の時間である。シニアは突然他界するリスクが高い。一人でビジネスを展開するとビジネスを継続するためのリソースがない。法人向けのビジネスは契約期間がある場合が多い。提供しているサービスの途中で他界したら誰も助っ人にはいられない。
シニア起業は一人で始めるのがほとんど。請け負った仕事を完結できないで他界するとお客さんに迷惑が行く。もし突然自分が他界したら、誰に迷惑が行くかを見定めてその対策を取って仕事を受けることである。