シニアが困っていることは同じシニアのほうが分かりやすい。自分が感じる不便なことを解消できる解決方法を身につけているシニアならば、そのソリューションをビジネスに展開できる。大きなビジネスにする必要はない。自分ができる範囲のビジネスで困っているシニアを助けることができればそれで十分ではないか。

senior for senior

シニアが出来るビジネスはすき間市場にある。すき間市場の種は自分の周りや足元に落ちている。それを探そうとするか、しないかである。お客さんは何か困っていることを解決してくれる人にお金を支払う。困っていることを探して解決方法を見つければ、それがビジネスの種になる。

ビジネスの種はどこに落ちているのか?

「最近自分が困っていることを解決した方法」と書いて、すぐに該当する問題と解決方法が頭に浮かんでこない。これが普通の人ならば当たり前だ。

でも、この発想をいつもやり続けるとビジネスアイデアが浮かびやすくなってくる。問題の解決方法は誰にとってもプラスに働くからだ。それを自分だけに留めておくか、同様な問題で困っている他人にまで広げるかである。

最近自分が困った出来事を思い出してみる

  1. 筋トレをやったあとで気が付かないうちに軽いぎっくり腰をやってしまった
  2. 左目の緑内障が酷くなり道路の信号機を見上げないと見えなくなった
  3. 缶ビール半分で酔い始めて(以前はひと缶)足取りが遅くなった
  4. ちょっとした事に忍耐力が続かなくなり不愉快な顔になる

この4つの出来事から何かビジネスに成りそうな事を考える。

ぎっくり腰の直し方は、自分なりに経験からわかっている。特別な解決方法ではないのでビジネスにはならないだろう。

緑内障は、治すことが出来ない目の病気(現時点で)なので解決方法はない。

お酒の飲むことで酔っ払う体質は、生まれつきでアルコールを分解する酵素が体質的に少ないためだ。加齢の影響か、缶ビール一缶で完全に酔っ払ってしまう。これもビジネスには結びつかない。

シニアの特徴として忍耐力が衰えてくる。忍耐力が衰えてくるとちょっとした刺激に耐えられなくなる。シニアがちょっとしたことで切れるという現象が多くなっている。電車の中で席の座り方やとり方でシニアと若者が口論になるとか、歩きスマホでシニアの歩行妨害をして口論になるとか、ちょっとした事で大声を出して怒り出すシニアが目立つ。

シニアのちょっと切れ症候群

シニアのちょっと切れ症候群はこれから高齢者時代に突入する上でカウンセリングビジネスになると感じている。シニアのちょっと切れ症候群はシニアならば誰にでも起こりうる。

 自分でうまくコントロールできるシニアならば問題がないが、制御が難しいシニアが多い。そんな問題を抱えているシニアに問題を解消する方法や情報をカウンセリングサービスとして提供するのはどうか。

この手のサービスは試行錯誤が必須。やってみないとわからない。それをやってみた人だけがその結果を知る権利が生まれる。

孤独なシニアはお喋りをする相手を探す

女性も男性も一人で生活をするようになると孤独を感じ始める。1日中一言も話す相手がいない。孤独から来る精神的なストレスは話し相手を探すことで解消される。そんな事は誰でも分かっているのだが、実際に話し相手を探すのが難しい。

電話による話し相手サービスは多いが、実際に会って話し相手になるサービスは少ない。その理由は大きなビジネスにならないからだ。シニア相手の話し相手ビジネスはシニアでなければ上手く行かない。老人という境遇を理解できるからだ。

ボランティアとして話し相手になる人たちがいるが、数は少なく続かない。やはり、お金を稼ぐサービスとしてやらないと続ける動機付けが弱い。孤独なシニアは地域に沢山いる。そんなシニアを探して掘り起こすことをしていない。

英語力があれば英会話を教える

私は米国の大学を卒業した後会社勤めをしながら英会話を教えていた。週1回1時間ぐらい近くの喫茶店で英会話を学びたい人たちに英会話の学び方を教えた。海外生活を経験したシニアならば、英語や他の外国語を教えるビジネスが出来る。

英会話スクールではなく、英会話を学ぶ同好会という形で生徒を募る。場所は自宅を使う。英会話を学びたい大人、学生、子供は多い。週1回1時間で3500円ぐらいならば、生徒は集まる。