"Miracle on 6 train"というタイトルで2013年にアップされたYouTube動画がある。貧しい黒人の女性がニューヨークの地下鉄の電車の中でバラの花を販売していた。お客の男性が、そのバラ1本いくらと?聞いていた。女性は1本1ドル、15本買えば14ドルでいいよと答えていた。その時、この若い男性は、思わぬ行動に出た。貧しい黒人の女性は、聞いた言葉を信じられなかった。

この動画を見た私も途中で目頭が熱くなり涙が出てくるほど感動した。いつか、私もこんなことをやってみたいと思わざるを得なかった!

目頭が熱くなる感動はこんな事から生まれる

バラの花を140本全部買うから

男性は、こう言った。全部で何本あるんだい?140本だよと女性は答えた。140本だね。それじゃあ、140本全部くれ!140ドルだねと。女性は、え?140本全部?男性は、一つだけ約束してくれと女性に頼んだ。私が購入したバラすべてをこの電車の乗客にあげてくれ!売らないでタダであげてくれと!

貧しい黒人の女性は、感動と驚きのあまりに泣き出してしまった。

YouTubeのコメント欄を読むとこの男性はバイラル動画を創るために敢えてこのような事をしたと書いてある。黒人の女性は、実際の人である。これが本当かどうかは定かではないが、貧しい黒人の女性と電車に乗っていた乗客は、今までに体験したことが無い幸せと感動をこの男性から頂いた。これは確かだ。

シニアは意識して感動を探すべきではないか!

老いてくると感動することが非常に少なくなる感じがする。子どもたちは、知らないことを知ったり、発見する度に感動を覚える。そんな感覚を持つ大人がいれば、感動の嵐で人生が毎日楽しいのではないだろうか。私の妻、62歳、はそんな大人である。

彼女の感じ方は、大人の感じ方ではなく子供の感じ方である。ちょっとした事でいつも感動している。老人は、感動する度に感情が高ぶり涙が出やすくなる。それが新しいエネルギーを体に与えている。

シニアは、意識的に感動を求める生活をするべきではないか。

見て感動を味わう、行動して感動する

「無料弁当」を作り続ける小さな食堂の店主 "協力したい"と名乗りを上げた高級ホテル(2021年2月4日)

この動画は実際にテレビで放映されている。ちょっとした行動が多くの人達を助ける。その輪が人を介して伝わっていく。その結果、ハイアットリージェンシーホテル大阪がお弁当作りで協力するという。世の中には見えない所で感動を生み出す出来事が生まれている。

ちょっとした親切な行動が自分の心に興奮と感動をもたらす。親切な言葉一言で相手に喜びをあげることも出来る。自発的に行動することで感動の波動を起こせる。

シニアは人生経験豊富であるからちょっとした事では感動しないかもしれない。今までは感動を受ける側に立っていた人が多い。これからは感動を他の人に与える立場で行動してみたい。

結論

感動を感じない人生はつまらない。子供のように毎日が発見で感動する体験がほしい。シニアはなぜか感動しなくなった。目の前で起きている小さな出来事を見ても感動しない。感動する感覚が年齢とともに薄れていく。感動する心は新鮮な刺激を与えてくれる。

自分が感動するものや事を探してみてはどうだろうか。衰えて行く心のエネルギーに新しい刺激を与えると気持ちが若返る。