女性は男性よりも長生きをする。同じ80歳でも女性のほうが、なぜか、元気に見える。男性はあまりしゃべらない。女性は元気よくしゃべる。これだけを見ても、女性は生き生きしているように感じる。

老夫婦で歩く姿を見ても妻のほうが元気よく歩いている。旦那のほうは体がやせ細り弱弱しい。当然、個人差はある。旦那が元気で妻が弱弱しい場合もある。

私が横浜駅界隈で見かける老夫婦たちは、皆、妻のほうが旦那をかばいながら歩いている。

女性はお喋りする相手を探し、仲間を作る

69歳の私と65歳の妻では体力的に比較が出来ない。私は筋トレをしており、妻もピラティスをしている。夫婦共に運動を習慣化している。年齢も初老の段階であるので老化現象はそれほど顕著ではない。

ただ、妻は私よりも忙しくしている。大規模集合住宅の隣人たちとの交流ネットワークが出来上がっているからだ。皆、子供が巣立ちして自分の時間を自由に使える年代になっている。夫たちは既に定年退職を迎えている。退職金や相続を受けて経済的には少しゆとりがある。

妻たちは旦那衆よりも横の繋がりが密であるため、色々なグループに属しながら食事会や日帰り旅行を楽しんでいる。旦那衆は、いつも、置いてきぼり。地域に根が生えていないため、一緒に遊ぶ事も出来ない。孤独である。

一緒に遊ぶ仲間がいる女性たちは毎日が楽しいようだ。それは当然だろう。旦那衆も毎日遊びたいが、遊ぶ仲間がいない。この違いが老後の生活に響くに違いない。

女性は「おしゃべり」で元気のエネルギーを得ている

女性はお喋りする相手を探し仲間を作る。おしゃべりが命である。男性はお喋りをするための相手を探さないし、求めない。おしゃべりが命ではない。居酒屋で馬鹿話をするぐらいである。酒友達は探すかもしれない。私のようにお酒をあまり飲まない人はどうなるのか。食べ物に向かう。

男性は女性のように食事会をする仲間を探さない。一緒に食事をするならば、若い女性とだろう。歳を取ると女性のほうが頻繁に動き回る。男性は動き回るだけの活動が身の回りにない。仕事があれば、それなりに夕食前の一杯が同僚とできるかもしれない。

女性は毎日お喋りが出来る相手を探している。お喋りが元気の素。多分、お喋りがある生活が男性との違いを生み出しているにちがいない。

おしゃべりの効用

おしゃべりには、以下のような様々な効用がある。

1. コミュニケーション能力の向上

おしゃべりを通じて、自分の考えや気持ちを相手に伝えたり、相手の話を聞いたりすることで、コミュニケーション能力が向上する。また、会話の中で言葉の使い方や言い回しを学ぶこともできる。

2. ストレス解消

誰かに話を聞いてもらうことで、溜まっていたストレスを解消することができる。また、おしゃべりすることで気分転換になり、リラックスすることができる。

3. 脳の活性化

おしゃべりをするには、情報を整理したり、適切な言葉を選んだりする脳の機能が必要。そのため、おしゃべりをすることは脳の活性化に効果的である。

4. 人間関係の構築

おしゃべりを通じて、人と人との繋がりを築き、人間関係を構築することができる。共通の話題を見つけたり、共感を示したりすることで、相手との距離を縮めることができる。

5. 情報収集

おしゃべりを通じて、様々な情報収集をすることができる。ニュースや世間話だけでなく、専門的な知識や経験談などを聞くこともできる。

6. 創造性の向上

おしゃべりの中で、新しいアイデアを思いついたり、問題解決のヒントを得たりすることがある。これは、相手との自由な発想の交換によって、創造性が刺激されるため。

7. 共感力の向上

人の話を聞くことで、相手の気持ちに共感することができる。共感力は、人間関係を築き、円滑なコミュニケーションを図るために必要な能力。

8. 幸福感の向上

人と話すことで、孤独感を解消し、幸福感を得ることができる。また、相手との楽しい時間は、心身の健康にも良い影響を与える。

おしゃべりには、このように様々な効用がある。積極的に人とコミュニケーションを取ることで、心身ともに健康で充実した生活を送ることがシニア女性を元気にさせている。

結論

女性がなぜ元気なのか?

元気な女性は、毎日お喋りをする相手がいて、その相手と遊ぶ時間を持つ事で元気エネルギーを得ている。