大腸内視鏡検査は、2008年に一度受けた経験がある。2回の検便で1つが陽性になったからだ。初めての経験であった。結果は、綺麗な腸でしたという事で問題なし。イボ痔を持っているためイボ痔からの血液が混じっていたのだろう。

大腸ガンは早期発見が重要だそうだ。早期に発見できれば、問題なく治療できるガンだという。大腸内視鏡検査は大腸ガンを見つけるに必要な検査なのだが、一言でいって「面倒で後味が悪い!」!

大腸内視鏡検査以外に大腸カプセル内視鏡検査という方法がある

大腸癌のリスクは年齢とともに増加し多くは60歳代から70歳代で発症する。私は、今、66歳。60歳を過ぎると免疫力が急激に衰えてくる。体の弱い部分からやられていく。

人間ドックを毎年受けている。また、2回の検便で1つ陽性反応が出た。このため大腸ガンの精密検査を受けるための紹介状が届いた。大腸内視鏡検査は、ガンの要因となる腸内ポリープを切除する事も出来る検査であるので予防効果も高い。

最初の内視鏡検査から8年が経過した。今回は、大腸カプセル内視鏡検査を横浜市立市民病院で受けようと思い、予約を取った。8年前には、カプセル内視鏡検査という物が無かった。カプセルの中にあるカメラで胃、小腸、大腸を写していくやり方だ。このカプセル内視鏡検査を受けるには条件があるらしい。

大腸内視鏡検査で困ること

大腸カプセル内視鏡検査を受けるには普通の大腸内視鏡検査で何らかの問題を抱えた人が対象らしい。多分、担当医との交渉で受けさせて頂けるかどうかが決まる。私は、前回の内視鏡検査後にお腹に溜まった空気を抜く事が上手く出来ず6時間あまり苦痛と闘っていた。内視鏡検査では、下剤液を1リットル以上飲んで、最後に浣腸をする。腸内を空っぽにするためだ。

内視鏡を肛門から入れて腸内を調べるとき空気を入れる。お腹(腸内)を膨らませて内視鏡が映し出す映像を見やすくするためだ。問題は、この空気だ。検査が終わって幾分かは肛門から空気が出てくるが、全部ではない。この空気を肛門から排出する過程で腹部に痛みを感じる。その痛みは空気が出ていく度に治るのだが痛みが出たり治ったりを繰り返す。

私は6時間かかって腹部に残っていた空気を出した。6時間の間、苦痛を何度も味わった。普通の生活をしていて良いのだが、腸内の空気の動きで苦痛が襲いかかってくる。

大腸内視鏡検査が嫌われる点は検査後の不快感、腹痛であると思う。下剤液で腸内を綺麗にするのは大した苦労ではないが、腸内に入れる空気は後で悪さをする。それが嫌だ。誰もが味わう事ではないだろうか。

最近では空気を腸内に入れる代わりに二酸化炭素を入れる方式に変わってきている。二酸化炭素は空気と違って時間の経過で自然に体内に吸収されていくため不快感や痛みが発症しない。

大腸カプセル内視鏡検査

大腸カプセル内視鏡検査は、肛門から内視鏡を入れて腸内部を検査しない。カメラが入ったカプセルを飲み込んで胃から大腸までの内部をカメラで写すだけだ。写されたデータを付属のデータ記録器に転送して解析する。そのため、検査後の不快感や腹痛は起きない。

私のような痔持ちの人間は、カメラで腸内部を写して検査して本当に問題があったときだけ大腸内視鏡検査を受けたいと思っている。大腸内視鏡検査の90%以上が大腸ガンでない結果であるからだ。大腸ポリープがあると言う事が分かれば、それなりの治療対策が事前に出来る。大腸カプセル内視鏡検査は、腸内の情報収集検査である。何も問題がないならば、それでオシマイ。

腸内ポリープが見つかれば、大腸内視鏡でポリープを切除するステップを取ることになる。 二度手間であるかもしれないが、データとして残るので分析が時間をかけていつでも出来る。 

通常の内視鏡検査とカプセル内視鏡検査の大きな違いは、下剤液の量が多少多いと言う事だ。あと、カプセルが腸内撮影を終えるまで4時間から8時間ぐらいかかる。結果が出るまで時間がかかると言う事だ。通常の内視鏡検査では、医者が映像を見ながら教えてくれる。私もその映像を見る事が出来るからだ。検査が終わった時点で結果は分かる。

今回は時間がかかるがカプセル内視鏡検査を担当医に懇願して受けたいと思って交渉した。担当医師は私にこんな説明をしてくれた。大腸カプセル内視鏡検査は映像を見て分析をするため通常の大腸内視鏡検査と違い凄く時間がかかるため、現在その時間が取れないため受け付けていないということであった。

結論

60歳を過ぎると体に不具合が出てくる事が多くなる。大腸の内視鏡検査は、「検便」で問題が起きたときしか健康保険の適用にならない。人間ドックなどを受けた後の結果次第になる。大腸カプセル内視鏡検査を受けたいと希望してもそれが出来るクリニックと担当医がいれば可能。通常は大腸内視鏡検査となる。