昨日、自宅近くに有るメディカルクリニックに診察を受けに行った。筋トレした夜に腹部の筋肉がちょっとした動きで痙攣することが多くなったからだ。気になったので一度医者に相談しに行った。メディカルクリニックは、裕福な老人ホームの中にある。そのため、患者はリッチな老人たちが多い。自宅に一番近いクリニックであるので隣人たちはよく利用しているようだ。

受付周辺の椅子には、着飾った老人たちが座っていた。裕福な老人であることが見ただけでわかる。お金で困らない老人たちだが、顔の表情は元気がない。普通の生活ができるのだが、体調が悪いという老人たちがクリニックにいつもやって来ると担当医から聞いた。この老人ホームは、資産家しか入居できないほど費用が発生する。お金持ちをターゲットにした有料老人ホームである。

彼らの悩みは、お金ではなく自分の健康である。体調不良が気になって優雅な老人ホーム生活を十分に楽しめていないようだ。老いてきたら健康な老人が羨ましいと皆思い始める。お金持ちが羨ましいから健康な老人が羨ましいと価値観が変化する。

体が資本と再認識する高齢者たち

若者たちは、いつも、元気よく健康でいられる体が有るので意識的に健康を気遣うことが少ない。疲れたら寝るだけで疲労が回復する健康な体が有るからだ。高齢者の体は、そうは行かない。若者には理解しがたい老化現象で体の調子をすぐに戻せない。

普通の生活面でも体が思うように動かせないという不自由を味わう。そんな日々が続くと何をするにしても「体が資本」という言葉が頭に浮かび、自分の健康に関心がより一層行く。

健康な体がないと余生は楽しめないと再認識する高齢者が多い。

70歳を過ぎる頃に原因不明の体調不良が老化で起こりやすい

老化が進むと体の機能面で不具合が生まれやすくなる。人間の体も自動車と同じで古くなると故障が多くなる。定期的に体のメンテナンスをしないと機能を維持できなくなる。体の調子が可笑しくなる時は、体の免疫力が低下しているときが多い。老化で筋力を失い始めると筋肉から出る熱量が減少する。それに従って免疫力も低下してしまう。

新陳代謝の低下が70歳を過ぎる頃に顕著に体に現れてくる。個人差は有るが、多かれ少なかれ多くの高齢者はそれを体で感じ始める。新陳代謝が悪くなると体の機能面で不都合が起きやすくなる。血液の流れが悪くなったり、食欲不振、体が硬くなったりして実生活面で不都合な出来事を体で感じ始める。

基礎代謝が高い人と低い人では、体力面で差がでる。若者は基礎代謝が高いが、高齢者は低い。エネルギーの放出量が少ない老人は、活動面で制限が加わる。体が思うように動かせないという老化現象である。

70歳という年齢は、新陳代謝の低下に伴う免疫力の低下で体の防衛システムが弱体化する年齢である。

運動不足からくる食欲不振と基礎代謝の低下

仕事をやめる年齢で70歳頃が一番多いと聞いている。仕事をやめると体を活発に動かす生活習慣から離れてしまう。自宅で好きな時間を過ごす日々が多くなるのだが、体を以前よりも活発に使うことが少なくなる。自然と体の筋肉は、新しい生活スタイルに適応し始める。使わない筋肉は減らしていく。消費エネルギー量が減ると食べる量も減ってくる。

老人は粗食、少食になりやすい理由がここに有る。体を動かすことが60歳代のときよりもすごく減少するからだ。生命エネルギーは、粗食、少食では増えていかない。エネルギーの材料が少ないと体を活発に動かすこともできなくなる。老人は楽な生活を求め始める。階段を使わいないでエレベーターやエスカレーターをいつも使い始める。体を使わない生活が習慣になる。

基礎代謝が高い低いが体の免疫力の強さに連動しているという事実を認識していない。

基礎代謝を増やすには、定期的な筋トレをすることである。筋肉量を増やさないと基礎代謝量も増加しない。

筋肉量が年齢で減っていく

体の調子が悪いとお金があっても使う楽しみが生まれない

高齢者で裕福な人は、お金と時間が有る。好きなことができる。お金を使うことで通常では味わえないおいしい料理も楽しめる。 豪華客船に乗船して夫婦で世界一周の旅行にも行ける。お金を使うことで自由に使える時間を楽しめることができる。

お金を使って人生を楽しむには大前提が有る。健康な体が必要だ。体の調子が良くない人は、お金を使ってもその恩恵を受けにくい。関心が体の調子に向いてしまうからだ。お金がない老人でも自由に使える時間を楽しめなくなる。

段々とお金よりも体の健康に価値観がシフトしていく。面白いことに60歳代では、まだ、体が健康で活力が有るので健康よりもお金を稼ぐ、貯める、使うことに関心が行っている。70歳代になると体の筋力を失い、体力が低下して、免疫力が衰え始め、体の不調を感じ始めて健康に関心がより強く行き始める。

解決策は定期的な筋トレ習慣を身に付けること

70歳になる前から運動量を増やす運動習慣を身につけることが一番良い。特に筋肉の損失が激しくなる65歳以降のシニアは、定期的な筋トレ習慣を身につけて筋肉を増やす必要が有る。歩くだけでは体から失われた筋肉はもとに戻らない。足の筋肉が一番顕著に失われるのだが、散歩では足の筋肉量は増えない。現状維持はできるが増やすことはできない。

筋肉痛を味わう程度の筋トレをするしか失われた筋肉は回復できない。70歳以上のシニアが平日のスポーツセンターで筋トレをする姿が急増している理由がここに有る。

結論:

70歳を過ぎてから体の免疫力と筋力が衰えを感じ始めて価値観がお金から健康にシフトする。