65歳を過ぎると社会に貢献できる仕事を探すシニアが増えてくる。年金生活、引退生活に満足できないシニア、仕事がしたいのに仕事が見つからないシニア、元気で健康であるから社会で活動したいというシニアがNPO団体で社会貢献の仕事を探している。
NPOは、企業や個人の寄付金と社会貢献ビジネスの売上で運営される。理想は、企業や個人からの寄付金だけで運営ができることだが、現実はそれができない。
NPOの運営には、どうしても運営資金が必要である。売上と利益が出ないとNPOを維持・継続させることが出来ない。
この事実を頭で理解している人は多いが、本当に切実に感じている人たちは、NPOの会計と理事長である。他のメンバーは、NPOの経営状況や運営資金について何も心配をしていない。ボランティア活動だからNPOは儲けてはいけないと心底思っているシニアが多い。これは間違いである。
NPOの維持と運営は利益を出さなければ存続できない
提供するビジネスで売上と利益が出ないとNPOの運転資金は底をつきNPO団体を閉めることになる!!
民間企業と同じサービスをしているのにメンタリティーに「儲けてはいけない!」なんて言うクサビが刺さっている人が多い。NPOも民間企業もサービスを提供してその見返りとしてお金を頂いている。それで利益が出ていなければ、存続できない。当たり前の事なのだが、NPOだから儲けてはいけない!!!必ず、そんな事を言い出す人がいる。
私に言わせれば、自分の懐を痛めてサービスをしますか?NPOは儲けてはいけないという人たちに聞きたい!赤字を出して、自分の懐を痛めてまでビジネスをしたいですかと!それがNPOの活動ですか?
寄付金だけで運営しているNPOであれば、それも可能でしょう。NPOは寄付金だけで運営できていないため、何らかのビジネスを提供し運営資金を稼がなければならない。その稼ぎが赤字であれば、NPOの活動を続けられない。これは、民間企業も同じである。
NPOの基本
- NPOは、胸を張ってビジネスで儲けるべきである!
- NPOは、儲けた利益で社会に貢献したい人達を多く雇用すべきである。
まだまだ働けるシニアがたくさんいる。そんなシニアに雇用の「場」をNPOが稼いだ利益で作っている。そのために自信を持って利益が出るビジネスを展開すべきである。NPOは儲けてはいけないと言う考えではシニアの雇用の場を作れない。
NPOの存在価値
NPO団体の良さは、シニアにあった労働環境が作れるゆるいルールがあるからだ。一般的な会社組織では、社員が時間を売って給与を得ている。NPO団体では、シニアのやる気を活かす「場」が給与になる。仲間づくりも可能だ。シニアが求めているのは、労働に対するお金ではなく、ちょっとした小遣いとやりがいだ。
シニアのやりがいは、提供した労働に対する感謝としてお金がついてくる。活動するにはどうしても活動資金が必要になる。NPO団体の活動を可能にさせるには運転資金以上の売上と利益を稼ぐ必要がある。
結論
ボランティアー=無償という論理は無い!NPOのボランティア活動は運営資金の確保があって初めて継続できる。そのためには売上と利益、そして、寄付金がなければ生きていけない。NPOはボランテイア活動を無償でやれない現実がある。