年金をもらい始めて経済的に余裕ができた。仕事で必死になる必要もなくなった。残りの人生をどのようにしたら楽しめるかを今考えている。70歳まであと5年。60歳代にいる間に心でこれはやりたい、行きたい、食べてみたい、買いたいといった留めていた欲求を満たしてみたい。すべてが満たされるわけではないが、残り少ない人生で悔いがないようにしたい。

今という時間しか生きていることが感じられない。未来は当たり前のようにやってくるとは限らない。高齢になるに従い、いつ他界してもおかしくなくなる。60歳を過ぎたら、心の中にしまい込んでいた欲求を少しずつ満たしていくほうが良い。残された人生を楽しむという視点で第二の人生を送る。

好奇心があれば、人生は楽しくなる。趣味があれば、充実した時間が使える。非日常の生活をしたければ、夫婦で旅行をする。お金には限りがあるが、出来る範囲と頻度で人生を楽しめることをやってみる。

人生の楽しみ

60歳を過ぎると自分がいつまで生きていられるかある程度想像ができるようになる。100歳まで生きれるとは誰も思っていないが、少なくとも80歳代までは生きられるのではと思う。平均年齢が80歳を越えているからだ。あと20年生きて人生を楽しめば十分かもしれない。普通の生活を維持しながらあと20年間を生きる。そのためには残りの人生をどう楽しむかである。

趣味はあるか?

私はこれと言った趣味はない。あえて言うならば、今やっているインターネットの仕事になる。趣味というものは何かに凝って多くの時間をそれに投入するものだと思っている。旅行に行くにしても月に何回も行くようでなければ趣味と言えないのではないか。自分の時間の大部分を費やすことが私は趣味であると思う。

私のように趣味がないシニアは何かに興味を持ったり、好奇心が湧いてきたりしたらそれを追求してみることである。追求して楽しくなれば、それに費やす時間が多くなる。そうなれば、それが老後の趣味になる。趣味はないよりはあったほうが断然良い。酒好きが趣味と言えるかわからないが、私の義父は朝、昼、晩とウイスキーの水割りや焼酎を飲んでいる。年齢はすでに94歳。医者からは好きなものを食べ、飲んだりして良いですよと言われている。いつ他界してもおかしくない年齢である。

筋トレが私の趣味に入るのかはわからない。週2回のスポーツジムでの筋トレを今までしていた。コロナ禍でスポーツジムに行けなかった。7月からスポーツジムに行って筋トレを再開する。筋トレは趣味というよりも身体の健康維持と免疫力強化、そして、体の若返りを願って続けている。

好きな仕事と健康維持の筋トレは生活のリズムの中に上手くはまっている。何かを何年もやり続けるには面白さ、効果、夢、充実感などの精神的肉体的な恩恵を感じないとだめだ。趣味に目的と目標があると続けやすい。

どんな旅行をしたいか?

人生に戸惑いが起きたとき、今の環境を変える場所や生活を送ると生きる英気が宿ると言われる。気分を変えるという意味では旅行は良い薬になる。シニアは自分の人生についてふと考えにふける時がある。こんな人生で良かったのか、私が求めていた人生は違うとか、これからの人生をどう変えていったら良いか、色々と考え始める。そんな時に非日常を味わえる旅行に出かけると心のわだかまりが溶ける。

私はいつも夫婦二人で出かける。一人旅行は仕事のとき以外にない。私の人生は妻と巡り会えて幸せを感じ始めた人生である。妻と一緒に残りの人生を味わって行きたいだけ。旅行に出かけると運命共同体で行動するのでより親密な感覚を持つ。一人旅行で楽しめるのは目的がはっきりしているときである。

例えば、自分が興味を持つインターネットやコンピュータのカンファレンスや展示会に行く旅行である。新しい情報の入手が目的でその国の観光は副産物になる。夫婦で行くと個人行動ができにくいので一人旅行になる。コロナ禍が収まってワクチンと治療薬が出回り始めれば、夫婦で台湾旅行に出かけたい。目的はローカルフードを味わうこと。観光スポットは副産物になる。

最近感動したことがあるか?

感動がない人生は面白くない。若い頃は感動する場面がたくさんあった。行きたくて行きたくて堪らなかった米国フロリダ州にあるディズニーワールドに家族で海外旅行をした。家族で行って楽しむことが夢であったからだ。それが実現したことが感動であった。ソニーに転職して海外マーケティングの仕事をやり始めて世界中を飛び回る生活で色々な出会いがあった。それぞれの出会いは感動の連続である。

今、年金をもらう65歳のシニアには若い頃の感動が懐かしく思うだけである。この歳で新しい感動を感じた場面がない。買いたくて買いたくて1ヶ月以上も待たされてやっと購入できたDuet Chromebookぐらいかもしれない。手に入らないものがやっと手に入ったという感覚がちょっとした感動を与える。

テレビで昔の洋画を見て涙が出てきた時があるが、それも感動といえば感動になる。昔の映画でヒットした作品はハッピーエンドになる場合がほとんど。日本の名作である「君の名は」の映画を見て感動を味わうと同じである。近代的な映画では娯楽性が大きいためストレス解消になるが感動はしない。

義父がメロン好きである。4月から6月にかけて千葉県鉾田市のメロンが売れ始める。ネットで鉾田市JA直営店に糖度16のメロン2つを発注して義父に送り届けた。足が不自由で自分で買い物に出る機会が少ないため重いメロンを買えないでいた。それが分かっていたので義父に美味しいメロンを食べてほしかった。アンデスメロン2個で3200円であったが、義父の喜びとの引き換えならば安い買い物である。94歳の義父には生きているうちに食べたいと思っているものを食べてもらいたい。

欲しい物を買っているか?

特別定額給付金10万円が私の銀行口座に振り込まれた。その10万円を元手に欲しい物を購入した。

  • 快眠健康寝具「ブレスエアー」:特殊3層構造で、身体をやさしく包み込み、全身が伸び、リラックスした快適な寝姿勢を実現する。夫婦ともに朝起きた時に腰痛を感じていた。ベッドのバネが弱くなって腰部分が沈んでいるため腰痛になりやすい。それを防ぐためにブレスエアーのマットレスを買った。買っただけの効果を感じているので正解であった。
    ・上層:フィット層(中実繊維層)…身体の凸凹にやさしくソフトにフィット。
    ・中層:リレー層(中実/中空繊維混在層)…体圧を効率よく分散。
    ・下層:サポート層(中空繊維層)…身体の重みをしっかりとサポート。 
  • Lenovo Ideapad Duet Chromebookを購入。インターネットの仕事でWindowsパソコンからChromebookに代わってきた。2 in 1のタブレット型Chromebookは外出時に邪魔にならない。ビデオ会議でも場所を取らずにすぐに使える利便性がある。
  • ポストコロナの生活で必須になるマスク:使い捨てマスクだけでなく手洗いができる布マスクを機能別、用途別に購入。マスクはスマホと同じくらい必需品になる。

お金には賞味期限がある。お金を使うことで味わう喜びを失わないように使う。普通の生活が出来ているうちにお金を使う。不自由な体になってから医療費や介護費にお金を使うのは楽しくない。楽しみや喜びを得るためにお金を使いたい。欲しいものは可能な限り買って満足を得たい。お金は使うことで自分の人生に潤いを与える機会を提供してくれる。

結論

人生を楽しみたいならば、こんな質問に答えてみることだ。

  1. 趣味はあるのか?
  2. どんな旅行をしたいのか?
  3. 最近感動したことがあるのか?
  4. 欲しい物を買っているか? 

心のなかで抑えていた欲求を満たしてみることで人生の楽しみを今以上に楽しめる。