仕事で時々横浜そごうデパートにある資生堂パーラーを使う。お客と一緒に食事をしながら打ち合わせをする。落ち着いて静かに話をする場所に適している。いつも仕事場として使っているスターバックスやタリーズコーヒーとは違って若い人たちが来ない。私のようなノマドワーカーも来ない。料金的にも雰囲気的にも若者向きではないからだ。
むしろ、お金に余裕があるリッチなシニアが利用しているパーラーになる。単価の高いカフェは経済的に余裕があるシニアか、ビジネスをしている個人事業主、静かな環境を求める会社員がやってくる。資生堂パーラーはその意味でシニア向けである。
資生堂パーラーでリモートワークをする場所ではないが、ビジネスの打ち合わせを静かにしたい方や雰囲気を楽しみたいシニアには適している。
異常気象による被害で高齢者たちがたくさん亡くなった。自分自身を助けることが出来ないほど筋力や体力が不足していたという。目の前に動けない老人がいるのに、自分の筋力が弱いために見殺しにしてしまったという事例もある。65歳を過ぎると体力も筋力も衰えていくことを肌で強く感じる。
私の知人70歳は腕立て伏せが1回も出来ない。何かにつまずいて倒れれば、腕だけで支えきれないで地面に顔をぶつけてしまう。体力と筋力の衰えは普通の生活ではさほど気が付かない。気がつくのは体力測定やスポーツをした時である。以前は体力的に問題がなかったのに今回は様子がおかしいと気がつく。
60歳を過ぎたシニアは自分の体の変化を意識する必要がある。筋肉は使わないと急激に衰えていく。その年齢が60歳を過ぎた時になる。普通の生活では必要以上に筋肉を使わないから筋肉の衰えに気が付かない。これが落とし穴!
老人が普通の生活から介護される生活になるきっかけは転倒である。つまづいて転び骨折する。自分の身体を自由に動かせる筋力があれば、骨折しない転び方が出来る。脚力で踏ん張り、倒れても腕の力で身体を支え衝撃を和らげられる。
シニアが転んで怪我をしたという話が老人の会話の中で頻繁に出てくる。筋力の衰えは身の危険に及ぶ。幸運な事は筋肉は年齢、性別に関係なく鍛えれば成長・強化できると証明されている。体を鍛えて自分の体を自由に動かしたいという意識があれば、筋トレを始められる。無理をせずに出来るところから始めるのがコツである。
成果は直ぐには出て来ないがちょっとづつ体の筋肉は成長していく。年単位で筋肉は増えていくので辛抱強く筋トレを定期的に続けることである。
60歳、65歳定年退職後のシニアが仕事を探すには、まず、自分が何をどうしたいのかを理解する必要がある。
自分の趣味(園芸、コーチング、プログラミング、ライターなど)の延長線上で見つけることが出来るかどうかインターネットで調べてみる。正攻法で仕事を探すのではなく、専門学校経由で手に職というやり方もある。年齢を採用の基準にしないで職人の技術を見て採用するような職業を検討する。
60歳以上のシニアが仕事を探す時、自分の専門性があると探しやすい。自分をアピールできる得意なスキルを整理して置くことが最初の一歩である。定年退職後に再就職だけを視野にして仕事を探すのは片手落ちになる。起業という選択肢も検討する価値がある。年齢が65歳を越すと誰も雇用をしてくれない。ある仕事は人手不足の分野しか無い。時間をお金に替える仕事になる。自分の職歴、知識、スキルを考慮しない肉体労働が多い。
どうせ、60歳以降の仕事を探すならば、65歳を過ぎても仕事が続けられるようにしたい。下記のような統計がある。
各年齢の人口に占める就業者の割合(就業率)は60歳〜64歳が71.5%、65歳〜69歳が50.3%。70歳以上も含めた「65歳以上全体」でみると25.1%ですが、60代はまだまだ働いている様子が見て取れます。
また、高齢雇用者数の推移を雇用形態別にみると、非正規の職員・従業員が75.9%を占めており、一番多いのはパート・アルバイト(52.2%)となっています。(引用先 東証マネー部)
65歳から再就職先を探すのは運がないと見つからないほど難しい。仮に見つかっても必ずしも満足いく職場でない可能性が高い。70歳まで働けてもそれ以降は働く機会がない場合が多い。70歳になったら年金生活に入るか、もっと働ける職場を探すかの選択になる。
働く事を選択するシニアならば、見つかる仕事はアルバイトやパートの仕事になる。または自分で仕事を作る自営業になる。一番簡単な仕事先はファストフード店でのアルバイトやパートである。ファストフード店は年中アルバイトやパートスタッフを募集している。学生のアルバイトは長くは続かない。安定したスタッフはシニアや主婦が多い。
70歳以降に年金プラスの収益を得たいシニアはまずファストフード店での仕事を目指すべきである。一番のメリットは年齢制限を設けていない仕事であるからだ。健康と体力に合わせて労働日数や時間を調整できる。
老化で体の筋肉の質が悪くなってきているのではと疑いたくなる現象がある。筋トレをしているのだが、鍛えている筋肉以外の筋肉に筋肉痛が起きる。時には、腕の筋が曲げると痛くなるという現象も経験する。60歳を過ぎてからばね指や足のつり現象がある。スポーツジムのロッカールームでシニアのグループが湿布を貼っている。若い人たちは、湿布を貼るような姿を見ていない。
98歳の義父は、主治医から湿布をたくさん処方されている。歩くとお尻の筋肉が痛くなるから湿布を貼っていると言う。その話を聞いて老人だからなのだろうと思った。老人は、老いてくると体の筋肉を使わない生活を送るようになる。歩くことが少なくなって、ちょっと歩くと足の筋肉が負荷を感じて筋肉痛を発症する。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。