60歳になって初めて帯状疱疹ヘルペスにやられてしまった。免疫力が低下した時に運悪く水疱瘡のウイルス(体の神経節に潜んで暴れる機会をうかがっているウイルス)が暴れ出した。
病名が帯状疱疹ヘルペスであると分かるまで時間と手間ひまがかかった。症状からどのクリニックに行くべきか定かではなかった。左頭の頭皮と髪の毛を触れるとピリピリする痛みが走っていた。ひょっとして頭の中で何かが起きているのではと思い、近くの脳外科クリニックに行くことになった。
そこでの診断で帯状疱疹ヘルペスの疑いとわかった。
体は資本。何をやるにも健康であることが前提になる。還暦を過ぎると皆健康を意識し始める。老化が身近に感じるようになるからだ。運動を定期的にしていないシニアは走ると息がすぐに切れる。懸垂、腕立て伏せもできない自分を発見する。
60歳の時の体力と70歳の時の体力に違いが出る。ジムでトレッドミルをやってみる。60歳のときは20分間走っても生き苦しくなかった。70歳の今、10分も続けて走れない。いつも筋トレ後に5分間走って、5分間歩くことにしている。
毎年、見えない部分で老化が進む。筋トレで鍛えた体も昔よりも筋肉の成長が遅い。疲れの回復も時間がかかる。今、元気に歩いているシニアも70歳を過ぎる頃には足が重くなり、階段を降りるのが怖くなる。足腰の筋力が衰えるからだ。
電車やバスに乗る時に必ず目にする席が優先席である。席は空いているので座ろうと思うのだが優先席という表示があるので躊躇する。私は70歳であるが、高齢者であるとは思っていない。そんなシニアが優先席の対象者になるのだろうか。
優先席の対象者:
優先席対象は高齢者、体の不自由な人、妊娠中の人、乳幼児連れの人、体調不良の人、内部障がい者、など。 優先席は「常に空けておくべき席というわけではないので、空いていれば誰でも座っても大丈夫」である。ただし、優先席対象者を見かけたら席を譲るようにしてほしい。
上記のような定義付けをどれだけの人が理解しているのだろうか。現実の世界ではスマホでゲームに夢中になっている学生や若者、LINEチャットで夢中になっている若い女性が優先席対象者が近くにいるのに優先席に座っている。
時々、注意したくなるが混雑している様子でないので何もアクションは取らないでいる。優先席に座る、座らないは公衆マナーの一つになる。その判断は個人のマナー意識に依存する。
体に疲れを感じて電車やバスに乗車する人は多い。席が空いていれば座りたいという欲は誰にでもある。元気なシニアならば席に座らなくても困らない。ただ、若者たちが優先席を老人に譲らないマナーは頂けない。スマホのゲームやLINEチャットを座ってやりたいがために優先席に座る人が多い。
60歳を過ぎると離婚する夫婦が多い。定年退職離婚である。健康寿命が伸びるとシングルのシニアが増えてくる。これは避けられない。人間の運命はわからないからだ。伴侶が不幸にも先に他界したとき、一人で生きていかねばならない。男性、女性ともに抱える問題は孤独である。
定年退職離婚と伴侶の他界で元気なシニアがシングルライフを始めるが、孤独とどう戦うか。1日に会話をする機会が激減する。会話のない生活は、寂しい。何か心に隙間風が吹いているような感じになる。
孤独を和らげるには、新しい人生のパートナーを見つけること。現実はそう簡単ではない。社会との接点を失い始めるシニアが新シパートナーと出会える機会は少ない。待っているだけでは見つからない。新しいパートナーとの出会いを探すアクションが必須になる。
私はお風呂に入る前と朝起きた時に自分の体重を計る。70歳、178センチの身長、体重72キロである。夜は、1キログラム増加して、朝は1キロぐらい体重が減る。体の水分の量が変わるからだろう。人間ドックでは、適正体重が70キログラムと言ってきているが、自分の感覚では71キロ前後が最適だと感じている。
朝と夜では1キログラムの違いがあるから、理想の体重は、71.5キロぐらいかもしれない。70歳を過ぎると仕事をやめて自宅でゴロゴロと自由な生活を始めるシニア男性が多い。通勤による活動がなくなり、運動は朝夕の散歩に限られる。次第に体重が増えていくか、体重が減っていくかのどちらかになる。体重が増えるのは運動不足による消費カロリーの減少、体重が減るのは素食による摂取カロリーの減少である。
どちらの状態も健康には悪い。70歳を過ぎたシニアは自分の健康に注意したほうが良い。免疫力が低下して大病になりやすい。運動不足になることで体の筋肉量が急激に減ってフレイル予備軍になりやすい。もし、普通の生活を80歳過ぎまで続けられる健康と体力を維持したいならば、自分の体重の変化をモニターして健康管理をすべきである。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。