老人が集まるといつもこんな言葉であふれる。「きょういく? きょうよう?」。
きょういく > 今日行く所があるかい?
きょうよう > 今日行う用事があるかい?
つまり、老人は暇で暇で仕方がないのだ。個人差はあるが、毎日やることがある老人は幸せだ。特に自分の仕事がある高齢者はそれで暇から逃れる。
筋トレをするためにスポーツジムの会員になるシニア。時間とお金をかけて健康増進のためにやってくるのだが、その効果がイマイチ。その理由ははっきりしている。もし、スポーツジムで筋トレをしているシニアならば、この記事を読んで頂くとさもありなんと思うはずである。
私は毎週月曜日と金曜日の午前中にスポーツジムで筋トレを2時間ほどやる。自分の筋トレメニューに従って計画を持ってやっている。筋トレをしている時は一人黙々と筋トレに集中している。時々、見慣れた顔のシニアがやってくると挨拶をするぐらいである。
69歳になるとスクワットを1セット終わる毎に3分ぐらい息を整える必要が出てくる。ベンチプレスや懸垂のときも同じようにセット後に3分ぐらいはどうしても息を整える休憩が必要になる。Fitbitの時計で心拍数を見ながら心拍数が100以下になったら次のセットを行うことにしている。
休んでいる間にジムの様子を眺める。 ジムのトレーナーや管理スタッフが女性であるとシニア男性が必ず話しかけておしゃべりが始まる。筋トレをしている時間よりもおしゃべりをしている時間のほうが長い感じだ。数人で筋トレをしているシニアグループが居る。ベンチプレスでお互いを補助しながらやっているのだが、セットが終わる度におしゃべりが仲間の間で始まる。
ジムで筋トレをする時間よりもおしゃべりする時間のほうが多いため無駄な時間を使っているという印象がある。ジムはシニアにとって社交の場であるが、目的を間違えないことである。ダラダラと筋トレをする時間を伸ばすと筋トレ効果は生まれてこない。
結婚をしない人、結婚できなかった人の老後はどうなるのだろうか。人生100年になる現代、長生きをすると知人や親せきが先に消えていく。結婚して子供がいて、孫がいれば、自分の最期を看取ってくれる家族がいる。結婚しないで年寄りになって行く人は、自分の老後をどうしようとしているのだろうか。
そんな疑問が義母が入居している老人ホームで面会している時に頭に浮かんでくる。義母は、恵まれている。子供、孫、ひ孫までいる。彼女の最期を看取ってくれる家族が大勢いる。
若い人たちは自分の老後のことを考えることがない。今を楽しみたいと思って遠い未来を見ていない。彼らは今の生活がずっと続くと思い込んでいる。現実はその逆であることを認識していないというか、考えようとしていない。
結婚しない、出来ない理由は色々あるし、個人差が大きい。自分にあった伴侶を見つけるのは誰にとっても難しい。運命の赤い糸で結ばれるしか無い。結婚したくても相手が見つからない。そんな若者も多い。ただ、意識して結婚をしないと思っている若者は自分の老後のことを良く考えて今から準備をしたほうが良い。老いて来るとその理由が周りから自然と伝わってくる。その時になって対策を取ろうとしても時すでに遅き!
孫は結婚して自分の子供がいないと生まれない。自分の子供が結婚して子どもを産めば孫を持てる。現実は、子どもを産めない夫婦が増えている。孫を持つには2つの壁を乗り越えないと持てない。子どもの結婚と孫を産むという壁である。この2つは誰もわからない。「運」である。
幸運にも私たち夫婦は二人の子供に恵まれ、長男夫婦に3人の子どもが生まれた。次男はまだ独身でいつ結婚するのか分からない。できれば、結婚してほしいと願っている。相手がある話であるので「運を天に任せる」しかない。
自分のお財布を出して、今、いくら現金が入っているかを確認して見てください。
10万円以上現金が入っている人は少ないのでは。私の財布には、1万円ぐらいしか入っていません。1日に使うお金が1000円ぐらいだから。大金は持ち歩いていない。
クレジットカードはどうか。
複数枚のクレジットカードを持っているが、1か月に1度使うか使わないかの頻度。基本、私の生活は現金払いの生活。だから、クレジットカードには用はない。クレジットカードは万が一のための道具である。
最近は現金やクレジットカード以外に電子キャッシュ(Paypay、イオンPay、Suicaなど多種多様)がカードやスマホアプリで使える時代になってきた。若者ほど電子マネーを使っている。シニアは電子マネーを理解して上手く使えるまで時間がかかる。一度、使い方に慣れるとクレジットカードと同じ感覚で使い始める。
老後の生活でお金を節約したい方は現金払いか、そうでない支払い方かで節約ができる、出来ないになる。
2025年1月、70歳になる。60歳と70歳の違いは数字から来る印象。60歳はまだ若い感じが強い。70歳は老人の入口になる。70歳から80歳になる過程で多くのシニアが健康障害になる。老化が急激に進み、体に老化が強烈に出てくる。
70歳からの10年間を健康に過ごせれば、80歳になっても健康は維持できる。70歳からの10年間はシニア男性にとって一番リスクが有る。がん、生活習慣病、歩行障害、認知症などの症状が出やすくなる年齢になる。「健康」という言葉が生活の中心に躍り出る。
私の人生の中で70歳という年齢は何を意味するのか。高齢者の寿命は年々伸びていっているが。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。