55歳になると会社から第二の人生を考えるように指示が出る。そのための研修を受けることになるのだが、この時点で会社は55歳になるあなたに会社の立場を教えている。あなたは、60歳で定年退職ですよと。
会社が提供する「第二のキャリアと人生研修」で60歳定年退職後の方向性を自分で計画しなければならない。研修では、会社側が提供する再雇用と再就職探しの情報と自分の棚卸し分析作業が提供される。
長年会社員として会社の庇護の下で働いていると会社なしでは自分の生活が回らない。そう思っている会社員が多い。そんな不安を和らげるために今から定年退職後の人生設計を立てるよう会社側は55歳で「第二のキャリアと人生研修」を提供する。
60歳で定年退職、65歳で再雇用の終了という道筋が出来ている。65歳以降は、会社によってパートやアルバイトで雇用する場合もあるのだが、70歳でパートやアルバイトも終わる。
最後は、自分一人で起業して仕事を作るか、引退生活を始めるかの決断を突き詰められる。多くのシニアは65歳でこの選択に直面する。引退生活で問題になることは、日中8時間という時間を満足が行く使い方で過ごせないことである。多くのシニアは暇で悩まされる。
暇で悩むことが嫌なシニアは、自分で起業して好きな仕事で過ごすことを選択する。自分でビジネスを起こすのは簡単ではない。それなりの準備と経験が求められる。
会社員で給与を頂いているうちに副業でお金の稼ぎ方を経験すれば起業がしやすくなる。55歳から副業を始める理由がここにある。具体的にどうすれば良いのか?
69歳の私の肉体は普通の69歳のシニア男性の肉体よりも若い。タニタの体組成計で毎朝体重を測っていると体内年齢を推測してくれる。56歳と出る。筋トレ効果でこんな数字が表示される。
体重:71キロ
BMI:22.5
体脂肪:21
基礎代謝量:1560
妻の言葉を借りれば、私の体格は「がっしりしている体」と同時に若く見えると言っている。筋トレを続けると確実に肉体は改造される。体に必要な栄養素とカロリーを十分取れば、その材料で肉体を再生し続ける。
シニアにとって食事量が減ると生命維持量も減ってくる。高齢者の体が枯れるのは食事量と栄養バランスで問題があるからである。食欲を増やすには筋肉を刺激する活動を定期的に行うしか無い。
健康を維持したけれが、適度の運動と栄養バランスの取れた食事、そして、筋肉量を維持強化するためのタンパク質量である。筋トレを始めても筋肉量が増えないシニアの欠点は筋肉を作るのに必要なタンパク質量が少ないためである。十分な材料がなければ筋肉を増やすことが出来ない。
筋トレを続けた私の体はTシャツが似合う若者の体格になっていることである。首から下の体格を見れば、筋トレをしている若者と変わらない。
ニュースメディア産業では人材不足という記事が多い。同時に、銀行業界、製薬業界、電機業界などでリストラが発生している。一言でいえば、人材不足なのは特定業界(建設業界、飲食業界、サービス業界、IT業界)などでその他の業界はそれほど人材不足になっていないのではないか。
最近のリストラニュースは、東芝、NEC、大手銀行、住友科学、資生堂などのリストラである。リストラを行う企業にはそれぞれの理由があるだろうが、社員にとっては迷惑な話である。経営者の失敗が原因であるのにそのツケを社員のリストラでカバーしようとする。理不尽なリストラは社員にとって納得が行かない。
自分はリストラにあわないと思っている社員は意外と多い。会社も業績も良いので将来的にリストラが起きるとは思わないと思っている。現実は突然リストラが降ってくる。会社員は常に身の保全対策を準備している必要がある。リストラ対策は年齢に関係なく起きる。
横浜駅周辺にある定食屋でランチを食べていると時々4、5人のシニア男性たちが昼間からビールを飲みながら食事をしている。お酒が入るとどうしても声が大きくなる。聞きたくない話もこちらに聞こえてくる。彼らのおしゃべりは元いた会社組織や同僚の話である。過去を思い出して話のネタにしていた。現在、未来に関係する話題はなかった。
定年退職して暇つぶしに近くにいる元会社同僚たちと「たまには会おうじゃないか!」と言ってランチをしている。定年退職して老後の生活を楽しめていますか?と聞いてみたかった。私の感じでは彼らは明らかに暇な時間を有効に使っていないような雰囲気であった。
周りにいる高齢者を観察していると意欲的に自分の余生を楽しもうとしている老人が少ない。過去の自分の世界を懐かしむ生活よりも今と未来の世界を探求してみるほうが刺激がある老後を暮らせると私は思っている。毎日、新しいことが社会で生まれている。新しいことは刺激を多くの人に与える。
老後の生活は意識して脳を刺激し、体を動かす必要性がある。健康寿命を伸ばすには肉体と精神の両面を刺激する活動が必須になる。暇は健康寿命を短くする。暇ほど苦しく、つまらないものはない。体が不自由になってから、あれをやっておけば良かったとか、例えば足腰の筋トレ運動、を思うシニアがいる。
老後の生活は暇な時間を如何にして有効に使うかという命題を解くためにある。老人ホームの生活になったら益々住む世界が狭くなり、変化が少なくなる。
死の足音は、足の衰えからやってくる。70歳を過ぎる頃から足の衰えが気になり始める。
誰もが認識する老化である。動物も同じである。自分で動き回るには足の力が必須。脚力が衰えた時、普通の生活が出来なくなる。不自由な生活が始まる。こうなる前に賢いシニアは足を鍛え始める。
足を毎日使う生活が足を鍛えるための基本である。ちょっとした意識で足は鍛えられる。男性の健康寿命は73歳ぐらい。自分の足で自由に動ける事が健康寿命を表す。
もし年齢が70歳を過ぎているならば、足の筋肉や筋力が衰えて行っていることを認識すべきである。足の筋肉に普通以上の負荷を与える定期的な活動や運動をしていなかったならば、確実に足の筋肉量は減少して行っている。
足の筋肉量がある一定水準を超えると足の動きが鈍くなり、疲れやすくなる。散歩をしていても足が疲れて休みたくなる。いつもの散歩で疲れ方の変化に気が付く。このような状態になったら、健康寿命から滑り落ちる節目に来ていることを悟るべきである。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。