今感じていることはこんなこと。70歳だからという理由ではないが、若い頃と比較して逆になった感じである。
70歳になって一つ行動面でやらなくなったことがある。
2025年大阪万博、東京ディズニーランド、USJ、花火大会、野外音楽イベント、長時間並ぶ場所などは意識して行かないようにしている。過去の経験から気分が乗らない。人が大勢集まる場所を極力避けるのは、疲れるからだ。肉体だけでなく気分的に疲れる。
老いからくる体力の衰えである。
先日、横浜駅前西口で魅力的なシニア女性を見かけた・・・と言っても後ろ姿だけだが。ブルージーンで足下から腰までフィットしたタイトなジーンズをはいていたシニア女性である。細身の女性であった。背筋が伸び姿勢が良かった。
シニア女性が若く見えるときがある。背筋が伸びて姿勢がよく派手な色で着飾った洋服に素朴なジーンズをはいたシニア女性。肥満体でないシニア女性はタイトで体にフィットしたジーンズファッションが良く似合う。その上若さを演出することが出来る。
若さを感じるシニア女性は後ろ姿のシニア女性が多い。女性の姿勢とファッションは老いをカモフラージュする。体にフィットしたタイトなジーンズはその目的にあっている。
83歳の義母をAUショップまで連れて行った。歩きながら話をしたのだが、途中から義母が歩きながら足がぎこちなく感じると言い始めた。年末から最近まで自宅の中で動いていただけで外を歩くことがなかったため始めて歩いたという感覚だったという。
70歳を過ぎた老人が外出して歩くことを止めたら、必ず足の筋肉量が減っていく。筋肉量が減っていくと自分の体を動かす時に違和感を覚える。それが出やすいのが歩行である。足の筋肉は大きい。その筋肉が衰えると自分の体を支えたり、動かしたりする上で支障が出る。
83歳の義母の足は足のぎこちなさで筋力の低下を表していた。自分の体を不自由なく動かせなくなったら、暗い余生が待っている。自分で自由な行動が出来なくなるという状態を想像してほしい。動物は歩けなくなったら死ぬ。人間は賢いから衰えていった筋肉を鍛えて増やすことができる。生活のリズムの中に足腰の筋肉を鍛える習慣を取り込めば良い。
65歳になって年金をもらい始めた。年金をもらい始めたら残りの人生を働かなくても良いよと政府から言われているような感じがする。今、仕事をやめたら暇で暇で仕方がなくなる。自分で始めたビジネスだから仕事が嫌ではない。むしろ、仕事が趣味になっている。自分の専門分野を深めているので現役として社会に貢献しているという感じがある。
戸惑いと諦めを感じるときは何度もある。このまま今の生活を続けていけるだろうかとか、これから何を目標に行きていくべきか、この生活を私が求めた生活なのかとか、もうどうでも良いやとか、諦めを感じ色々考える。年齢とともに健康に目が行く。朝起きたら左手の中指がばね指になって曲がっている。右手の人差指もばね指になって固まっている。理由はわかっているし、時間の経過で自然治癒していくのもわかっている。
老いと共に残りの人生をどのように過ごしていくべきかいつも考える。1日過ぎるたびに体は精神とともに弱くなっていく感じがする。自問自答をしながら人生の迷いと諦めをなんとかしようとする。
年金を受給し始めて5年が経過している。年金収入がある、無いでは老後の生活は相当変わる。働かなくてもお金が国から銀行口座に振り込まれる。その金額が多ければ多いほど生活の自由度が増す。現在も自営業は続いているので経済的に食べて行く上で何も問題はない。
仕事への戸惑いと諦めは70歳になった今消えている。価値観がシフトした。70歳の声を聞いて人生の終焉が近づいて来ていると感じたからだ。自営業の仕事はいつ辞めても問題がない。生活のリズムを少しづつ変えていっている。仕事は趣味の領域になり、健康維持のための筋トレが生きがいになっている。どんなにお金を稼いでも健康でなければお金を使う楽しみが生まれない。
私の頭の中には健康寿命を伸ばすにはどうしたら良いかで自問自答している。70歳から80歳にかけて肉体に急激な変化が起きることを知っている。普通の生活が80歳まで維持できる体力と筋力、そして、健康があれば90歳まで自活できる肉体になるかもしれない。長生きをしても自活できない体では人生の楽しみを味わえない。お金がたくさんあっても使う楽しみも味わえない。
70歳は人生において大きなシフトポイントである。
ランチで中華料理店に入ると中高年の男性が多い。彼らの姿を見ると多くの中高年は肥満体でお腹が出ている。ランチで注文する量を見てもそれを裏付ける。ライス、料理の大盛りを追加料金で注文している。注文も餃子、ラーメン、チャーハンといった感じで多い。
なぜ、お腹が出て肥満体の中高年になるのかがわかる。
会社の健康診断や人間ドックの診察を受ければ確実に生活習慣病対象者として診断される。そんな肥満体の中高年がその問題に対処しないで年齢が増えていくと徐々に体重が減っていく。体重が減っても見かけはあまり変わらないという現象に見舞われる。
これは加齢による体重減少である。普通の生活をしていると自然と体の筋肉が減少していく。今までと同じ食事量であると体重は変わらないが筋肉量が減り脂肪が増える。見た目の体は変わらないが身体の老化現象はひどくなる。
電車の中でもお腹が出ている中高年を多く見かける。まだ体に筋肉があるから動きや生活面で支障はないように見えるが、体が重いだろうなと思わざるを得ない。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。