65歳という年齢は再就職で一番の壁になる。自分の年齢を意識させない魅力を相手先にアピールできないと話も聞いてくれない。書類審査を通らない。
60歳で定年し65歳まで再雇用される今は、65歳までの5年間をどのように使うかで65歳からの再就職活動が上手くいくかどうかが決まる。他社への就職は自分をどのようにアピールするかである。書類審査を通るか通らないかがそれで決まる。
私を含め履歴者には過去の実績を中心にアピールする。それが一番相手に刺さると思っている。現実は全然刺さらない。彼らが求めるのはあなたという65歳の人材が売上をもたらしてくれるかどうかである。相手先の65歳の社員以上に会社に貢献できる魅力を持っているかどうかを探る。
過去よりも今、未来のビジネスで貢献できる「もの」を履歴車でアピールできないと意味がない。
老後の生活を考えるシニアにとって「お金の使い方」は重要である。感情と欲求だけでお金を使ってしまうと知らないうちにお金が足りなくなってしまう。自分を上手くコントロールできる人ならば、お金の使い方もうまくコントロールできるだろう。私を含めて大部分の人はそれがなかなかできないでいる。
年金だけの収入で老後を生活するには、家計簿をつける必要がある。家計簿をつける習慣が無い人は、無駄遣いをしていないかどうかを監視する必要がある。必要な物にはどうしてもお金が出て行くので必要でないものを上手くコントロールして無駄なお金を使わないようにする。
私はZaimというスマホアプリを使って毎日の出費を記録している。記録しているものは外出時に買うもの全てで、ランチやお菓子も含む。外出時に使うお金は無駄遣いになる傾向があるから調べている。お金には「生き金」と「死に金」がある。無駄遣いは「死に金」になる。
生活でどうしても必要になる出費は全て「生き金」。それ以外は「死に金」になる場合が多い。年金生活は節約の生活。節約をするには本当に意味がある出費であるか吟味しなければならない。カフェを仕事場として利用していると1杯のコーヒー代は「生き金」になる。お金を稼ぐための場所代になるからだ。昼食代も「生き金」。交通費も「生き金」。
「死に金」は何本もあるジーンズにもう一つ新しいジーンズを買ってしまうこと。その理由が安かったから。本当に必要なジーンズであっただろうか。自分の欲をコントロールできなかったために「死に金」を使ってしまった。
神田に古本の書店が並んでいる。何度か足を運んだことがある。あまりにも沢山専門書籍がありすぎる。いつも、誰かが本を探している光景が見える。古本屋のビジネスは、本当に儲かっているのだろうかと時々疑いたくなる。現実、神田は古本屋のビジネスで成り立っているから儲かるのだろう。
本が好きな人は読みたい本を探す。私も読みたい本は図書館で探すのだが見つからない場合は神田の書店を歩いて回る時がある。特に昔の書籍は通常の本屋では見つかりにくい。神田の古本屋を見ると色々な人が本を探しているのが分かる。
古い本には人を引き付ける魅力がある。
会社を退職し、独立してから人間ドックは欠かしていない!体が資本であるからだ。
51歳で独立してから人間ドックは年1回必ず受けている。自分の体の状況を知る機会が人間ドックである。私は1回4万円以上もする豪華な人間ドックは利用しない。内容を見て本当に必要な検査項目だけに絞っている。いつも、横浜市が無料で提供する健康診断に肺、前立腺、大腸の検査を追加している。全部で2000円以下の費用になる。
多くの病気は血液検査で異常があるか、ないかで分かる。精密検査が必要か、必要でないかの指針を人間ドックで調べるのがポイントである。老化が進むシニアの体は免疫力も低下してくる。免疫力が衰えると今まで抑えられていた病原菌が暴れ出す。それが人間ドックの検査で出てくる。
健康診断はシニアにとって必要である。早期発見、早期治療が最善の予防になる。私は3ヶ月に1回、献血をしている。献血で血液検査をしてくれる。簡易血液検査であるが、何か血液に異常がある、無いかの傾向が分かる。
私の体の健康チェックは(1)年に1度の人間ドックと(2)年4回の献血で健康状態を調べている。献血は69歳まで出来る。
51歳の時に起業したのだが、その時、私と同じように起業したシニアたちがいた。私を除いて副業で収入を得た経験がない人たちである。あるシニアは社労士の資格を取得して中小企業やこれから設立する会社経営者に営業をしていた。自分のアイデアでお金を稼ごうと試行錯誤を皆が繰り返していた。
起業する前にお金を稼いだ経験がある人は未経験の起業家と違った嗅覚を持っている。お金を稼ぐにはどこに自分のお客がいるかを探す必要がある。または、お客さんに私のビジネスを見つけてもらうしか無い。彼らは既にお客が見つかる市場を見つけて市場開拓をしている。同時に攻めの営業と待ちの営業を行っている。
自分が提供する製品やサービスに興味を持ってくれる潜在顧客を見つけるのに時間と労力がかかる。起業1年目はお客の見つけ方を学ぶことから始まる。お金を自分で稼いだ経験があるシニア起業家はお客の見つけ方を経験しているため営業だけに専念できる。
未経験のシニア起業家は自分のビジネスを受け入れてくれる市場とターゲット客層を見つけるのに時間が取られ、営業がうまく行かない。65歳で独立を決めた会社員は起業1年目に何が起きるかを事前に知っておく必要がある。
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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida
Profile
Joomla CMSを使った法人・個人サイト構築で独立。51歳の時に会社を卒業。雇われる生活から自分を雇う生活になる。ソニー(株)、Yahoo!ジャパン(株)でインターネットビジネスの面白さを味わい、個人でも法人と競争が出来る隙間市場があるのに気が付いた。生涯現役でインターネットの世界で生きて行く。Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA.
シニアの生活は、体の老化に従って変わって行く。その体験記をこのブログで書いている。